“キムタク”こと木村拓哉さん(46)が来年1月に、2夜連続放送のフジテレビ開局60周年記念スペシャルドラマ『教場(きょうじょう)』で主演し、警察学校で冷徹に生徒たちを追い詰める“悪の教官”、“謎に満ちたヒール”役に挑戦することが明らかになりました。
『教場』の原作は作家・長岡弘樹さん(1969年生まれ)のベストセラー警察小説で、シリーズ3作の累計発行部数は55万部となっており、2013年に「週刊文春ミステリーベスト10」で1位、2014年に「このミステリーがすごい!」で2位を獲得しています。
<↓の画像は、長岡弘樹さんの原作小説『教場』シリーズの写真>
『教場』の脚本は、『踊る大捜査線シリーズ』(フジテレビ系)などを手掛けた脚本家・映画監督の君塚良一さん(61)が担当し、木村拓哉さんとは初タッグとなっています。
木村拓哉さん演じる主人公・風間公親(かざま・きみちか)は、かつて神奈川県警刑事部捜査一課に所属し、現在は警察学校の教官を務める警部補で、「警察学校は、優秀な警察官を育てるための機関ではなく、適性のない人間をふるい落とす場である」という考えのもと、様々なトラブルに見舞われる生徒に退校届を突きつける非情で謎に満ちた教官です。
風間は様々な思惑を持つ生徒たちの秘密、トラブルなどを暴いていく卓越した観察眼、推理力の持ち主で、表面上は穏やかではあるものの、生徒たちを鋭く観察しており、警察官に向いていない生徒に対しては冷酷無比な態度ではじき出していきます。
風間は様々な経歴を持つ計90人の生徒たちが巻き込まれる窃盗、薬物、ガス中毒、傷害事件などを解決していくミステリーであり、過酷な警察学校の中で覚醒していく生徒たちの青春物語、厳格なカリスマ教官が個性あふれる生徒たちと向き合っていく人間教育物語でもあります。
撮影は6月1日からスタートしたそうですが、木村拓哉さんは初の教官役ということもあり、台本が出来上がる数ヶ月前から役作りに取り組み、実際に警察学校を訪問して警察官としての所作を学ぶ訓練にも参加したといいます。
また、木村拓哉さんはプロデューサーや監督と共に細かい設定や過去などを話し合い、原作に脚色を加えて、原作とは違った主人公の姿をスタッフと共に作り上げているそうで、「風間というキャラクターを自分なりに掘り下げながら、みんなで一緒に作り上げているつもりです。脚本はすでに出来上がっていますが、撮影する現場において、いらないものはどんどん削っていくでしょうし、必要なものはどんどん足していくことになると思います。それはきっと、現場で人と人が対峙(たいじ)した時に発せられるモノから作りあげられるモノなのだと思います。」
と語っています。
視聴者に向けては、「恐らく見たことのない、味わったことのない作品になると思うので驚く方が多いのではないかと思います。作る側としては、僕らの責務として全力で作品を作るしかないので、楽しみに待っていていただけたらと思います。」
とコメントしています。
原作者の長岡弘樹さんは木村拓哉さんが主演での実写化について、「木村拓哉さんの強烈な存在感で演じられたとき、画面の中でどれほど予想を超えた化学反応が起きるのか。いまから楽しみでなりません。」
とコメントしています。
そして、木村拓哉さんが『教場』で主演し、冷酷な悪の教官役を演じることに対してネット上では、
- 西島秀俊さんの方があってると思う
- また「カリスマ」ですか…先日発表されたシェフ役もたしか天才設定だよね。もうお腹いっぱい
- 楽しみだよ。木村さんが演じる悪役は、見てみたい。これまでに見てない彼を見れると思う。
- かっこいいヒーロー役じゃなくて、嫌われる悪役をやってほしいとずっと思っていた。どこまで悪役になれるか楽しみ。
- こういうの待ってました。すごくすごく楽しみです!!
- 恐い教官だか、真実は生徒思いの優しい人だった‥‥‥なんて結論だと今までと大差ないが果たして!
- 脚本が踊る大捜査線の君塚良一さんなら面白いと思う。木村拓哉は工藤静香の匂いがプンプンで嫌だけど、面白そうだから楽しみかな
- いつもの天才ヒーロー役から脱却というのは、本人にとってはいいチャンスじゃないかな。
逆に、これだけ役柄が違っても「いつものキムタク」になっちゃうと、力不足を露呈する事にもなりかねないから、プレッシャーは大きいだろうが。
制作サイドがまた忖度して「悪役だけど超カッコいいキムタク!」で変に盛り上げる演出をしないといいね。その手の演出は、彼自身の首を締める事になる。 - あの顔と演技では、冷酷ヒールは無理でしょうね。しかもカリスマなんですよね。
カリスマって普通はプラスの意味で使われる言葉だと思うのですが苦笑
ラストでドラマ版のオリジナルストーリーとかになって、めちゃカッコよく演出されるのが目に見えてます。 - 教場って、ドラマ化するなら連ドラのほうが断然いいはず。
一話一話はほぼ独立しているのだが、そして、伏線というのとはチト違うのだけど、各話を通して人情を感じ、全体としての読後感を味わう作品だった - 原作に登場する教官は只の「鬼教官」ではない。師であったり戦友であったり親のような存在だったり、そんな変幻自在の「教官」を演じる力が果たして彼にはあるのだろうか。
などのコメントが寄せられています。
木村拓哉さんは10月期にTBS系の日曜劇場枠(日曜21時)で主演し、こちらではフランス料理の天才シェフ役を演じることが決定しており、このドラマに対してはネット上で「なんでまた天才役?」「見る前からどんな展開になるかわかる。キムタクはワンパターン」「何を演じても結局キムタク」などと不満の声が上がっていました。
また、これまであまり挑戦することがなかった悪役などを演じてほしいという声もあった中、『教場』では冷酷無比な悪の教官、ヒール役を演じることが発表され、どんな姿を見せてくれるのだろうと期待の声が上がっています。
木村拓哉さん自身も昨年公開の映画『検察側の罪人』(原田眞人監督)で主演した際、次回作では悪役にも挑戦したいという思いを明かしており、『教場』で演じる主人公は単なる悪の教官ではない様子ではありますが、これまで正義のヒーロー役を演じることが多かった木村さんがどういった表情、演技を披露するのか楽しみですね。