2日に生放送された音楽特番『ベストアーティスト2023』(日本テレビ系)に、今年5月に旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)を退所し、『TOBE』に移籍した元ジャニーズJr.の7人組グループ『IMP.(アイエムピー)』(旧IMPACTors)が退所後初のテレビ出演を果たしたものの、番組での扱いが酷すぎたとして炎上騒動に発展する事態となっていました。
IMP.は2日に京セラドーム大阪で開催された、元『AAA』のSKY-HIさんと日本テレビの大型プロジェクト『D.U.N.K. -DANCE UNIVERSE NEVER KILLED-』のライブイベントに出演し、その時の映像をベストアーティスト2023でオンエアしました。
ただ、IMP.のパフォーマンス映像が流れている最中にも、司会の嵐・櫻井翔さんがメンバーについて、「IMP.は、あの~ドラマで共演した松井奏くんがいたりとか、影山くんって言って、嵐の後ろで踊ってくれたメンバーがいて、注目しているユニット、チームですね」「ぜひ、ダンスに注目してほしいです」
などとコメントし、その音声がパフォーマンス映像に被さっている形となっていて、IMP.のVTR映像は1分ほどで終了しました。
IMP.に関してはパフォーマンス映像をバックに、櫻井翔さん等のトークを被せるという他の出演アーティストとは異なる演出となっていて、これに対してIMP.のファンからは落胆の声が上がり、画質・音声も悪かったとの指摘もありました。
ファン以外からもIMP.の扱いが酷すぎて可哀想といった声が噴出し、日本テレビサイドが旧ジャニーズ事務所に忖度したのではとの憶測も飛び交い、ネット上では炎上状態になっていました。
IMP.のファンが日本テレビサイドにクレームを入れるといった動きもあり、そうした声が届いたのかは不明ながら、見逃し配信サービス『TVer』での番組配信では、IMP.のVTR映像が流れている最中の櫻井翔さん等のトークは丸々カットされていて、パフォーマンス映像のみ流すという形に変更されており、この対応にファンからは喜びの声が上がっています。
この騒動について『日刊ゲンダイ』の記事では音楽番組関係者が、「櫻井さんは自身がキャスターを務める報道番組『news zero』で一切、ジャニー喜多川氏による性加害問題に触れなかったことで、批判を集めました。今回、IMP.に触れ、応援する姿勢を示したのは、『旧ジャニーズ事務所に忖度してませんよ』という日テレのアピールと、櫻井さん自身のイメージを回復したいという本音が透けて見えた、そんな演出だったと言わざるを得ません」
と語っています。
日刊ゲンダイはさらに日本テレビについて、「2024年も“腐ってもジャニーズ”を積極起用するスタンス」とし、今後も積極的に旧ジャニーズタレントを番組に起用していく方針を固めていて、寄付金の着服問題が大きな波紋を拡げている『24時間テレビ』にも、旧ジャニーズを起用する方針だと伝えています。
IMP.に関してはあくまでもVTR出演だったことや、グループの人気に関してもまだまだこれからといったところなので、登場シーンが他のアーティストより短くても仕方がないとの声もあります。
ただ、もしもIMP.が旧ジャニーズ事務所に所属したままだったら、恐らくこのような扱いはせずにパフォーマンス映像をじっくり流していたとみられますし、日本テレビはただでさえ旧ジャニーズ事務所との蜜月関係を巡り、世間から猛バッシングを浴びていることから、IMP.を出演させるからには忖度を感じさせない形にするべきだったのではと思いますね。