福岡県太宰府市内の山中に、AKB48が今年5月末にリリースした48枚目シングル『願いごとの持ち腐れ』のCD585枚を不法投棄したとして、同市内の会社員の男(32歳)を廃棄物処理法違反容疑で16日に書類送検するという事件が発生したことを受けて、HKT48・STU48の指原莉乃さん(24)が29日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系 日曜午前10時)でこの問題について言及しました。
書類送検された男性は6月10日未明、同17日開催の『第9回AKB48選抜総選挙』の投票券だけを抜き、用済みとなった『願いごとの持ち腐れ』のCD585枚(約60万円相当)を山中に不法投棄しており、その理由については「家庭ゴミで出せず、どうしていいか分からないので捨てた」などと供述しています。
不法投棄されたCDを購入したのは、男性と同じメンバーを応援している千葉県内に住む男性で、その男性は「(投票券に記されているシリアルナンバーの)入力作業が大変なので手伝ってほしい」とLINE上で呼び掛け、それに応じた大分県内に住む男性のもとにCD約1000枚(ダンボール20箱分)が届いたそうです。
その後、6月9日夜に仲間4人で福岡県内の公園で投票券を抜く作業を行い、書類送検された男性はダンボール11箱分のCDを引き取ったものの、その帰り道に不法投棄したとのことです。
<↓の画像が、山中に不法投棄されたAKB48のCDの写真>
この事件を巡っては不法投棄した男性に対して批判の声が上がるだけでなく、投票券をCDに封入するという形で毎年大量購入を促しているAKB48グループの運営側にも批判が殺到しているのですが、指原莉乃さんが『ワイドナショー』で今回の事件について語りました。
指原莉乃さんは今年の総選挙で過去最高の24万6,376票を獲得し、3年連続1位を成し遂げたのですが、不法投棄事件については「正直、すごいショックですし、投票券・握手券が付いているとはいえ、曲を届けたいという気持ちがありますから」といい、「私たちのやり方が、というのもあるんですけど。ちょっと考えていかなきゃいけない、変えていかないと」と今後について語りました。
<↓の画像は、AKB48のCD不法投棄問題について言及した指原莉乃さんの写真>
この言葉を受けて、レギュラーコメンテーターのダウンタウン・松本人志さんは、再発防止策として今後、不法投棄はダメだという歌を歌えばいいと提案し、「新曲不法投棄とか」と言って笑いを誘った上で、「辛いよね」「『すべらない話』のDVDがカラスよけで使われていたようなもん」「AKB寺みたいなのを造ってそこでCD供養する」といった提案もしていました。
そして、これらの発言を受けてネット上では、
- 必要なのは握手券のみってことじゃないの?綺麗事いったってそれでAKBは生き延びているようなもんじゃないの?いっそのこと握手券を1000円で売った方がゴミも減るし不法投棄もなくなるからいいんじゃない?
- 一人が、何十枚、何百枚と買ってたら、そりゃそうなるでしょ。今更ショックって、分かりきってたことじゃん。
- 曲を届けたいなら、曲だけ届ければいいと思うのですが。。。
- 自分で買ってくださいと、取り巻きにお願いした結果だ。こうなることはわかっていたことを今更、自分は悪くないと言いたいのかな。
- “残念ショックです”って、特定のファンが何十万もかけて、CDを買ったりしてたのを知っていたでしょ。あまり説得力を感じないんだけど…。それに、“やり方を考える”ってその場だけでの発言で、本当にする気があるか疑問しかない。
- 最初から分かってたはずだし、実際に不法投棄されて腹の中では『余計な事しやがって…』と思ってるだろな。やり方を考えないと…なんて言ってるけど、やり方を変えたら指原の今の地位が揺らぐ事になるだろうし本心ではないだろう。そもそも秋元が方針転換するとも思えない。今回の不法投棄は氷山の一角で発覚していない不法投棄も沢山あるはず。AKBグループで何百万枚のCDが購入されてるかと考えれば分かること
- 昔も野球選手のカード欲しさにポテトチップス買ってポテトチップスは捨ててたのが問題になったりしてた。握手券だけ販売すれば済む話なのに。
- AKBのはブックオフは買いとらないし、オークションじゃ売れないし捨てるしか無い。ちゃんと分別しないとダメ。しかし、すごい資源の無駄。資源使って要らないもの作って、資源使っゴミとて処理。
- これはセコいわ。このシステムが始まった当初からこの問題はずっと言われ続けていて、不法投棄なんてずっとされていたのに、自分が恩恵に預かりながらも地位を確立して下火になったところを見計らって言及するのはズルいよね。結局、自分だけ逃げ切りかよって思う後輩もいるだろう。
などのコメントが寄せられています。
ファンらが大量購入した同タイトルのCDについては、CDの買取を行っている店でも在庫過多などを理由に受け付けないという場合が多いため、ファンも売りさばく手間や労力を考えると捨てる方が楽ということから、以前からこうした不法投棄事件は発生しており、テレビのニュース等で報じられる度に世間からは、「資源の無駄」「またゴミが増える」などといった声が上がるなど問題視されてきました。
しかし、AKB48グループはその後も、CDに握手券や総選挙の投票券を封入するという特典商法をやめることなく現在に至るのですが、今回再び不法投棄事件が発生し大きく取り上げられたことから、運営側は今後どうするのかしっかりと考える時が来たのではないかと思います。
不法投棄する消費者側に問題があるのは確かなのですが、CDに特典を封入し大量購入を促している運営側にも大きな責任があるため、以前から言われているように運営側は、ファンが持て余した大量のCDを引き取るシステムを導入し、そのCDを何かに再利用したり、握手券・投票券などについてはCDに封入せず、別途販売するなどの形にしていく必要があるのではないでしょうかね。
CDに特典を付ける限り、この問題は今後も続く事になることから、先延ばしにせず早急に対応をしてほしいものです。