吉本興業所属のお笑いコンビ『オリエンタルラジオ』の“あっちゃん”こと中田敦彦さん(なかだ・あつひこ 35歳)が、28日をもって情報・ワイドショー番組『ビビット』(TBS系 平日午前8時)を卒業することを発表しました。
中田敦彦さんは2015年3月末からスタートした同番組で水曜レギュラーを務めていたのですが、28日放送の番組内で番組卒業を報告し、「丸3年やらせて頂いたんですよね。コメンテーター仰せつかったのは初めてだったんですけど、始まった時は32歳。32で社会に何か物申そうとは勇気あったなと」「楽しいこと、反省したことも多くあった。時として、盛り上がるかなと思って必要以上に攻撃的になったこともありました。今としては攻撃してしまった人たちに陳謝して回りたい、そんな気持ちもある。『あの時はごめんね』って」
と、過去の過激な持論に対して反省している素振りを見せていました。
今後については、「いろんな社会の皆さんに納得して頂けるような見識を深めて、器を広げて、『あいつに何て言ってもらいたいかな』と思ってもらえるような人材になりたい」
と目標を語っていました。
中田敦彦さんは2年前、タレント・ベッキーさんの不倫スキャンダルが世間の注目を集めていた時には、ベッキーさんが表に出てこずに謝罪コメントなども発表していないことに対して、「ベッキーは公的には何も言ってないし、本当のことを言ってないという認識。手紙って奥さんや文春に渡すためのプライベートなもので、それが間接的に伝わっていることも狙ってるところも、あざとく感じる」と痛烈に批判。
さらに、社会に対しても不倫したことを認めていないとし、「同じ仕事人として尊敬してたから、対応についてがっかりした」とも語っていました。
この他にも、事務所の先輩である雨上がり決死隊・宮迫博之さんの不倫スキャンダルが昨年8月にスクープされた際には、「笑いで済まされる時代ではない。しっかり説明する義務がある」などと語り、中田敦彦さんは「不倫は絶対ダメ」という姿勢を崩さず様々な著名人に噛み付き、番組では「不倫評論家」の異名を取っていました。
そんな中田敦彦さんの卒業が決定し、番組MCのTOKIO・国分太一さんは「不倫問題とかで僕らがあっちゃんに何かふった時、視聴者や記者の皆さんが『あっちゃん何を言うんだろう』というのがあって、本当にこの『ビビット』を盛り上げてくれた。大変なこともいっぱいあったと思うんですよ」と語り、真矢ミキさんは「たくさんリスクを背負いながら自分の考えで攻めてくれたのは本当に素晴らしかったと思います」と、番組に大きく貢献した中田さんに対して労(ねぎら)いの言葉を送っていました。
一方ネット上の反応を見てみると、
- 頑張ってたけど、どの立場で物申してるのか?何様感あったかなぁー。3年よくもったと思う
- テレビで好き勝手にコメントして最後に『必要以上に攻撃的に』って謝るのは無責任なのでは?自分で責任をもってコメント出来ないならコメンテーターなんてやらない方がいい。
- お笑い芸人がコメンテーターする必要ない。中田も需要が無くなったんだろう。卒業ってよりも、契約打ち切りでは
- 卒業って…ただ降ろされただけじゃないの?クレームが多すぎて。
- 調子に乗りすぎたよね。ダウンタウン松本にまで噛みついてたし。何様なのやら。
- 正直的はずれな発言の方が多くて、何でこいつがコメンテーターしてるのか理解できなかった。素人の視点ではなく、専門家でもないのに上から目線のコメントばっかだったし。
- ネタもトークも面白くないのに、この人がなぜここまで残っていたかが不思議
- 面白くないのが致命的 知的にふるまうのも無理がありすぎ 結果、使い道がない 3年間よくもった方だよ さすが事務所が強力だと扱いが違う
などと厳しいコメントが数多く寄せられており、番組卒業という名の降板は当然だと思っている方が多い様子です。
中田敦彦さんの過激発言は一時大きな注目を集め、特に著名人の不倫スキャンダルをバッサリ斬り捨てる姿には称賛の声も多く上がっていたのですが、上から目線の発言に対して批判の声も多く、それでも誰彼構わず噛み付いた結果、支持する声よりも批判の声が大きくなっていったという印象があります。
中田敦彦さんは自身のブログ上でダウンタウン・松本人志さんにもケンカを売るなど、このところ暴走が続いており、吉本興業も中田さんの発言を問題視しているようですし、『ビビット』からの降板は番組サイドの意向だけでなく、事務所側から降板の話をしたという可能性もあるのではないでしょうかね。
ちなみに、中田敦彦さんはピンで1本、コンビでは複数のレギュラー番組があり、4月からは10分のミニ番組『私の働き方〜乃木坂46のダブルワーク体験!〜』(フジテレビ系 火曜23時30分)がスタートするなど、仕事は特に減少しているわけでもなく順調な様子です。
また、中田敦彦さんは自身の会社を立ち上げ、物販などを行うショッピングサイトの運営を開始しており、『NKT official shop』という名のサイトでは、オリエンタルラジオのトークライブ動画(3000円)、自身の講演会の動画(2000円)、寄せられた質問に対して答えるオリジナルラジオ動画(1000円)、『PERFECT HUMAN』が大ヒットしたダンス&ボーカルユニット『RADIO FISH(レディオ・フィッシュ)』のTシャツ(5360円)やライブグッズセット(13360円)などを販売しているほか、『NKT』のロゴが入ったバッジ(2万円)、ノート(12000円 ※完売)、ボールペン(15000円 同)の販売なども行っています。
<↓の画像が、中田敦彦さんが自身のサイトで販売の商品ページ写真>
<↓の画像は、NKTバッジ購入者の声>
こうした新たなビジネスも展開しており、絵本作家などの肩書で活動しているキングコング・西野亮廣さんと同じような路線だと指摘されています。
徐々に芸人色が薄れており、おかしな方向へ行っているような気がする中田敦彦さんですが、今後また芸人として活躍する姿を見せてほしいものですね。