木村拓哉さん主演の月9ドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系 月曜21時)の視聴率が低迷を続け、木村さんの今後の仕事に影響を与える可能性が浮上しています。
『教場』シリーズは、2020年から2年連続で新春スペシャルドラマとして放送され、それぞれ平均世帯視聴率は13~15%、個人視聴率は約8~10%の高い数字を獲得し、フジテレビ開局65周年企画で連ドラ化されました。
初回の世帯視聴率は12.1%、個人視聴率は7.2%を記録し、福山雅治さん主演の『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系 日曜21時)の世帯14.7%、個人8.8%に次いで、今期2位の数字で好スタートを切りました。
しかし、第2話の世帯視聴率は10.7%、個人視聴率は6.6%までダウンし、第3話は世帯9.8%・個人5.7%、第4話は世帯9.6%・個人5.8%、第5話は世帯9.1%・個人5.4%、第6話は世帯8.3%・個人4.9%と右肩下がりを続け、22日放送の第7話は世帯8.9%・個人5.3%と、前回からわずかに上昇したものの、微妙な数字が続いています。
各テレビ局は現在、コア層(13~49歳男女)の視聴率を重要視していますが、『風間公親-教場0-』はコア視聴率も低迷しており、初回こそ4.0%とまずまずの数字を獲得していたものの、その後は落ち込んで3%を切っています。
なお、テレビ番組の見逃し配信サービス『TVer』でのお気に入り登録数は、23日時点で123.3万人となっていて、今期放送のドラマでは奈緒さん主演『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系 木曜22時)の129.7万人に次いで2位と上位をキープしています。
今期トップクラスの注目を集めてはいますが、リアルタイム視聴率は低迷を続けており、同世代の福山雅治さんが主演の『ラストマン』と比較すると、最新話の世帯視聴率は3.9%、個人視聴率は2.3%、コア視聴率も1%ほどの差を付けられています。
週刊誌『フラッシュ』のWeb版『SmartFLASH』の記事では、コラムニスト・堺屋大地さんが『風間公親-教場0-』について「視聴率の推移にはまずい点が3つもある」とし、1つ目は初回から第6話まで数字が下降を続けていたこと、2つ目は木村拓哉さんが昨年主演した『未来への10カウント』(テレビ朝日系 木曜21時)の第4話で記録した自己ワーストの世帯視聴率9.6%を下回り、8%台まで落ち込んでいることを挙げています。
3つ目は、このまま1ケタが続くようであれば、木村拓哉さんの主演ドラマとしては初めて全話の平均世帯視聴率が10%を切ることを挙げ、現在はリアルタイム視聴率以外の数字も重要視されているものの、「全話平均で視聴率30%超えという伝説を残してきたキムタクの最新作がこの現状なのは、やはり隔世の感を禁じ得ない。」
と指摘しています。
また、「木村自身は視聴率など気にしておらず、上質な作品を作ることだけに全力集中しているに違いない。しかし、木村の周辺やテレビ局は、戦々恐々としているのではないか。」「昨年は王道演技で不発、今年は王道から外して不発となると、連ドラ次回作はどのような手を打てばいいのか…」
と、主演ドラマが連続して不発となる可能性が高まり、次回作に暗雲が漂いそうだとしています。
これに対してネット上では、
- こういうドラマはスペシャルでいい。連ドラは向いてなかった。
- いつ見てもキムタクはキムタク。キムタクなら視聴率が取れる時代は終わった
- クレジットの頭に名前が来る仕事じゃなくて、最後に名前の来る仕事をやる時期に来てるんだよ。
- ドラマの批判が多いけど、今までに無いスリリングな感じは最高
- せっかくの人気シリーズとキャストなのに、いきなり安っぽいドラマになってしまって残念。
視聴率がだんだん下がっていくのをキムタクに背負わせるのは無理がある。教場1、2を台無しにしたのは制作側だと思う。 - 脚本が悪い。警察学校なら許されるが、現職警官のダメなところを正して刑事に育てるなんて警官をリスペクトしてるとは思えない。
いつも若手の警官の背景ばかり描くから事件の解決が薄っぺらになってしまう。拓哉推しだからこそ残念。 - 「交番勤務に戻ってもらう、、」この言葉に象徴されるように、権限のある人が人事異動を口にするのはパワハラ的にアウト。
さらに交番勤務が脱落者であるかの表現。全体的にこの雰囲気が漂い、視聴者が自分の職場を思い出し、見るのがどんどん辛くなる。
ガッキーの回の2週目などまさにそれ。パワハラ容認の制作側のセンスが完全に時代錯誤
などの声が上がっています。
『風間公親-教場0-』は、木村拓哉さん演じる風間公親が警察学校に赴任前の刑事指導官時代の姿を描き、警察学校を舞台にしたスペシャルドラマの時とは異なるストーリー展開となっています。
そして、風間公親とバディを組む新人刑事役で、赤楚衛二さん、新垣結衣さん、白石麻衣さん、染谷将太さん、北村匠海さん、この他に裏のバディ役で坂口憲二さんが出演したり、ゲストで筒井道隆さん、瀧本美織さん、佐々木蔵之介さん、浅利陽介さん、市原隼人さん等が登場し、かなり豪華なキャスティングで話題にはなっています。
木村拓哉さんをはじめ、各出演者の演技を評価する声は上がっていますが、事件のトリックなど重要な部分がお粗末で、脚本が雑すぎて見るのをやめたといった声も少なくありません。
そのため、『風間公親-教場0-』がコケた原因は木村拓哉さんのせいではないとみられ、月9枠で終始暗い雰囲気が漂う作品を放送したことも視聴率が伸び悩んでいる大きな要因とみられますが、どのような理由があるにせよ主演ドラマが2作連続で不発となり、今後の仕事に影響を与えることになりそうです。
木村拓哉さんはドラマだけでなく、20億円かけて製作の主演映画『THE LEGEND&BUTTERFLY』も興行成績が伸び悩み、最終興行収入40億円超えを見込んでいるとしていたものの、公開から約4ヶ月経った現時点で30億円未満と、かつての勢いは失っている様子から、そろそろ主演だけでなく脇役も演じながら、役者としての幅を広げていく必要があるように感じますね。