『ワイドナショー』の後番組として、4月からスタートした街ブラ番組『かのサンド』(フジテレビ系 日曜午前10時)の視聴率が大コケしていることや、その原因を週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が報じています。
かのサンドは、『サンドウィッチ』の伊達みきおさんと富澤たけしさん、狩野英孝さんの3人が出演の散歩番組で、「サンドウィッチマンの終の棲家」を探すというのがコンセプトになっており、ナレーションは3人と同じく宮城県出身の芸能人が担当し、初回と第2回は女優・鈴木京香さん、第3回以降は人気声優・山寺宏一さんが務めています。
初回放送は東京・東中野を訪れ、『アルコ&ピース』の平子祐希さんと元『アイドリング!!!』の朝日奈央さんがゲスト出演しました。
その初回平均視聴率は、世帯視聴率が2.5%、個人視聴率が1.5%で、『ワイドナショー』と比較すると世帯視聴率は0.5%ほどダウンしていたといいます。
2回目の放送には俳優・向井理さんが登場し、世帯視聴率は1.9%、個人視聴率は1.1%、3回目の放送は『ますだおかだ』の岡田圭右さんと、サンドウィッチマンと同じ事務所『グレープカンパニー』所属の『東京ホテイソン』が出演し、世帯視聴率は1.9%、個人視聴率は1.0%でした。
一方、同時間帯に放送の『一茂×かまいたち ゲンバ』(日本テレビ系)は世帯視聴率が5%台、個人視聴率は3%台、『サンデー・ジャポン』(TBS系)は世帯視聴率が10%前後、個人視聴率は5%前後で推移しており、裏番組に大差をつけられています。
かのサンドの視聴率が大コケしていることについて民放プロデューサーは、「『かのサンド』の数字がここまで低い理由が分かりません。サンドの街歩きは定評がありますし、狩野のロケも笑いを外すことがありません。『ワイドナ』と同程度の世帯3%台は手堅く、当たれば5%台が見込めると思っていたテレビマンは少なくありませんでした」
と語っています。
低視聴率の原因として考えられることとして、バラエティ要素が強い街ブラ番組が、『ワイドナショー』を見ていた視聴者に受け入れられていないこと、何よりも裏番組が強いことが大きな理由として挙げています。
ただ、出演者やスタッフたちの士気は高く、前回の放送で老舗の作業着店を訪れた際に、10年使える作業着の話を聞くと、伊達みきおさんは「かのサンド(の衣装)、ここで作ってもらおうよ! 番組にも合いますよ、『10年やろう!』って言っているわけだから。」と語る場面がありました。
前出の民放プロデューサーは、「番組が10年もつかは分かりませんが、サンドと狩野という人気芸人を起用した手前、早々の打ち切りはあり得ない」
とし、最低でも1年は続くと予想しており、あとはフジテレビがどこまで我慢できるかにかかっているとしています。
そして、かのサンドの視聴率が大コケしていることに対してネット上では、
- 2回見たけどおもしろくない だから見ない サンドさんは好きで他の出演番組はほとんど見てるんだけど…
- 似たような番組やってるし狭い日本。同じところを巡ってばかり
- 流石に芸人の街歩き番組は飽和状態でしょう。何をやっても「どこかで見た様な」ってなる。
- 帰れマンデーのようなゲーム性、地方の名所や名物を紹介することもなく、東京の街角歩きに3人とゲストの掛け合いだけで無難すぎて面白くない
- サンドと狩野使うなら無難な街ロケじゃなく、『東北魂TV』復活のほうが良かったな
- サンドの街ブラは見飽きた。しかもフジの土日の早い時間は有吉やタカトシ、なりゆき街道旅と同じテイストの番組やってるし。
即興コントを入れてるくらいだから、お笑い特化の番組にすればいいんじゃね?
などの声が上がっています。
『かのサンド』は番組が発表された時点で、視聴率獲得にかなり苦戦するのではないかと予想されていました。
その理由は、サンドウィッチマンはすでに『帰れマンデー見っけ隊!!』(テレビ朝日系)、『サンド伊達のコロッケあがってます』(BS-TBS)などで同様の街ブラをしていることや、他局と同様にフジテレビでは土曜に『有吉くんの正直さんぽ』や『タカトシ温水の路線バスで!』、日曜に『なりゆき街道旅』を放送していることが挙げられていました。
かのサンドは現時点で東京都内のみを街ブラし目新しさはこれといってなく、他番組との差別化を図るためにレギュラーの3人が即興コントなどを披露したりしていますが、あえてこの番組を見たいと思うほどの魅力は感じられません。
そして、『ダウンタウン』の松本人志さんが降板後もワイドナショーを見ていた層は、時事ネタに対する興味関心が強いとみられるので、4月からはサンジャポを見るようになった人が多いのではと思います。
現時点ではサンジャポに5倍もの差をつけられ、深夜番組レベルの数字となっており、現在テレビ局が重要視しているコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)はどれほどなのかは不明ながら、個人視聴率を見る限りでは同様にかなり低いとみられます。
今後も低迷が続けば1年も持たずに、年内で打ち切り終了となる可能性も十分あるのではないかと思いますが、数字の低迷を受けて今後大幅なテコ入れが行われる可能性も高いですし、とりあえずまだ放送開始から1ヶ月しか経っていないので、数ヶ月後にどのような変化があるのかに注目したいですね。