嵐・櫻井翔さんが司会の音楽番組『THE MUSIC DAY 2023』(日本テレビ系)が1日に8時間生放送され、驚異的な視聴率を記録していたとニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』が報じています。
今年の『THE MUSIC DAY』には合計45組以上のアーティストがパフォーマンスを披露し、ゴールデン・プライム帯(19~23時)の平均世帯視聴率は10.7%、個人視聴率は7.4%、各テレビ局がいま最も重要視しているコア層(13~49歳男女)の視聴率は8.4%で、コア視聴率は同時間帯トップだったことに加えて、1週間に放送された全番組中トップの高視聴率を叩き出していたといいます。
なお、第1部(15~16時30分)の世帯視聴率は5.3%、個人視聴率は3.2%、第2部(16時50分~19時)の世帯視聴率は8.6%、個人視聴率は5.3%でした。
昨年の『THE MUSIC DAY 2022』は、第1部の世帯視聴率が5.9%、個人視聴率は3.3%、第2部は世帯視聴率が9.1%、個人視聴率が5.3%、第3部は世帯視聴率が11.2%、個人視聴率が7.6%でした。
『THE MUSIC DAY』には今年、全体の4分の1となる11組のジャニーズグループが出演し、ジャニー喜多川さんの性加害問題を巡って物議を醸す中で、番組恒例のジャニーズシャッフルメドレー企画も行われました。
ただ、今年は例年とは違ってジャニーズのヒット曲を歌唱するのではなく、日本テレビ開局70周年記念として、日本テレビの番組で使用された楽曲を披露する内容に変更され、ジャニーズの楽曲は全11曲中3曲のみとなっていました。
また、例年は番組放送1週間前にシャッフルメドレー企画の曲目が発表されたものの、今年は前日に情報解禁となっていて、企画内容の変更なども含めてジャニー喜多川さんの性加害問題の影響をうかがわせるものとなっていました。
ピンズバNEWSの記事では制作会社関係者が、「日テレも苦肉の策として“ジャニーズ”を全面に出さない形での『シャッフルメドレー』という形にしたのではないでしょうか。ただ、蓋を開けてみればコア視聴率は驚異の8.4%と番組は大成功。テレビ局も商売でやってますし、結果や数字がすべて。(中略)これほどの視聴率を取るのであれば、今後もジャニーズと手を切るなんてことは考えられない」
としています。
続けて、「ジャニー氏の加害問題は未解決であっても、日テレとジャニーズの蜜月関係は変わらないでしょうし、“永久不変ではないか”という声も出ている。批判的な意見は今後も寄せられるでしょうが、『THE MUSIC DAY』の大成功で勢いはついた。なにわ男子も同番組に出ていましたが、彼らがメインパーソナリティーを務める『24時間テレビ』(8月26~27日放送)へと突き進んでいくことになるのでは」
と語っています。
今年の『THE MUSIC DAY』のゴールデン・プライム帯には、ジャニーズの他にもK-POPグループ『TOMORROW X TOGETHER』、『LE SSERAFIM』、『NewJeans』、『Kep1er』、『IVE』、他に『SEKAI NO OWARI』、『UVERworld』、『Mrs. GREEN APPLE』が登場したほか、コラボ企画なども放送されており、高いコア視聴率を記録したのはジャニーズのおかげとは言い切れません。
ただ、ジャニーズは多くの若い女性ファンを抱えていて数字を持っているのは間違いなく、シャッフルメドレー企画はSNSでも毎年話題になって番組の盛り上げに繋がっていますし、ジャニーズと距離を置くなんてことは一切考えていないでしょうね。
今後も12日には、嵐・相葉雅紀さんが司会の『2023 FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ系)が放送され、『King & Prince』、『なにわ男子』、『NEWS』、『Travis Japan』、『20th Century』の出演が現時点で発表されており、15日には中居正広さん司会の『音楽の日2023』が放送予定で、例年通りであれば10組前後のジャニーズグループが出演となります。
ジャニー喜多川さんの性加害を巡るジャニーズ事務所の対応がいくら問題視されても、テレビ局サイドは「タレントに罪はない」として今後も番組起用を続ける方針を明らかにしていますし、今後も数字が取れる限りは以前と何も変わらず、ジャニーズの番組起用は続くのでしょうね…。