実験バラエティ番組『でんじろうのTHE実験』(フジテレビ系 金曜20時)が、2月19日をもって打ち切り終了することが正式発表されたほか、4月から同枠でバラエティ番組『新しいカギ』がスタートすることが明らかになりました。
2月19日をもって終了する『でんじろうのTHE実験』は、サイエンスプロデューサーの“でんじろう先生”こと米村でんじろうさん(本名=米村傳治郎 65歳)とお笑いコンビ『オードリー』がレギュラー出演し、視聴者から寄せられた疑問、誰もが気になる疑問に答えるべく様々な実験に挑戦するという内容となっています。
<↓の画像は、『でんじろうのTHE実験』出演のオードリー、米村でんじろう先生の写真>
番組は2019年2月からレギュラー放送がスタートし、同9月まで日曜20時台、同11月から金曜20時台に放送されていたのですが、番組の平均視聴率は5~6%台と微妙な数字で推移していました。
そうした中で、昨年10月に「エアバッグをお尻で爆発させたら宙に浮く事はできるのか?」という実験に参加したトレンディエンジェル・斎藤司さんが、想定を大きく超えて1メートル以上も浮き上がり、その勢いで着地に失敗したことで全治3ヶ月の大ケガを負いました。
この実験は後に、米村でんじろう先生が監修のもとで行われたものではなかったとフジテレビが発表し、ネット上では物議を醸すことになり、番組打ち切りの原因は低視聴率だけでなく、この事故も一因とみられています。
そして、『でんじろうのTHE実験』の後番組として4月からスタートする新番組『新しいカギ』は、お笑いコンビ『チョコレートプラネット』と『霜降り明星』、お笑いトリオ『ハナコ』の3組がレギュラー出演します。
この3組が“今”を取り入れた旬な設定のネタコント、強烈キャラコントに加えて、音楽・ゲーム企画やロケ企画を行い、「『新しいカギ』というタイトル通り、全く新しいお笑いバラエティー企画まで、地上波テレビだからこそできる、幅広いジャンルで日本中を笑わせる!」
としてます。
『新しいカギ』は今年の正月に深夜特番として放送され、視聴者からはレギュラー化を希望する声が多く上がっていたそうです。
番組の総合演出を担当するフジテレビの木月洋介プロデューサーは、「フジテレビが久々に総合お笑いバラエティ番組をゴールデンタイムに立ち上げます。我々ディレクター陣は皆こういう番組を作りたくてフジテレビに入りました。これまでの歴史やノウハウももちろん大切にしつつ、それにとらわれない新たな挑戦をしていきたいです」
とコメントしています。
そして、『でんじろうのTHE実験』の打ち切り終了、『新しいカギ』のレギュラー化発表を受けてネット上では、
- 特番でめちゃクソ面白かったからうれしい せいこちゃんとか教場とかまた見たい
- メンツも時間もいいですね。笑う犬みたいなコント番組がいいですね。
- 今のフジテレビのバラエティーって面白いと思える番組、脱力タイムズぐらいであとは他局の真似した劣化版みたいなのばかりだから、こうゆうのをきっかけに頑張って欲しい!
- “第七世代だから”ではなくちゃんと賞レース経由で売れた霜降りとハナコ、そこに実力派中堅のチョコプラってことで期待できそう!
- ゲームコーナーで無理なことしてけが人出さないでね。番組衰退の第1歩
- めちゃイケの呪縛だろ。どうしてもあの頃に戻りたいんだな
- 1クール持ったらええとこやない?
- いつまでコントをメインにし続けられるか、、、ワンクール後には企画モノメインになってたりして。
などの声が上がっています。
フジテレビではこれまでに、『ダウンタウンのごっつええ感じ』『笑う犬シリーズ』『めちゃ×2イケてるッ!』『はねるのトびら!』等など、様々なコント番組をゴールデン・プライム帯(19~23時)に放送しヒットさせてきました。
しかし、2013年9月に打ち切り終了となった『ピカルの定理』を最後に、複数の芸人を起用したコントバラエティ番組を新たにレギュラー放送することが無くなり、若手芸人を起用した番組は深夜帯での放送がメインとなっています。
それだけに『新しいカギ』には期待の声が多く上がっており、同番組は『めちゃイケ』『人志松本のすべらない話』など数多くのバラエティ番組を手掛けている中嶋優一さんが制作統括、総合演出の木月洋介さんは『ネタパレ』『痛快TV スカッとジャパン』などを手掛けている方です。
その他にも、フジテレビの人気バラエティ番組を手掛けるスタッフが複数おり、今勢いに乗っている3組が出演することから、フジテレビのコントバラエティ番組としては久しぶりのヒット番組になるかもしれません。
フジテレビでは金曜20時台の番組も視聴率獲得に苦戦し、コロコロと番組が変わっていますが、『新しいカギ』でどれほどの視聴率を獲得できるのか注目したいところです。