数多くのレギュラー番組を抱え、人気タレントとなっている坂上忍さん(さかがみ・しのぶ 51歳)がフジテレビに対して激怒し、メインMCを務めている情報バラエティ番組『バイキング』(月~金曜午前11時55分)を、降板しそうな勢いだったと『東京スポーツ』(東スポ)が報じています。
東スポによると、トラブルが勃発したのは1ヶ月前の昨年12月上旬のことで、昨年10月スタートの動物バラエティ番組『坂上どうぶつ王国』(金曜19時)の視聴率が大コケしていることによって、フジテレビ側がわずか半年で打ち切り終了と判断したことが発端だったといいます。
関係者によると『坂上どうぶつ王国』は、志村けんさんがMCで2004年から放送の人気番組『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系 土曜19時)のパクリだと指摘されながらも、別の曜日に放送する形で昨年10月からスタートしたものの、平均視聴率は5~6%台で推移している状況にあります。
<↓の画像は、『坂上どうぶつ王国』の写真>
一方の『天才!志村どうぶつ園』は倍の12%前後で安定しているため、フジテレビ側は『坂上どうぶつ王国』を今年3月をもって打ち切りとし、また坂上忍さんを起用した新番組を制作する方針を一度決め、それを坂上さんに打診したそうです。
しかし、これに対して坂上忍さんは烈火のごとく激怒したそうで、「フジ側は『新番組の企画の提案』として坂上司会でクイズ番組の説明をして、坂上本人も最初は『面白い!』とノリ気だったんですが、フジ側がその代わりに『坂上どうぶつ王国』の打ち切り話をしたところ、坂上は猛烈に怒り始めたそうです」
と前出の関係者が語っています。
フジテレビ側は当初、坂上忍さんには「最低でも1年は続けたい」と話し、『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』のような長寿番組にしたいと提案したことで、坂上さんは「それならば」と了承したそうで、3歳から芸能界で活動している坂上さんは、視聴率が取れるようになるまでにはある程度の時間もかかると説明していたそうです。
それにも関わらず、番組開始から約半年で打ち切ろうとしたため坂上忍さんは激怒し、フジテレビ上層部は「それなら『バイキング』も降りる」と言い出しかねないと青ざめ、怒りを鎮めるためにほぼ土下座状態で平謝りし、さらに『坂上どうぶつ王国』も3月で打ち切らずに放送継続としたことで坂上さんの怒りは収まったとのことです。
他局関係者もその判断については、「それはそうですよ。『バイキング』を含め、フジは計4番組で坂上に頼ってますからね。それを全部降り、他局に取られでもしたら、それこそ幹部のクビが飛びかねない。『どうぶつ王国』継続の判断は妥当なところでしょう」
と語っています。
こうして4月以降も『坂上どうぶつ王国』は放送されることになったものの、広告代理店関係者は同番組について、「金曜19時の時間帯は視聴率10%が合格ライン。5%を切ったら、スポンサーは逃げ出すのが普通。フジが赤字覚悟でどこまで続けられるかでしょうね」
と語っています。
東スポはこのように報じているのですが、ネット上の反応を見てみると、
- 視聴率を取れなかったのは、坂上本人にも責任があるのでは
- 坂上忍が出てるとチャンネル変えてる。視聴者は彼を求めていないよ。制作側の感覚と視てる人のそれと温度差がかなりあるように感じる
- そんなに坂上に頼らなくてはいけないかな。そんなにスゴイ人だと思わないし、彼の番組はみない。言いなりは良くないと思うけどな。
- なぜフジテレビはそこまで坂上忍にこだわるの?バイキングにしてもそこまで視聴率がいいわけではないでしょ。なんか弱みでも握られているのかと思ってしまう。
- 降板してもらったらいいじゃん。他に能力のある司会者を探したらどう?
- これって坂上忍が元々考えてた夢でもあると言ってたよね。
ムツゴロウさんにも話聞きに言って、やめときって言われてたくらい大変な事だと。
番組が終わるかどうかもだけど、終了した後ってどうなるんでしょうね。
ムツゴロウさんは、TV関係なく王国にお客さん入れて全ての動物に関わっていってたけど、多忙な坂上忍がどこまでそれをやるのか疑問ではあった。
企画では色んなタレントが動物の為に何かを作ったりしてるけど、その人達は一生関わる訳じゃないしね。
坂上の動物に対する活動は素晴らしいが、この王国は無理があるんじゃないかなって思います。ある意味止めるなら早い方がいいと思う。
などのコメントが寄せられています。
坂上忍さんは愛犬家で知られており、現在は13匹の犬を飼い、今年1月には新たに保護猫を家族に迎えています。
犬が元気に走り回れるように広大な土地を購入して新居も建てるなどしています。
そんな坂上忍さんは『坂上どうぶつ王国』が制作された経緯について、「将来は動物のお世話を生活の主体にしたいと思っていたので、去年の暮れくらいから知り合いの不動産屋さんに『王国みたいなのが作れる土地はないですか?』とお願いしてて、すでに何箇所か見て回ってた状態だったんです。それで今回、フジテレビさんのほうで、動物の魅力を届ける+僕が作りたいと思ってた王国という2本柱で新番組としてレギュラーで行きましょうというお話になった」
と説明しています。
そのため、この番組は仕事でありながらも「半分は個人的な最後の終活作業だと思ってます」と語っており、そうした強い思いを込めている番組が、たった半年で打ち切り話が浮上したことに対して、激怒する気持ちも分からなくもないですね。
なお、坂上忍さんは自身の「どうぶつ王国」が完成するのは、5年後、10年後になる可能性もあるとし、「僕は(番組の)絡みがなくてもやろうと思っていたことなので、何があってもやっていきます」と、番組がもし終了したとしても王国づくりは継続するという思いを明かしています。
しかし、結局のところテレビ番組は視聴率が取れなければ打ち切りになるのが常で、現時点では『坂上どうぶつ王国』が10%を超える番組になるとは思えないことから、もし本当に3月で打ち切り終了とならなかったとしても、金曜19時台にこの番組をずっと放送していくのは難しいとみられ、今後も低視聴率が続けば恐らく、秋の改編で再び打ち切りの話が浮上することになるでしょうね。