ASKAがオゾン水の機械開発、新型コロナウイルスも死滅効果?で製品化へ。専門家らが高濃度は危険と警鐘も…

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元チャゲアスASKA

世界で感染拡大を続ける新型コロナウイルスの治療薬、ワクチンの研究開発が進められている中で、元『CHAGE and ASKA』でシンガーソングライターのASKAさん(本名=宮崎重明 62歳)が、新型コロナウイルスが死滅するという“怪しい機械”を開発し、普及に向けて投資者を募っていることを週刊誌『週刊女性』が報じています。

週刊女性によると、ASKAさんは10枚目のソロアルバム『Breath of Bless』をリリースした20日に、公式YouTubeチャンネルに1本の動画を投稿し、「いま世界は新型コロナウイルスの脅威の前になす術がありません」「一刻も早くこの機械を世界にお届けしたい!その一心です。世界の投資家の皆さん、ぜひ僕に投資してください。世界が助かります」などと視聴者に呼び掛けていたとのことです。

ASKAさんが開発した機械『SAYONARA』というのは、新型コロナウイルスを死滅させることが出来るというもので、20日に投稿した動画はすでに削除されてしまっているのですが、ASKAさんはその動画の中で機械について、「全ての匂いを無臭化してしまう。すべての雑菌、ウイルスを死滅させてしまうという機械を思いつきまして、すでに7年前から開発に入っておりまして、2年前には開発に成功しました」と報告した上で、「この地球上の全てのバクテリア、雑菌、ウイルスはオゾンによって簡単に死滅します。1ppmのオゾン濃度があれば、死滅してしまいます」「我々が今回開発した機械は、オゾン濃度5ppmまで達しました。これを全世界の皆さんのご家庭に早くお届けしたい」などと語っていたそうです。

<↓の画像が、YouTube動画でオゾン水について語ったASKAさんの写真>
オゾン水『SAYONARA』について語る元チャゲアスASKA

ASKAさんが2年前に開発の機械は、一般の水道水を「オゾン水」に変換することが出来るといい、そのオゾンが含まれたオゾン水を対象物に吹きかけるだけで、一瞬で殺菌効果を得られるという優れものとのことです。

これらの効果は大学の研究機関で検証し立証済みだそうで、このオゾン水で高い殺菌効果が得られたといいます。

気になる機械の価格については、「頑張って、頑張って、1万台作って3万6000円」とし、もっと価格を下げてより多くの人に使ってもらいたいと考え、ASKAさんは投資家たちに向けて、「全世界に公開したい。全世界の投資家が、この機械に投資していただければ、みなさんのご家庭で、ほんと数千円の価格になる。決してコロナは怖くない。コロナは(殺菌できるという)検証したか?検証できないんです!この国では!させてもらえないんです」などと呼び掛けていたそうです。

ASKAさんはこのように動画で持論を展開し、開発した機械が非常に優れたものであることを訴えていたものの、新潟大学名誉教授であり、医療統計の第1人者と言われる医学博士・岡田正彦さんは週刊女性の取材に対して、高濃度のオゾン水スプレーは「極めて危険」と警鐘を鳴らしているとしています。

オゾンは、非常に低い濃度で大気中にも存在している物質で、フッ素に次いで強力な酸化作用があることから、殺菌やウイルスの不活化、脱臭や脱色、有機物の除去に利用されており、日本では医療、介護、食品、農業などの分野でも殺菌や消臭などの目的で使用されています。

水道水の殺菌として塩素消毒の代わりにオゾンを使用している国もあり、国内でも東京、大阪などの水道局で水道水の高度浄水処理において、殺菌の一環としてオゾンが使用されているそうです。

