『19番目のカルテ』最終回で視聴率が大幅上昇。清水尋也が逮捕で出演シーン全カット、松本潤は複雑な心境告白。

2025年9月8日（月）17:14

19番目のカルテ

嵐・松本潤さん主演の医療ドラマ『19番目のカルテ』（TBS系日曜21時）の最終回が7日に放送され、平均視聴率が発表されました。

7日放送の最終回は、バレーボール女子・世界選手権の3位決定戦「日本代表☓ブラジル代表」の中継延長により約1時間遅れでのスタートでしたが、関東地区の平均世帯視聴率は11.0％、平均個人視聴率は6.6％を獲得し、全8話中3位の好数字で有終の美を飾りました。

前回の第7話は平均世帯視聴率が7.9％、平均個人視聴率は4.9％で、世帯視聴率は3％以上も増加していました。

19番目のカルテを巡っては、4番手で出演していた俳優・清水尋也容疑者(26)が3日に、大麻所持によって麻薬取締法違反容疑で逮捕され、TBSは編集によって最終回の出演シーンを全カットし、エンドロールからも名前を消していました。

松本潤さんは最終回の放送前日に、情報番組『情報7daysニュースキャスター』に生出演し、「まずは、今回の報道でドラマをご覧くださっている皆様にはほんとに、ご心配をおかけしていることかと思う」と視聴者に謝罪して軽く頭を下げました。

続けて、「報道されている以上のことは分からないですし、僕たちは撮影現場で彼にお会いしていましたけど、会っている時に何か違和感を感じることはなかったですし……。なので、報道でその状況を知った時に、まさかと信じられない思いでしたし、何よりショックを受けました」「日本の医療が前向きになるような思いを込めてドラマを作っていたので、非常に残念でした」などと、清水尋也容疑者の逮捕に対する心境を明かしていました。

『19番目のカルテ』の最終回の内容については、「出演シーンは全てカットして、繋ぎ直して編集を全部やり直し、ストーリーの辻褄が合うように再編集して放送するという形。ようやく上手く繋がって放送できそうな状況になっています」と報告していました。

また、番組では司会の安住紳一郎アナウンサーが冒頭に、清水尋也容疑者の逮捕報道を受けて松本潤さんの番組出演が一旦白紙になったものの、松本さんが是非出演したいと希望したことで、ゲスト出演が実現したことも明かしていました。

そして、最後の最後に清水尋也容疑者の出演シーンを全カットという形で『19番目のカルテ』の放送が終了しネット上では、

作品として楽しく視聴できました。清水さんも主要な役柄でしたが、いないからといって作品としてのメッセージが何か欠けていたとは1ミリも感じませんでした。
編集で対応した決断も、編集そのものも素晴らしかったと思います。制作スタッフに心から拍手を贈りたい。
患者さんたちのその後の様子も知れて、丁寧な脚本、演出素晴らしかったです。清水さんのシーン全カットでも全く違和感なかったです。
恥ずかしながら、このドラマで初めて総合診療科を知りましたが、凄くいいドラマで続編が観たいですね。
いきなり登場しなくなるのはやはり違和感ありありでしたけど仕方ない。メイン回もあったから円盤の発売とかどうするんでしょうね。
最終回もなかなか良かった！となると、気になるのはもし編集し直していないオリジナル版だったら、どんな展開だったのだろうということ。もっと良かったのかも、と思うと見たかったな～という思いがぬぐえない。
小芝さん演じる滝野と同期で、一緒に成長していく役割を演じていただけに、最終回もそれなりに大事な役回りがあったと思う。永遠に見られないのかと思うとホントに悲しい。
それにしても上手く編集するものですね。一人が完全に消えても、話は破綻することなく、不自然な流れになることもなく、まとまっていた。すごい！

などの声が上がっています。

『19番目のカルテ』は作品の評価は比較的高かったものの、4月からスタートした裏番組『Golden SixTONES』（日本テレビ系）が徐々に視聴率を伸ばしていき、第5話以降は平均世帯視聴率が10％を切っていました。

そうした中で、清水尋也容疑者の逮捕報道による出演シーンカットが発表されたことで最終回に大きな注目が集まり、スタート時間が遅れながらも世帯・個人視聴率共に前回から大きく数字を伸ばすという皮肉な結果となりました。

松本潤さんは『19番目のカルテ』で初めて医師役に挑戦し、世間に馴染みが薄い総合診療を題材にした作品で役作りにもかなり苦労したそうですし、松本さんは2022年1月期放送の主演ドラマ『となりのチカラ』（テレビ朝日系）でも清水尋也容疑者と共演していただけに、まさかの事件に相当大きなショックを受けているでしょうね。

清水尋也容疑者の大麻事件は今後の再放送やDVD・Blu-rayの販売などへの影響も懸念され、視聴者からは続編に期待する声が上がっているものの、果たして今後どうなるかはまだ分かりませんが、これから新たに前向きな発表があることに期待したいです。