TOKIOの長瀬智也さんが主演のドラマ『ごめん、愛してる』(TBS系 日曜21時)が9日からスタートし、初回平均視聴率は9.8%(関東地区)を記録し、同時間帯放送の渡部篤郎さん主演ドラマ『警視庁いきもの係』(フジテレビ系)の初回8.9%を上回る結果となっていたのですが、早くも逆転される可能性があるのではないかと不安視されています。
長瀬智也さんが連続ドラマで主演するのは、昨年1月期放送の医療ドラマ『フラジャイル』(フジテレビ系)以来1年半ぶり、恋愛ドラマで主演するのは約18年ぶりということで注目を集めていました。
また、『ごめん、愛してる』は韓国で大ヒットしたドラマのリメイクで、過去には中国、タイ、トルコでもリメイク作品が制作されている人気作で、その分放送開始前には視聴者から期待する声が多く上がっていたのですが、2ケタの視聴率を安定して獲得していた日曜劇場枠での放送にも関わらず、第1話の平均視聴率は9.8%と1ケタスタートとなりました。
<長瀬智也さん主演ドラマ『ごめん、愛してる』>
9日放送の第1話では、幼い頃に母親に捨てられて不遇な環境で過ごし、韓国の裏社会で生きていた主人公・岡崎律が、ひょんなことからアイドルピアニストとして活躍しているヒロイン・三田凜華(吉岡里帆さん)を助け出します。
<↓の画像は、7月9日放送『ごめん、愛してる』第1話のワンシーン>
その後、ある事件に巻き込まれて頭に2発の銃弾を受け、いつ死んでもおかしくはないという致命傷を負ってしまったことから、死ぬ前に親孝行がしたいと思い、日本へ帰国して自分のことを捨てた母親・日向麗子(大竹しのぶさん)のことを探し始めます。
そして、母親のことを探し当てることが出来たものの、貧しいことを理由に自分のことを捨てたと思っていた母親が、天才ピアニストである別の息子・日向サトル(坂口健太郎さん)にたっぷりの愛情を注ぎ込み、裕福で幸せな家庭を築いていることを知ってしまいショックを受け、憎しみなど複雑な気持ちと葛藤。
さらに、以前助けた三田凜華が母親の別の息子・日向サトルと幼なじみで、片想いしていることも知り、ヒロインと母親をめぐる三角関係が繰り広げられていき…という韓国ドラマっぽいストーリーとなっているのですが、第1話終了時点でネット上の反応を見てみると、
- 日曜のこの時間に観るには重すぎる
- 日曜の夜に、こんな暗い気持ちを味わいたくない
- 韓国ドラマのストーリーは日本的には違和感しかない
- 律と凜華との出会いも、母を訪ねるシーンもすごく不自然だった
- 韓流そのままって感じ
- 現実味もないし、見ても疲れるだけ
- とんだハズレのドラマを見せられて、チャンネル変えたわ
- 本家よりも展開が早くて、心理描写が曖昧にしか描かれていない
- 本家とかけ離れすぎていてショック
などと、作品の内容に対して否定的な声が噴出しています。
ニュースサイト『デイリーニュースオンライン』によると、ジャニーズ事務所は長瀬智也さんに俳優としての活躍を期待しているだけに、数字を取れない俳優というレッテルを貼られるのだけは避けたいため、今後は脚本や演出をテコ入れする可能性があるといい、特に比較対象となる同時間帯にフジテレビで放送の『警視庁いきもの係』だけには負けられないという気持ちが強いとのことです。
<渡部篤郎さんが主演の『警視庁いきもの係』>
しかし、第1話終了時点では『警視庁いきもの係』の方が内容を評価する声が多く上がっており、第2話以降に視聴率が逆転となる可能性が十分あるとみられています。
さらに、吉岡里帆さんが演じているヒロインの勘違い女ぶりに対しても、「いちいち余計なことをしそうなキャラクター」、「物語の邪魔になりそう」などと、視聴者から批判的な声が上がっているようなので、早い段階で軌道修正を行っていかなければ今後低迷を続けていく可能性があります。
ちなみに、フジテレビの日曜ドラマ枠は昨年4月に新設され、6月までに5本のドラマが放送されているのですが、日曜劇場枠の作品が視聴率で負けたことは1度もありません。
もしも『ごめん、愛してる』が視聴率対決で初めて負けるということになった場合、原因は別のところにあったとしても主演の長瀬智也さんがダメージを受ける可能性があるのですが、まだまだドラマはスタートしたばかりなので、引き続き視聴者の反応と視聴率を見守っていきたいですね。
【追記 7/18 22時00分】
16日に放送された第2話の平均視聴率が18日に発表され、第1話から0.2%上昇し、10.0%という結果になっていました。
一方の『警視庁いきもの係』は、第1話から1.7%ダウンして、第2話の平均視聴率は7.2%でした。