5日放送のラジオ番組『木村拓哉 FLOW』(TOKYO FM)にモデル・女優の冨永愛さん(41)がゲスト出演し、その中で木村拓哉さんがドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)で初共演した冨永さんがキャスティングされた経緯を語り、TBS内から不満の声が上がっているといいます。
2019年10月期放送の『グランメゾン東京』で主演の木村拓哉さんは、フランス・パリの一流レストランで修行を積んだシェフ役、冨永愛さんはフランス在住のグルメ雑誌編集長役を演じました。
冨永愛さんが演じたリンダ・真知子・リシャールは、木村拓哉さん演じる主人公・尾花夏樹の元恋人で、フランス人の父親と日本人の母親を持ち、幼少期から食への造詣が深く、容姿端麗で芯が強い個性的なキャラクター設定となっており、木村拓哉さん曰く、この役はキャスティングが難航していたそうで、「リンダって独特なキャラじゃないですか。いてくれるだけでワールドワイドっていう空気感がないと、つまんないキャラクターになっちゃうなって、僕は本を読んで思ってた。」
と語りました。
続けて、「引き受けてくれるかな、引き受けてくれたらすっげえ嬉しいなと思って、(プロデューサーに)ダメ元で『あの…冨永愛さんとか聞いてもらっていいですか?』って聞いて。『なるほど~』とプロデューサーも理解してくださって。愛ちゃんのところにお話がいってくれて引き受けてくださった。本当ドンピシャでしたね。」「来た!っていう。久々に自分の中で。僕らって、脚本に描かれてるものを具現化する作業じゃないですか」
などと語り、自身の案で冨永愛さんの起用が決定したと明らかになりました。
<↓の画像は、グランメゾン東京で共演の木村拓哉さん、冨永愛さんの写真>
木村拓哉さんはこのようにキャスティングの裏話を披露し、自画自賛していたのですが、東スポの記事では制作会社関係者が、「制作過程を話すのは勘弁してほしい。受け取り方によっては番組プロデューサーが木村の都合のいいようにドラマを作っているようにも聞こえてしまう」「プロデューサーは良い案と思い、冨永も快諾したのかもしれないが、キムタクに言われれば、むげにできないのも事実」
と語っています。
各テレビ局はジャニー喜多川さんの性加害問題が発端で、事務所からの圧力や忖度、癒着とも取れる関係性などが徐々に明らかにされ、世間から猛バッシングを受けている状況にあります。
そうした中で、木村拓哉さんがドラマのキャスティングに口を出し、それを制作サイドが受け入れたという事実を明らかにしたことで誤解を招きかねず、TBS局員は「はっきり言うと、ラジオではしゃべらないでほしかった」と語っているとしています。
ネット上でも木村拓哉さんの発言は物議を醸しており、
- 当時、娘がモデルデビューしたから富永愛さんと仲良くしたかったのかな?
- また余計な事を今の自分達に起きている事がわかってないのかな
- スタッフとこの役にぴったりだと話してたくらいにとどめておくべき所を、自分が提案してお願いしたと言っちゃうところがこの人だなと思った。
- ジャニーズの意向通りの配役ということですね。言いなりテレビ局、配役も自分で決められないとか廃業したらいい
- 俺に指名する権利はないみたいなことを言ってたけどやっぱりしてたんだ。教場の新垣結衣と白石麻衣も指名かな。あとは堀田真由も。
染谷将太とかも木村拓哉が可愛がりたそうなタイプだし、キャスティングにはいろいろ言ってそう。 - やっぱりジャニーズは力を持ち過ぎたよね。木村がキャスティングにも口出してたってかなりの忖度。
松潤も小栗を出そうとしてるみたいだし、お友達同士で作ったら視聴者は何にも面白くない。
などの声が上がっています。
グランメゾン東京で冨永愛さんが起用された経緯は、3年前にも冨永さんがイベントで語っており、木村拓哉さんからの推薦で抜擢されたと明かしているのですが、テレビ局側の旧ジャニーズ忖度などが物議を醸している中で、木村拓哉さんが自らこのエピソードを披露するというのは、相変わらず空気が読めない人という印象を抱きます。
先月には週刊誌『週刊文春』が、NHK大河ドラマ『どうする家康』で主演の嵐・松本潤さんが脚本や演出、さらにキャスティングにまで口出しをしていることを報じ、ネット上では炎上状態になっていました。
また、旧ジャニーズ事務所が9月に記者会見を行い、その中で3代目社長に就任した少年隊・東山紀之さんがジャニー喜多川さんの性加害問題について、「人類史上最も愚かな事件」「やったことは鬼畜の所業」「今はもう愛情はほとんど無い」などと強い言葉で非難した後に、木村拓哉さんはインスタグラムに「『show must go on!』 PEACE!! STAYSAFE!」と、ジャニーさんの座右の銘を投稿したことで大炎上し、その後この投稿をシレッと削除したにも関わらず、キャスティングへの口出しを明かすというのは理解に苦しみます。
<↓の画像は、大炎上後に削除した木村拓哉さんのインスタグラム投稿写真>
各メディアの報道によれば、グランメゾン東京はすでに映画化が決定していて、来年4月をめどにフランスで撮影する方向で調整が進められているといい、今作は全11話の世帯平均視聴率が12.9%と好視聴率を記録しており、劇場版にも大きな期待が寄せられていますが、木村拓哉さんの発言が物議を醸しており、作品への影響が懸念されますね。