そんなオゾンにASKAさんは目をつけ、高濃度のオゾン水を作る機械を開発し、一般家庭にも広めようとしているそうなのですが、岡田正彦さんはASKAさんが開発した機械について、「濃度が非常に高すぎますね。オゾンというのは自然界にも微量ですが存在しています。場所にもよりますが0.02ppmから0.05ppm程度。(ASKAさんが謳う)5ppmというのはものすごい高濃度。そのくらいの濃度のオゾンを人間に使うとどうなるかという厳密な検証データはありません。」とした上で、「オゾンを使った治療に関しては、それ以上に効果があり、安全性も高い抗生物質がありますので、現在は行われていませんね」と語っています。

また、ASKAさんは動画で「外から帰った方には、これでスプレーをかければ、一瞬で殺菌ができます」と語っていたものの、スプレー型にも問題があるといいます。

その理由について岡田正彦さんは、「人間の肺の細胞を試験管の中で増やして、そこにオゾンを当てたらどうなるかという実験がありました。肺の細胞を死滅させてしまい、極めて有害だという結論でしたね。オゾンが細胞を死滅させるのは、いろんな複雑なメカニズムがあって、まだ正確にはわかっていないけれど、毒物として肺の細胞を痛めつけるという証明です。スプレーだと身体にふきかけたときに、直接吸い込むことになります。人体にとってきわめて有害だと思いますね」と説明しています。

オゾン研究を行っているNPO法人『日本オゾン協会』が発行しているオゾンハンドブックでは、オゾンが人の生体に与える影響について以下のように数値別に説明を行っています。

  • 0.1ppm程度から鼻、のどの刺激
  • 0.2~0.5ppmで視力の低下
  • 0.4~0.5ppmで上部気道の刺激
  • 0.6~0.8ppmで胸痛、せき
  • 1~2ppmで疲労感、頭痛、頭重、呼吸機能の変化
  • 5~10ppmで呼吸困難、脈拍増加
  • 50ppm以上で生命の危険が起こる

ASKAさんは動画内で、「精製したオゾン水濃度を10分間・2ppm以上で維持させることに成功しました。専門医師によれば、『2ppmのオゾン水であれば、現在地球上のどんなウイルスをも死滅させることができる』とのことです」と説明していたものの、日本オゾン協会が出したデータで2ppm程度のオゾンは、「疲労感、頭痛、頭重、呼吸機能の変化」が出るとしています。

『国民生活センター』の発表によれば2004年度から約5年間に、オゾン発生器に関する相談が410件寄せられていて、「利用したら気分が悪くなった」「オゾンガスが体によくないとの情報があり不安」といった安全性に関する相談が67件あったとし、オゾン水を巡るトラブルも発生しているようです。

そして、ASKAさんはオゾン水を作る機械を開発、販売するにあたって静岡県立大学で検証を行ったとし、同大の元教授で現在は農林環境専門職大学の内藤博敬助教授は、週刊女性の取材に検証内容と経緯について、「ASKAさんの会社から試験の話が来たのは、2018年度に入ってからだったと記憶しています。その時点での試作機では除菌効果は見られなかったので、その旨の結果を返し、気になる点を指摘しました。開発、改良を誰が行ったのかは知りませんが、本年度に再度試験依頼を受けた機種では、噴霧後に一定量のオゾンの存在が確認され、除菌効果もみられたというわけです。結果を返す際には、電解する電極、使用時間について機器そのものに改良の余地があることもお伝えしています」と説明しています。

オゾン水については、「オゾン水の中には、“飲めるオゾン水”と謳うようなまがい物があることも事実ですし、スプレーだけでなく効果の疑わしい機器の販売も目にするようになりました。少し前には、『血液クレンジング』でオゾン療法が取りざたされたりもしましたし、怪しまれても仕方のないことだと思います。学会としても、こうした機器と区別するため、評価の公定法制定に取り組んでいるので、近いうちに、認定マークなどを付けられるように頑張ります」と語っています。

