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池の水ぜんぶ抜く・トンボ池で在来魚が死、テレビ東京の人気番組に暗雲。掻い掘り番組内容が好評も…

テレビ東京『池の水ぜんぶ抜く大作戦』高視聴率も魚大量死の真相判明で物議。現場の酷い状況、レギュラー放送に心配。

昨年1月から不定期に放送され、4月から月1ペースでレギュラー放送されることが決定した『緊急SOS 池の水ぜんぶ抜く大作戦』(テレビ東京系 4月から月1回、日曜19時54分)のロケで、あるトラブルが起きていた事が発覚し物議を醸しています。

『池の水ぜんぶ抜く大作戦』は、しばらく放置されていた池の水を一度抜き、堆積したヘドロなどを取り除き、外来生物も駆除し、水質改善や生態系の保護などを目的とした「掻い掘り」(別名:池干しなど)を行う内容の番組です。

昨年1月放送の番組は平均視聴率8.3%(関東地区)を記録し、同4月の第2弾は8.1%、同6月の第3弾は9.7%、同9月の第4弾は11.8%、同11月の第5弾は12.8%、今年1月の3時間スペシャルは自己最高の13.5%と、テレ東の番組の中では非常に高い視聴率をマークし、日曜日の20時台という激戦区で健闘していました。

これらの結果を受けて、4月から月1回ペースでレギュラー放送することが決定したのですが、岐阜県羽島郡笠松町の自然保護地域「トンボ天国」内の「トンボ池」で掻い掘りを実施した際に、主催者側の準備が不十分だったことが原因で在来魚が大量死するなどのトラブルを起こしていたことが発覚し、番組に対して疑問や批判の声が噴出する事態になっています。

トンボ池での掻い掘りは11日放送の『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦7』内でオンエアされており、この池でトンボの保護活動を行っている笠松町の「トンボ池を守る会」が番組に応募し、2月18日に実施された掻い掘りには、大学生や農林高校のボランティア、一般参加者ら1000人以上が県内外から集まったと言います。

<↓の画像は、2月18日にトンボ池で行われた番組ロケに参加したココリコ・田中直樹さんらの写真>

オンエア上では池から、ライギョ、ブルーギル、アメリカザリガニといった外来生物を駆除した上で、トンボの幼虫・ヤゴのほか多数の在来魚を保護し、岐阜県が準絶滅危惧種として指定している在来魚・イトモロコ、環境省が絶滅危惧種として指定のトウカイコガタスジシマドジョウを保護したことを伝えており、番組に協力した環境保全団体の担当者は作業終了後に「かなり外来種が獲れたので、これから環境が上向きになって来るんじゃないか」ともコメントしていました。

しかし、トンボ池での掻い掘りに参加した大学生らが、現場であり得ない光景を目にしたことをツイッターやブログなどで報告しており、池の水を抜いた後に一時保管するための容器が不足していたことで、魚たちが酸欠などで相次いで死んでしまったことや、主催者側の事前説明が不十分だったことなどを明らかにしています。

<↓の画像は、池で死んでいる魚、容器に入れられ水面に浮いてる魚の写真>

また、不特定多数の人たちが一気に池の中に入り、踏み荒らしたことによって池の中が酸欠状態になって小魚たちが大量に死んでしまい、池の上に浮いているという状態だったほか、保護した魚を選別する専門家たちの人数も足りておらず、その日参加した大学生たちが急遽参加して選別作業を行っていたことが明らかになっているほか、番組内で保護した個体数として発表した数字は、「死体すべて合わせた数」だということが明らかになってほり、保護した数ではなく捕獲した数とのことです。

<↓の画像は、水抜きした池に入っていく一般参加者らの写真>

地元の『岐阜新聞』が主催者でもある「トンボ池を守る会」の会長・可児幸彦さんに取材したところ、今回の掻い掘りは「ヤゴを食べる外来魚の駆除が目的」で、「守る会では調査できなかった生物の生息状況が分かった」としています。

<↓の画像は、選別作業を行っている現場の写真>

ニュースサイト『J-CASTニュース』の取材に対して同会の担当者は、「1番の目的は、ヤゴを食べてしまう外来種の駆除。こちらとしては、今回の収録でその目的は達成できたと思っている。こういう言い方は問題かもしれませんが、前提としてある程度の犠牲は仕方がないとも考えていました。そういう意味では、問題を訴えた方々とは認識の違いがあるのかもしれません」とコメントしています。

一方の番組を制作しているテレビ東京側は今回の騒動について、「今回の笠松での取材に関して、制作側の不備やロケの進行についての批判等が少なからず出ていることは承知しています。皆様のお声には真摯に向き合い、反省すべき点は反省して、今後の番組制作に生かしていきたいと思います。何卒ご理解のほどお願い申し上げます。」といったコメントを出しています。

人気番組の裏側でこのようなトラブルが発生していたことが発覚しネット上では、

などのコメントが寄せられています。

池の水を抜くからには、在来生物たちの犠牲はある程度仕方が無いという意見もよく分かるのですが、トンボ池でのロケでは事前に依頼していたという現地の専門家が来られなかっただけでなく、保護作業する上での事前説明が特にもなく、各自が勝手に池の中に入って保護作業を始めてしまうという問題が発生しています。

この他にも、保護した魚を入れる容器などが不足していたことなどによって、より多くの個体が死んでしまったという報告が上がっているので、今回の件で番組制作サイドはかなり反省する必要があるかと思います。

『池の水ぜんぶ抜く大作戦』は、他局にはないテレ東らしい独創的な番組ということで視聴者から支持されており、番組の平均視聴率は昨年9月の第4回以降に10%超えの高視聴率を獲得しています。

しかし、番組内容のマンネリ化などもあって第7回(3月11日放送)は9.1%にまでダウンしており、これに加えて今回のようなトラブルが表沙汰になってしまい、4月以降のレギュラー放送はさらに数字が下がる可能性がありそうです。

今回のトラブルをきっかけに、番組制作側が事前準備を行ったり、専門家を用意するなど最低限のことを守るようにしていってほしいと思いますが、果たして今後どうなるでしょうか…。

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