『笑っていいとも!』の後番組として、2014年4月からスタートしたワイドショー番組『バイキングMORE』(フジテレビ系 平日午前11時55分)が、来年春をもって終了することが正式発表されました。
発表によれば、『バイキングMORE』の打ち切り終了の理由は、総合司会を務める俳優・タレントの坂上忍さんが、ライフワークとしている動物保護活動に力を注ぎたいとして、フジテレビサイドに番組降板を申し入れ、それを受けて放送開始から8年、番組タイトルと変更と約3時間の生放送となってから1年半で終了することが決定したとのことです。
<↓の画像は、『バイキングMORE』司会の坂上忍さんと伊藤利尋アナウンサーの写真>
坂上忍さんは、約2年前から10年を区切り『バイキングMORE』からの降板を考えていたそうで、“終活作業”として取り組む動物たちの保護ハウスの第1期工事が、来年2月をめどに完了して4月から保護活動を始めることが出来るようになったことから、「『バイキング』に費やしていた時間を、動物と向き合う時間に」と考え、来年春の改編に合わせて降板を申し入れたそうです。
坂上忍さんは番組終了にあたってコメントを寄せ、番組からの卒業を申し入れた理由について、「勝手な想いではあるのですが、このタイミングが番組を卒業する“区切り”としては、ベストなのではないかと。保護活動は片手間でできる作業ではありませんし、わがままが許されるのであれば、『バイキング』に費やしていた時間を、動物と向き合う時間にあてさせて頂くことはできませんか?とお願いした次第です。」
と説明しています。
最後に、「働いた分だけの迷惑もおかけしてしまいました。『バイキング』に携わった関係者の皆様には、感謝しかありません。現場のスタッフのみなさんが共に闘ってくださり、時に守ってくださったからこそ、今のわたしがあるのだとおもっています。そして、わたしのような頑固なおじさんを、生放送の枠で起用し続けて下さったフジテレビさんには、“ありがとうございました!”の気持ちでいっぱいです。とはいえ、ご迷惑でしょうが…まだ引退とはなりません。動物たちの為にも、まだほそぼそと稼がせて頂きます(笑)。今後とも、宜しくお願い致します!」
と綴っています。
番組のチーフプロデューサー・加藤正臣さんは、「『バイキングMORE』を“情報”と“笑い”の絶えない独自の“ホンネトークショー”として作り上げ、8年にもわたりお昼の生放送を支えていただいた坂上さんには感謝の思いしかありません。番組を楽しみにしてくださってきた視聴者の皆さまのために、常に変わらぬ情熱でスタジオから発信し続けた坂上さん、出演者の方々、そしてスタッフと共に、最後まで全力で番組をお届けしたいと思っています」
とコメントしています。
1982年10月~2014年3月末まで放送されたタモリさん司会の『笑っていいとも!』が終了後、2014年4月1日から『バイキング』のタイトルでスタートした同番組は、13日までの放送回数が1968回、12月3日までの関東地区の平均世帯視聴率は4.6%、個人視聴率は2.2%で、過去最高視聴率は昨年5月4日に記録した世帯8.4%、個人4.7%でした。
昨年9月に番組名が『バイキングMORE』に変更され、放送枠も約1時間拡大して約3時間放送の大型番組となり、その後も世帯視聴率は4%台をキープし、一定の評価をされていたとのことです。
しかし、坂上忍さんが動物の保護活動に力を入れたいとして降板を申し入れたため、番組終了が決定したとのことですが、『バイキングMORE』の終了発表を受けてネット上では、
- 卒業ということにしてくれと頼んだな
- 昼から辛気臭い顔がなくなるのはいいこと
- 8年もやったのかよ 大往生じゃん
- もう充分稼いだろ 広大な土地で動物と暮らすって楽しそうだわ
- この男のスタイルは独善、独り善がりのオンパレード、終了は自業自得
- 理由はなんでもいいや。不快だしコメントが恣意的すぎて気持ち悪いから戻ってこなくていいよ。
自分と違う意見に露骨に嫌な顔する司会なんてゴミだよ。 - あくまでフジテレビに引導渡されて辞めるんじゃなく、自分から言い出したんですが何か?って言うためだけのコメント発表だな。
- 今の番組スタイルがそろそろ限界だと感じたか。細木数子みたいに引き際を見定めたのかもな。
- 動物保護活動は頭が下がる。一気に稼いで本当にやりたい事に投資する姿は見習う
- ようやく終わるかという感じ。辛辣なのはいいが、知り合いの俳優などのスキャンダルなどになると全く追及しなかったり、逆だと呆れるくらいコレでもかと追及。
これでは放送としてどうなのか?と思ってた。政治的な話題になると反権力をゴリ押し本当に話にならなかった。
などの声が上がっています。
坂上忍さん本人は2日に週刊誌『女性自身』の直撃取材を受けた際に、『バイキングMORE』は今後も続くのかどうか聞かれると、「そういう話を僕個人に聞いたところで、あんな大きな番組、僕の意見って関係ないですよ。それはまず、フジテレビさんなんじゃないですか。」
と答えていました。
このように語りながら、坂上忍さんは動物保護施設への注力を理由に番組降板を申し入れ、それが通って番組終了が決定したそうですが、6日に『週刊ポスト』が来年春をもって番組が終了することをスクープして以降、打ち切り理由を巡って様々な情報や憶測が飛び交いました。
『週刊ポスト』などは番組終了の理由について、坂上忍さんが動物の保護施設の活動に力を入れるというものではなく、“坂上色”が強い番組内容や、政治から芸能まで好き放題噛み付く姿勢にフジテレビ上層部が難色を示し、それに加えて年間2億円以上という坂上さんの高額ギャラや視聴率低下もあり、コスパの悪さが原因で番組終了が決定したとも言われています。
『バイキングMORE』は以前から番組内容に加えて、坂上忍さんの言動に対して視聴者から否定的な声が多く上がっており、パワハラ的な振る舞いに共演者も悲鳴を上げているとの報道もありました。
そして、番組視聴率も上がらずに微妙なポジションが定位置になっていたことから、番組終了は当然といえば当然のことで、スタート当初から早期打ち切り説が浮上しながら8年も放送が続き、逆によく持った方だとも思います。
気になる『バイキングMORE』の後番組についてですが、スポーツ紙などの報道によれば「情報番組の方向で検討されている」といい、制作費を抑えるために局アナやギャラが手頃な人気中堅芸人を起用するとの話も出ていますが、どういった番組が新たに誕生するのかにも注目ですね。
また、坂上忍さんは『バイキングMORE』が終了後、動物保護活動に力を入れるとのことですが、坂上さんは今年1月から『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)やYouTubeで、保護ハウス建設計画の模様を公開しており、千葉県内に4,500坪の土地を自腹で購入し、保護ハウスについては「大きな目標というか最後の大仕事だと思っている。」「働く一番大きなモチベーションにもなってる」と語っています。
今年3月のインタビュー取材でも、「60歳までにどうやって芸能界からフェードアウトするかについてよく考えています」と明かし、現時点では還暦を迎えたタイミングで完全に引退するかは決まっていないとしながらも、いずれにせよ60歳になって以降は、動物の世話をメインにしていくと明かしており、様々な目標を達成するために引き続き、動物保護に関する活動を頑張っていってほしいですね。