宮川大助・花子に紫綬褒章、受章理由は夫婦漫才。三谷幸喜や作詞家・松本隆も受章でコメント

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宮川大助・花子

政府が2日に2017年秋の褒章受賞者を発表し、夫婦漫才コンビ『宮川大助・花子』の2人、作詞家・音楽プロデューサーの松本隆さん(68)、脚本・演出家、映画監督の三谷幸喜さん(56)らが、学問・芸術やスポーツで功績を残した功労者に贈られる「紫綬褒章(しじゅほうしょう)」を受章したことが明らかになりました。

2日付で政府が褒章受賞者として発表したのは775人と22団体で、紫綬褒章を受章したのは計18人となっており、『宮川大助・花子』の宮川大助さん(本名=松下孝美 67歳)、宮川花子さん(本名=松下美智代 62歳)、松本隆さん、三谷幸喜さん、建築家の坂茂さん(60)、将棋棋士の森内俊之九段(47)らが受章しました。

紫綬褒章を受章した『宮川大助・花子』の2人は1976年4月に結婚、1979年に夫婦漫才コンビとしてデビューを果たし、これまでに『上方漫才大賞』など数多くの漫才関係の賞を受賞しており、2011年には文化庁の「芸術選奨文部科学大臣賞」を受賞しています。

紫綬褒章の受章理由についてマネージャーからは「夫婦漫才です」と聞かされたことを明かし、宮川花子さんは夫でもある宮川大助さんに「いつか言わないとアカンと思っていた。『漫才に誘っていただいて本当にありがとうございました!』」と感謝し、大助さんは「生涯で初めて言ってもらいました」と言って号泣。

<↓の画像は、会見で宮川大助さんの涙を拭う宮川花子さんの写真>
紫綬褒章の受章会見をした宮川大助・花子

また、宮川花子さんは今年1年は激動の1年だったと振り返り、3月には宮川大助さんが「腰部脊柱管狭窄症」の手術を行い、その後さらに感染症によって2度目の手術、6月には「グラム陽性菌敗血症」で3度目の入院をしました。

9月には舞台復帰を果たしましたが、紫綬褒章の受章を聞いた時のことについて「最初、紫綬褒“しょう”と聞いたとき、また新しい感染“しょう”になってしまったのかな?と思ってしまいました。」とボケを挟みつつ、「こんなに素晴らしい章をいただけると思っておりませんでした。本当にありがとうございました」と感謝。

一方の宮川大助さんも「吉本をはじめ、自分の師匠、友だち、仲間、先輩、両親、本当に、すべてのよき人たちに守られてきたなと感じます。みなさまに僕らは育てていただいたんだろうなと感謝しました。本当にありがとうございます」と話していました。

続いて、脚本・演出家、映画監督の三谷幸喜さんは、日本大学藝術学部演劇学科に進学後、劇団「東京サンシャインボーイズ」を結成(西村まさ彦さん、梶原善さん、相島一之さん、甲本雅裕さんらが在籍)し、当初は「一橋壮太朗」という名で役者を務めていたものの、他の人達が演じた方が面白くなるとして裏方の仕事に回りました。

<↓の画像が、三谷幸喜さんの写真>
三谷幸喜

劇団と同時に、『アイ・アイゲーム』『欽ドン!』『お笑いマンガ道場』などのテレビ番組の構成にも携わり、『サザエさん』の脚本を担当したこともありました。

1993年1月期放送の織田裕二さん、石黒賢さんW主演の医療ドラマ『振り返れば奴がいる』で連ドラの脚本家デビューを果たし、その後は『古畑任三郎』『王様のレストラン』『新選組!』『真田丸』『ラヂオの時間』『THE 有頂天ホテル』など、数多くの作品を生み出しています。

そんな三谷幸喜さんは紫綬褒章の受章に対して、「自分が書いたものをキャスト、スタッフの皆さんが画(え)にしてくれるから僕が今ここにいる。彼らがいなければ、僕はただの空想癖のあるおっさん。皆さんに感謝したい」と感謝の言葉を述べています。

また、「社会を変える、権力批判になる笑いもある。でも、僕の作る笑いはそういう風に使ってほしくない。ほんのちょっとだけ、生きる勇気がわく、前向きにやってみようと思う。そんな芝居を作っていきたい」「同じ時代を生きているお客さんには、僕が今書いて作った作品が、一番フィットすると思う。笑いを求めるお客さんのために、これからもオリジナルの新作喜劇を作り続けたい」と語っています。

作詞家・ミュージシャンの松本隆さんは、1969年~1972年まで活動した4人組ロックバンド『はっぴいえんど』(メンバーは細野正臣さん、大瀧詠一さん、鈴木茂さん)などでドラムを担当し、楽曲の作詞も手掛けていました。

<↓の画像が、松本隆さんの写真>
松本隆

さらに、歌手・太田裕美さんの代表曲『木綿のハンカチーフ』、近藤真彦さんの『スニーカーぶる〜す』『ハイティーン・ブギ』、寺尾聰さんの『ルビーの指環』、YMOの『君に、胸キュン。』。

松田聖子さんの『赤いスイートピー』『渚のバルコニー』『SWEET MEMORIES』、C-C-Bの『Romanticが止まらない』、KinKi Kidsの『硝子の少年』『ジェットコースター・ロマンス』『ボクの背中には羽根がある』などなど、作詞活動を始めて約47年で世に出した歌詞は2100曲以上だといいます。

そんな松本隆さんは紫綬褒章の受章に対して、「人生の晩秋に、このような輝かしい光を当てていただきまして、深く感謝します。70年代、日本語のロックを提唱し、英米のものまねではない音楽の創作に、言葉の面から非力ながらも日々を費やしてきました。ある意味、その努力が報われた気がします」といい、「残りの僕の人生が尽きるまで歌を作り続けたい」と語っています。

紫綬褒章を今回受章された方々は、それぞれがこれまでに素晴らしい功績を残しており、受賞者として相応しい方たちですね。

宮川大助・花子さんについては、病気などによるトラブルがあり、2007年に宮川大助さんが脳出血によって入院し、この時に漫才はもう出来ないと考えたこともあったようなのですが、大助さんが見事に復帰を果たし、現在でも昔と変わらない夫婦漫才を舞台で披露しています。

以前と比べると、全国放送のテレビ番組で見る機会は減っていますが、これからも相性ピッタリの夫婦漫才を見せてほしいと思います。

また、三谷幸喜さん、松本隆さんについては、世代を問わず幅広い年代層にも親しまれ、誰もが一度は見聞きしたことがあるのではないかという作品を数多く生み出していますが、これからもそうした素晴らしい作品をさらに生み出していってくれることに期待したいですね。

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