10月20日スタートの大注目ドラマ『グランメゾン東京』(TBS系 日曜21時)で、主演の木村拓哉さん(46)の暴走によって予算が大幅オーバーし、制作サイドが悲鳴を上げていると夕刊紙『日刊ゲンダイ』が報じたことで物議を醸しており、ネット上ではキムタク批判が巻き起こっています。
『日刊ゲンダイ』が先日報じた記事では、ドラマ関係者が木村拓哉さんについて、「もともとドラマに対する思い込みやこだわりが強すぎて暴走しがちなんです。一度、気になると自分の気が済むまでチェックをやめない。小道具だったり大道具だったり、時には莫大な予算がかかるセットだったり。揚げ句は共演者にまで口を挟んでくる。もちろん台本も自分が納得いかないと何度も打ち合わせをした上で書き直しさせる」
と語っています。
『グランメゾン東京』で木村拓哉さんは、型破りなフランス料理の天才カリスマシェフを演じ、その主人公が新たに立ち上げたレストランで、世界最高の三つ星獲得を目指す内容となっていっているのですが、TBS関係者は木村さんが注文をつけたのは撮影場所だったと明かしており、「本来は予算の関係もあって都内の三つ星レストランでの撮影を想定していたんです。ところが打ち合わせをしているうちに『フランス料理を扱っているのに、フランスに行かないなんておかしくない?』と言い出したんです。しかもどうせならフランス本家の三つ星だと言い出した」
としています。
こうした提案によってスタッフがレストラン探しに奔走し、30年以上にわたって三つ星を獲得し続けているフランス・パリの名店「ランブロワジー(L’AMBROISIE)」で撮影を行うことが決定したそうなのですが、事情通は撮影にかかった費用について、「スタッフのフランスへの移動費や滞在費など、コミコミで5000万円以上かかりました。これには出演者のギャラは入っていないんです」
と明かしています。
ちなみに、『グランメゾン東京』には木村拓哉さんのほか、鈴木京香さん、Kis-My-Ft2・玉森裕太さん、尾上菊之助さん、沢村一樹さん、及川光博さんの出演が発表されています。
<↓の画像は、10月20日スタートの秋ドラマ『グランメゾン東京』出演者の写真>
こうして『グランメゾン東京』の制作費は当初の予算をオーバーし、「1話あたり1億円」もかかってしまう計算になるといい、「フランス料理だから食材も高いんです。木村は本物の食材にこだわる。結果、消えモノといわれる食材だけで1話あたり100万円はかかっています」
と制作関係者が語っています。
事情通はさらに、「木村がこだわりを持っているのは分かりますが、急な変更も多いんです。しかも、いまの木村にはかつての神通力がないため共演者を集めるのも一苦労。しかし要求は相変わらずかなり高めです」
と裏側を明かしています。
一方でTBS関係者は木村拓哉さんについて、「確かに細かいことを言ったらうるさいが、一度、納得したらとことんやってくれる。それこそ死ぬ気で演技にのめり込むんです。あの姿を知っているスタッフらは結局、木村のわがままを聞いてしまう」
としています。
そして、TBSはドラマ制作にかかった費用やキャストの顔ぶれから、最低視聴率を15%に設定したとのことなのですが、この報道に対してネット上では、
- お金かけて肩入れしたところで、演技は『キムタク』一辺倒なのに
- そんなことより演技磨けばいいのに
- 演技の仕方変えてほしいわ ナルシストな演技ばかりで飽きる…
- これが本当なら言いなりになっているテレビ局がバカなんじゃない
- 予算のシワ寄せが他ドラマにいきそうで心配
- 次の日曜劇場にコスト削減のシワ寄せがいくのかな
- お金をかければ良いってもんじゃないのに…低予算でも脚本と俳優陣の演技力とスタッフの演出力が高ければ面白い物は作れそうだけどね
- 自分の演技はアレなのに、周りには本物を求めるんだ…。
てか、道具や共演者に不足があっても、それを補うのがむしろ本当に一流の俳優じゃないの?
自分が一流じゃないから、回りをゴテゴテと金かけるしかないのね…
などの声が上がっています。
TBSの三島圭太・編成部企画統括は10日に行われた10月の番組改編発表会見で、『グランメゾン東京』について聞かれると、「令和初の木村拓哉さんの主演ドラマとなります。王道の家族で見られるスケールの大きい人間ドラマです。2年半ぶりの木村さんの日曜劇場出演となります。週末、家族で見られて、明日から頑張ろうと思えるドラマにしたいと思います」
と自信を見せており、高い数字に期待していることもうかがえます。
木村拓哉さんの主演作は、他のドラマと比べると多額の制作費が投じられるケースが多く、主演級の豪華俳優陣を揃えたり、ロケ地や小道具などに強いこだわりを見せることによって、1本あたりの制作費が1億円超えになったという話は以前から出ています。
SMAP解散後の2017年1月期に日曜劇場枠で放送の『A LIFE~愛しき人~』も、本格的な医療器具を用意したことや豪華俳優陣を揃えたことによって、1話あたりの制作費が1億円を超えた回もあったと週刊誌などに報じられています。
また、昨年1月期放送の『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)も同様に、1話あたりの制作費が1億円超えになっているという話を報じられていました。
ちなみに、一般的な連続ドラマの制作費は、民放局で1話あたり2000~5000万円程度とされています。
そのため、木村拓哉さんの主演ドラマは2倍ほどの制作費が投じられているということで、これを回収するためには15%以上の視聴率獲得が最低条件で、できれば20%以上の数字が欲しいというのが局側の本音かもしれません。
木村拓哉さん主演ドラマはかつて20~30%以上の数字を連発していたものの、近年は全話の期間平均視聴率が14~15%台で推移しており、『グランメゾン東京』もとりあえずは15%獲得を目指しているようですが、予想を超える高い数字を獲得するような作品に仕上がっていることに期待したいです。