日本テレビのエース・藤井貴彦アナウンサーが3月をもって、日本テレビを退社すると同時に2010年から担当している夕方の帯情報・報道番組『news every.』を降板、4月から『news zero』の司会に就任することが決定し、テレビ業界の力関係が激変し、日本テレビの番組視聴率全体が低迷する可能性があるとニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』が伝えています。
藤井貴彦アナが3月で『news every.』を降板後、番組の司会は鈴江奈々アナと森圭介アナが務めることが発表されていますが、同番組について制作会社関係者は、「『news every.』は夕方のニュース番組で一人勝ち状態なんです。世帯視聴率は1つだけ抜けた8~9%ほどを取りますし、藤井アナの人気はもの凄い。そして、『every.』終了後、そのままゴールデン帯、プライム帯へと入っていきますが、視聴者が思っている以上に『every.』の強さは絶大で、日テレのバラエティ好調を縁の下から支えている存在」
と説明しています。
<↓の画像は、『news every.』司会の藤井貴彦アナ、陣内貴美子さん、鈴江奈々アナの写真>
日本テレビの視聴率獲得戦略についても、「『news every.』で多くの視聴者を捕まえて、ゴールデン帯へと流していく。それは日テレの戦略ですが、それが今、実際に夜にテレビを見る人たちの視聴習慣になっているんです。だから、日テレのゴールデン、プライム帯の番組は総じて視聴率が高い。その“始まり”にいる藤井アナがフリーに転身して『news every.』を去ってしまうと。これが日テレ内で相当、不安視されている」
としています。
藤井貴彦アナの後任に抜擢された森圭介アナは現在、『スッキリ』の司会を経て『ZIP!』の月~木曜解説キャスターを務めていますが、アナウンサーとしての評価はイマイチとし、藤井貴彦アナの離脱による深刻な視聴者離れによって、ゴールデン・プライム帯(19~23時)の番組に大きな影響を及ぼすことが懸念されているといいます。
<↓の画像は、森圭介アナの写真>
4月以降の夕方の視聴率争いについては、「今、言われているのが、藤井アナが番組を卒業したら、女性や若年層はTBSの『Nスタ』に、シニア層はテレビ朝日の『スーパーJチャンネル』に流れていってしまうのでは、ということ」「たとえば、2月7日の18時台だと『news every.』が世帯視聴率9.0%、個人視聴率4.9%。『スーパーJチャンネル』は世帯6.3%、個人3.3%。『Nスタ』は世帯6.5%、個人3.6%、フジテレビの『Live News イット!』は世帯4.5%、個人2.5%。日テレが抜けていて、TBSとテレ朝が競っていますが、すでに若年層と女性は『Nスタ』のほうを見ていますからね。そして何よりMCのホラン千秋さんが大人気です」
としています。
<↓の画像は、『Nスタ』司会の井上貴博アナ、ホラン千秋さんの写真>
続けて、「藤井アナが『news every.』から抜けると、彼女の存在感が上がり、特に若い層の視聴者がTBSに流れていくのでは、そうした見方が日テレ内でもされています。」「多くのテレビ視聴者が持っていた“夜は日テレ”という視聴習慣が終わる可能性もある。そうなると当然、日テレのゴールデン、プライム帯のバラエティ、ドラマは数字を大きく落とすことになります」
と語っています。
この報道を受けてネット上では、
- そもそもなんで夕方ニュース番組1強で人気者の藤井さんをnews zeroに人事異動させることになったわけ?
- それこそDayDayで燻ってる武田アナ投入すればいいのにと思う
- 森アナは、本人の意思ではなく会社の命令での番組の配置転換なのに、散々な言われ様で可哀想
- 自分はちょっと押し付けがましい藤井キャスターが苦手だったが今度はeveryを欠かさず見ようと思っている。
ひとりのキャスターにそれほどの力があるなら、朝のTHE TIMEはダントツの視聴率になっていないとおかしいが実際はそうなっていない。ホラン千秋一強だって?馬鹿げてる - ニュースとかワイドショーは、割としっかり見てる訳でなく主婦層なら夕食の準備などしながら習慣で見ているのでは だから多少は落ちるにしてもそんなには変わらないのでは
- もっとも日テレは「セクシー田中さん」の件で、未だにプロデューサーを表に出して記者会見する事もなく、原作者を軽視するどころか、原作者の権利を踏みにじる事まで露呈して、致命的な事を連発してるから、藤井アナ関係なく、信用失墜で自滅に向かって進んでいると思う
などの声が上がっています。
記事で指摘されている通り、森圭介アナは藤井貴彦アナほど高い人気は得られておらず、オリコンが毎年発表している好きな男性アナウンサーランキングでも2019年に一度だけTOP10にランクインしましたが、その後は圏外の状態が続いており、現在『news every.』の木・金曜サブキャスターを務めている辻岡義堂アナの方が人気・好感度は高い印象です。
そして、森圭介アナが『news every.』のメインキャスターに就任の4月以降は、これまで藤井貴彦アナ目当てで番組を観ていた視聴者は当然、他局の番組も選択肢に入れるようになるでしょうし、『Nスタ』に流れる視聴者も一定数いるだろうとは思うものの、この時間帯の番組を出演者目当てでガッツリ見ている層はかなり限られるのではないか、番組内容が大幅にリニューアルなどされない限りは、視聴率にそこまで大きな変化はみられないのではとも思います。
また、日本テレビのゴールデン帯の各番組にはすでに、ある程度の固定視聴者が付いているものと推測されるので、藤井貴彦アナが『news every.』を降板しただけで“激変”というほどの変動は起こらない気がしますが、藤井アナの降板が『news every.』の視聴率にどういった変化を与えるのかは気になるところで、森圭介アナに交代後の視聴率や視聴者の反応には注目したいです。