週刊女性はこのようにASKAさんのオゾン水精製器の開発について伝えているのですが、この報道を受けてネット上では、

  • 面白いなぁこの人。本気でこんなこと考えてたのかな。
    歌詞とかもよく読むと意味不明だし、良くも悪くも「変」なんだろな。曲かく人は多かれ少なかれそうなんだろうけど。
  • いちファンとして言いたいのは…どうしちゃったんですか?素晴らしい曲作りに専念して欲しいと切に願います。
  • 高濃度のオゾン(活性酸素)は有害だという事は良く知られた事実。
    コロナも死滅するでしょうが、活性酸素のせいでガンに罹患したり、血管に障害を起こす確率が上がる
  • もう少ししたらお年寄りに「これでスプレーしたらコロナもイチコロです!」とか言って、ただの水の入ったスプレーを訪問販売する輩とか出てきそうだな。じいちゃんばあちゃん気をつけろよ!
  • この前、懐かしの名曲特番みたいのでチャゲアス見て、やっぱりいいよなぁった思ったばっかりなのに…。
    騙されているんだろうけど、まともに考えられない状態になってしまったのも自分の責任だよなぁ。ただただ残念。
  • アスカは、ギブハブに集団ストーカー、盗聴されている、と言っていたので、麻薬の後遺症による統合失調と考えるのが自然。

などのコメントが寄せられています。

ASKAさんも週刊女性の報道を受けてブログを更新し、「どうあれ、世の中が知ってくれるきっかけを作ってくれた、広告宣伝になったと思っています。オゾン水の効力は、もう一部では『世の中を変えるもの』として、他社も製品化に向けて開発に参入しています。この『SAYONARA』は、一般家庭の水道水で、除菌も消臭もできてしまう。例え笑われたとしても、これで大衆はこの存在を知ってくれた。」と前向きに捉えている様子で、「悪意のある週刊誌報道程度では、びくともしません。」「みなさん、何にも心配なさらずに「SAYONARA」をお待ちください。もう、すでに動き始めています。」などとも綴っています。

ASKAさんの個人事務所『Burnish Stone(バーニッシュ・ストーン)』は、オゾンを使用した治療などについて研究、普及を図る目的で1994年に設立の団体『日本医療・環境オゾン学会』の法人会員として名を連ねており、「オゾン水噴霧器に好適に利用できる電解液噴霧器」の特許も取得しているようです。

これまで専門家による検証、アドバイスも受けながら様々な研究を行い、『SAYONARA』という機械を完成させたのだろうと思います。

決してこれが詐欺まがいの製品だとは言えないですし、オゾン濃度も人体に影響が無いレベルでコントロールし、それなりの殺菌効果が得られるのであれば製品化しても問題はないと思う一方で、このオゾン水を使えば新型コロナウイルスが死滅するなどと謳うのは危ないですね。

週刊女性はASKAさんについて、今年1月には急性咽頭炎によってコンサートを延期しており、急性咽頭炎の原因として声の使いすぎの他に、ウイルスや細菌の感染も挙げられているため、オゾン水を使っているにも関わらず回避できなかったことを疑問視しています。

確かにASKAさんは殺菌力が高いというオゾン水を使用しながら、2018年に開催した復帰後初となるツアー初日後に風邪を引き、昨年4月にも風邪を引いたことを明かしています。

そのため、ASKAさん等が開発したオゾン水による殺菌効果はそこまで無いのではと疑いたくもなりますが、果たしてこのまま機械を製品化し、歌手活動以外のことにも力を入れていくつもりなのでしょうかね。

参照元
  • https://www.jprime.jp/articles/-/17535
  • http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20090827_1.html
  • https://www.fellows.tokyo/blog/?id=1956
  • https://www.fellows.tokyo/blog/?id=1963
  • https://www.fellows.tokyo/blog/?id=1961
2件のコメント↓コメント投稿
  1. 1
    匿名
    ID:YmE4YTNjMj

    高濃度オゾンを直接吸ったら癌になる
    というか脱臭機は低濃度のオゾン発生器だけど危険なんで直接吸うなと注意書きに書いてあるぞ

  2. 2
    匿名
    ID:YTY3NzYxMD

    収監されたいどm

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