情報・ニュース番組『news every.(ニュース・エブリィ)』(日本テレビ系 平日15時50分)のメインキャスターで、日本テレビの藤井貴彦アナウンサー(ふじい・たかひこ 48歳)が、番組視聴者に向けて発信し続けている心が込もったメッセージが反響を呼んでおり、ネット上では称賛の声が上がっています。
藤井貴彦アナは緊急事態宣言が発令されてから1週間後の14日放送の番組で、「ここから先は少しずつ緊急事態宣言後の私たちの行動が形となって現れてくるころですが、大切なのはその先です。2週間後の未来を変えられるようにご協力をお願いします。命より大切な食事会やパーティーはありません。どうぞよろしくお願いします」
と視聴者に呼び掛けました。
15日には、東京都の新型コロナウイルス感染者数が前日から40人近く減少し、127人の感染者が確認されたとした上で、「しかし、今日も3ケタの感染者が確認されています。前日から減ったからと安心するのではなく、この先の行動がさらに重要です。何度も申し上げていますが、2週間後の未来をつくるために、今日もみなさんのご協力をお願いいたします」
とのメッセージを発信しました。
この日は医療従業者に対する風評被害を番組で取り上げ、「私も20年以上、富山で働いてきた医師に話を聞きましたが、今病院で働いているだけで厳しい目で見られる現実があるそうです。医療関係者も1人の人間です。初めて出会う患者の命を必死に救っています。冷たい視線は今すぐ温かい支援に変えなければなりません」
と訴えかけました。
17日には、「皆さんの手でしか感染は食い止められません。私たちの努力が、この事態を終息することができるのです。外出を自粛し、感染拡大を防止しようとする皆さんの努力は10万円より価値のあるものです。今日の自粛は、2週間後の未来を作ります。希望のある内に是非ご協力をお願いします。そしてこの週末も皆様のご協力をお願いします。」
などと呼び掛けていました。
20日の放送では、週末に観光地や都内の一部公園に多くの人が集まっていたことを伝えた後、「緊急事態宣言を受けて、自分を律している人ほど観光や遊びに出ている人を腹立たしく思うかもしれません。しかし、皆さんのような人がいるからこそ、欧米のような医療崩壊が防げています。今はみんなの足並みが揃わなくても、その姿勢は必ず誰かの行動を変えるはずです。」
とし、「全国にはまだ感染者の少ない地域も多くあります。不用意に生活エリアを超えた移動をしないこと。これが誰かのふるさとを守ることに繋がります」
と訴えかけていました。
緊急事態宣言の発令から2週間となる21日放送の番組でも、東京都内で新たに感染者が123人確認されたことを伝え、「今日は緊急事態宣言の発表から2週間が経った日ということになりますが、この間の皆さんの行動が反映されている数字です。ただ、感染した皆さん全てが油断をしていたわけではありません。感染された方が軽症であることを心から願っておりますし、当面の緊急事態宣言は5月6日まで続きます。大切なのはこの先です。あと2週間後、5月6日を仮の区切りとして、この後も皆さんのご協力をお願いします」
と呼び掛けています。
また、休業によって厳しい状況にある都内の漫画喫茶店を紹介後に、「緊急事態宣言を受けてお客さんが激減する中、お金儲けをしようと思って開けているお店はないと思います。ですから今大切なのは、生活のために開けているお店への批判ではなく、お世話になってきたお店への応援ではないでしょうか。」
と語りかけ、「電話1本、LINE1通でも、何が自分にできるか気付けると思います。自粛要請の限界や矛盾を店主に押し付けないためにも、皆さんの温かい一言が必要です」
とのメッセージを視聴者に送っていました。
こうした藤井貴彦アナの視聴者への呼び掛けが大きな反響を呼んでおり、ネット上では、
- 言葉に温度と重みがある
- 一言がすごく心にしみる
- 誰の言葉よりも心に響くメッセージ
- 本当に大切な目線でニュースを伝えてくれている
- 藤井アナはテレビの先の視聴者と会話をしているようにいつも感じる。素敵なこと。
- 日々の感染者の数字に一喜一憂するのではなく、自粛続けないとな
- 語り口が穏やかでホッとする。医療の現場はもちろん、保育の現場もギリギリで頑張ってる。触れてくれて嬉しかった。
- テレビ見てて「そうなんだよ」ってつい言葉が出てしまう。早く元の生活戻れるように今は我慢だよね。
- いつもありがとうと思える。今日もどこにも行かず自粛して良かったと思える。
開店してる飲食店に対するメッセージも素敵だった。5月6日を仮の期限として、まだまだ自粛頑張ります。 - あの時間のニュースってどの局も同じ内容を流しているけど、私はeveryが多い。何でか分かった気がする。
- 恐怖心を煽り、政府を非難する報道ばかりの中、みんなの頑張りが少しでも数字で現れていると言ってもらえるだけで救われます。
自粛の先には日常が戻ってくると思い頑張ります。
などの声が上がっています。
新型コロナウイルス感染拡大によって様々な活動の自粛が求められている中で、自粛要請を無視した行動を続けている人も少なくないという現状があり、それを巡ってネット上などでは日々様々な批判が噴出するなど、現在世の中は殺伐とした雰囲気になっています。
そうした中で、藤井貴彦アナは誰かを責めるということは一切せず、視聴者に語りかけるように冷静に丁寧な呼び掛けを続けており、決して押し付けがましくもなく、心が込もった言葉によって視聴者も素直にメッセージを受け止めている様子です。
藤井貴彦アナの言葉を受けて、感染拡大防止のために不要不急の外出の自粛など、いま自分が出来ることをやっていこうと思った方も少なくないようで、引き続き番組での丁寧な呼び掛けを続けていってほしいですね。