俳優・歌手の福山雅治さん主演ドラマ『集団左遷!!』(TBS系 日曜21時)が21日からスタートし、第1話の平均視聴率が13.8%(関東地区)だったことが明らかになりました。
『集団左遷!!』は、元銀行マンの作家・江波戸哲夫さん(72)の小説『新装版 銀行支店長』と『集団左遷』を原作としたドラマで、リストラ候補の仲間たちと力を合わせて、銀行という巨大組織の理不尽さに立ち向かい、下剋上する姿をコミカルでユーモラスに描いた内容となっています。
<↓の画像は、21日スタートの新ドラマ『集団左遷!!』の写真>
主演の福山雅治さんは、大手メガバンク『三友銀行』勤務の主人公・片岡洋を演じ、普通のサラリーマンだった片岡が廃店が決まっている蒲田支店の支店長に就任し、上層部から「頑張らなくてもいい」と命じられるものの、廃店を知らずに日々頑張る部下たちの姿を目の当たりにし、リストラ寸前の銀行員たちと協力して大逆転に挑んでいくという役どころとなっています。
片岡が支店長に就任した蒲田支店の副支店長・真山徹役を香川照之さんが演じ、その他に神木隆之介さん、中村アンさん、井之脇海さん、高橋和也さん、迫田孝也さん、増田修一朗さん、谷口翔太さん、橋本真実さんが蒲田支店の支店員を演じています。
また、三友銀行本店の会長役を津嘉山正種さん、頭取役を市村正親さん、副頭取役を橋爪淳さん、検査部次長役を小手伸也さん、営業部次長役を尾美としのりさん、常務取締役・人事担当役を三上博史さん、支店統括部部長役を酒向芳さんが演じ、他に片岡の幼馴染役で赤堀雅秋さん、パパイヤ鈴木さん、片岡の妻役を元フジテレビでフリーの八木亜希子アナウンサーが演じています。
<↓の画像は、『集団左遷!!』登場人物の相関図写真>
21日放送の第1話あらすじ(ネタバレ)は、蒲田支店の支店長に就任という昇任人事に喜ぶ片岡でしたが、徹底した合理化を目指している常務取締役・横山輝生(三上博史さん)からは「半年以内にノルマを達成しなければ蒲田支店は廃店」「廃店が決まっているから頑張らなくていい。無事廃店になればあなたの身は本部が保障する」などと告げられます。
そして、支店長としての出勤初日に、蒲田支店が5000万円融資していた会社社長の行方が分からなくなったという連絡が入り、片岡は部下の法人営業1課社員・滝川晃司(神木隆之介さん)を連れて、融資先の会社へと向かいます。
一方で片岡の頭の中には横山から告げられた「頑張らなくてもいい」という言葉がよぎり、どうしたらいいのか葛藤する中で、副支店長の真山徹(香川照之さん)から2日後に蒲田支店に臨店(検査)が入るという連絡があります。
しかし、片岡は行方不明になった社長をなんとか見つけ出して資金を回収するのですが、片岡の行動は横山に報告されており、片岡は支店長の食事会で横山に対して啖呵(たんか)を切り、廃店寸前の蒲田支店を立て直すことを決意し…というストーリー展開でした。
そんな第1話終了後の視聴者の反応を見てみると、
- 笑えて、突っ込めて、共感して、泣いて…面白かった
- ガリレオをはじめとした過去作と比べて大分ハジけたキャラで、いつもと違う福山雅治で良かった。
日劇では定番化した銀行モノだけど、脚本や演出次第では今後に期待出来る - コメディ風味で見やすかった。もっと重厚にしてほしかって声も見るけど、重いものばかりも見てて疲れるし、笑える要素もあっていいと思う。
空まわりだって言われてるけど自分には合ってた。 - スーツで懸命に走る福山雅治って、珍しいんじゃないかな。まあ、走り終えた時のヨタヨタ感はややオーバーかな。
それでも会社の指示より、現場の社員の頑張りについ自分も頑張ってしまう、憎めないキャラに好感が持てる - 『銀行支店長』と『集団左遷』の2つの原作をミックスしてるのが不安。
いろんな要素を組み合わせると物語の背景になる説得力が薄まりそうで…
特に原作はそれぞれ銀行、不動産業と別業種の話。それをうまく組み合わせられる腕が脚本家にあるのかどうか… - 福山さんを、あんなにドタバタにする必要はあったのかな?無理にコメディっぽくしなくても良かったのに…
- 福山さんが役に会わず、無理してテンションを高くしてる感じがして違和感があった。各キャラクターの演出も少し大げさな気がする。
大人向けのドラマとしてはもう少し普通の感じにして欲しかった。 - 個人的にかなり期待ハズレですね。。。役者は豪華ですが、余りにもストーリーが安っぽく、何より福山の顔芸が痛すぎる。期待してただけに残念。
福山らが番宣しまくってた理由が分かる気がします。。 - 銀行系ドラマなので『半沢直樹』みたいな引き込まれていくドラマ展開を予想していたが、中身はコメディドラマだった。
福山さんは役とキャラがミスマッチである印象で何がやりたいのか?よくわからない脚本であった。 - この枠でベテラン揃いの俳優たちなんだから、視聴率の期待値はたかかったでしょうね。すごく番宣もしていたし。でも、恐れていた通り、あまり面白くなかった。
などのコメントが寄せられており、第1話終了時点では賛否両論となっています。
TBSの日曜劇場枠(日曜21時)では、ベストセラー作家・池井戸潤さん原作の銀行を舞台にした『半沢直樹』を2013年7月期に放送し、最終回の平均視聴率が42.2%、全10話の期間平均視聴率は28.7%の大ヒットを記録し、これに続く銀行を舞台にした作品で、『半沢直樹』にも出演していた香川照之さんも出演するということから、視聴者の間でも大きな注目を集めていました。
しかし、『集団左遷!!』は『半沢直樹』とは違い、銀行マンたちが巨大組織に立ち向かい、下剋上する姿をシリアスではなくコミカルに描いており、この部分が評価が別れる大きなポイントとなっている様です。
また、福山雅治さんがこれまで演じることが多かったクールなキャラクターではないため、この部分にも違和感を抱いたという声も多く見受けられます。
ドラマの情報・レビューサイト『Yahoo!テレビ』などでの評価を見ると、レビュー平均は【約2点(5点満点中)】とかなり低い点数がつけられており、第1話の平均視聴率は13.8%と『下町ロケット2』に近い好スタートを切り、同時間帯1位という結果だったのですが、第2話以降がちょっと心配になりますね。
福山雅治さんは女優・吹石一恵さんと結婚後も複数のドラマや映画に出演していますが、ファン離れが深刻で微妙な結果になっている作品が多く、人気に陰りが見え始めていると言われています。
そのため、『集団左遷!!』をヒットさせたいという思いはかなり強いと思いますが、果たして今後どうなるのか、引き続き視聴率の推移を見守っていきたいですね。