お笑いコンビ・南海キャンディーズの”しずちゃん”こと山崎静代さん(36)は、アマチュアボクシング女子ミドル級の選手としても活躍していましたが、競技から引退したことを国内のアマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟の山根明会長が15日に明らかにしました。
12月18日に大阪市内で記者会見をする予定とのことです。
9月に本人から「体力の限界」と申し入れがあり了承したそうで、山根会長は「聞いた時はショックだったが、選手は宝。体力の限界は本人にしか分からない。気持ちを尊重した」と話しています。
山崎さんは人気ボクシング漫画『あしたのジョー』を好み、先輩芸人たちがボクシングジムに通っていたことから興味があり、2007年からボクシングを始めたそうで、先輩芸人であるお笑いトリオ・ロバートの山本博さんからの誘いを受け、タレント業を両立しながらジム通いを開始。
当初は趣味の一つとして始めたものの、2008年6月より放送された連続ドラマ『乙女のパンチ』(NHK)で主演を務め、このドラマではプロボクサーとなりチャンピオンを目指す主人公を演じ、アクション指導を務めていたトレーナーの梅津正彦さんと出会い、指導を受けるようになりました。
それからタレント活動を並行しながらアマチュア女子ボクシング選手としての練習を始め、2009年2月にC級ライセンスを取得し、2010年3月に開催された『第8回全日本女子アマチュアボクシング選手権大会』で実戦の部・ヘビー級に出場してリングデビューとなるはずだったのですが、ヘビー級の出場者が山崎さん1人だったため、試合が行われることなく同階級の認定王者となり、試合の代わりに階級が下の選手との公開スパーリングのみが実施されました。
その後2011年5月に、JOC(日本オリンピック委員会)が発表した女子ボクシングの強化選手に選ばれたことから2012年のロンドン五輪を目指し、2012年2月行われた『全日本女子選手権兼ロンドン五輪予選日本代表派遣選手選考会』で優勝をしました。
そして、同5月に『ロンドン五輪予選兼2012年世界女子ボクシング選手権大会』の日本代表に選ばれ、ここで良い結果を残すことができればロンドン五輪出場が内定となったのですが、残念ながらロンドン五輪への出場は逃し、昨年11月に『2014年世界女子ボクシング選手権大会』に出場したものの、1回戦で判定負けして敗退となりました。
また、今年6月に『女子アジア選手権大会』の代表に選ばれたものの、体調不良を理由に欠場をしていました。
これにネットでは、
- 信頼できるコーチがいなくなると、大変だよね。お疲れ様でした。今後はお笑いでの活躍を応援します。
- もっと若い時から始められてたらな…とりあえずお疲れ様でした
- 結果は残せなかったかもしれないけど、あの年齢からチャレンジするのは立派だと思った。今までお疲れ様でした。これからはこの経験を生かして山ちゃんと仲良くやって欲しいです
- お疲れ様でした。しずちゃんに悔いがなければ、充分だったと思う。また山ちゃんと2人でがんばってほしい。
- そもそも競技を始めたのが他の選手より10年遅いのだから仕方のないところはある。36歳ってプロスポーツ選手の大半は引退してる歳。あとしずちゃんは性格が優しすぎるから格闘技には向いてないだろうとか、いろいろあるけど。まあお疲れ様
などのコメントが寄せられていました。
目標としていた五輪への出場は叶わず、ボクサーとして満足のいくような成績を残すことも出来ませんでしたが、趣味から始めたボクシングをここまで続けた精神力は相当なもので、多くのものを得ることが出来たでしょうね。
そして、相方の“山ちゃん”こと山崎亮太さんは自身のTwitterで、「お疲れ様でした。頑張って南海キャンディーズのネタを作ります。おかえりなさいませ。」とツイートし、これからまたコンビとしての活動を本格的に行っていく可能性があるようで、ボクシングを始めて以降、山崎さんは芸人としての仕事が減っていましたが、芸人としてまた活躍する姿を見せてくれることに期待をしたいです。
<↓の画像は、山里さんのツイート>