行司・木村銀治郎が力士会の積立金2千万円以上を横領、懲戒解雇処分発表。競艇で全額使い業務上横領・詐欺にあたる行為

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芝田山部屋所属の木村銀治郎行司が横領事件で懲戒解雇報道

『日本相撲協会』が9日、芝田山部屋に所属する行司(取り組みの進行、勝敗判定をする人)の3代目・木村銀治郎さん(本名=糸井紀行 50歳)が、力士会の積立金2,000万円以上を着服したとして懲戒解雇処分を発表し、ネット上で物議を醸しています。

日本相撲協会の発表によると、木村銀治郎さんは書紀として事務担当だった力士会の現金などを着服し、競艇などに使っていたことが明らかになったそうで、この問題が発覚した経緯については、力士会の役員から木村さんがお金を着服している疑いがあるとの情報が寄せられ、5月10日に本人に聞き取りをしたところ、「力士会で集めた約2,000万円のお金を使い込んだ。」と認めたといいます。

<↓の画像が、幕内格行司・木村銀治郎さんの写真>
木村銀治郎行司

これを受けて元横綱・北勝海の八角信芳理事長は、日本相撲協会のコンプライアンス委員会委員長を務める検察官・弁護士の青沼隆之さんに事実関係の調査、処分意見の答申を任せたとしています。

コンプライアンス委員会が調査した結果、木村銀治郎さんは力士会の積立金の管理業務を担当していた中で、2019年1月~今年5月ごろまでの間に、力士会所属の力士たちから徴収した合計2,187万円を横領し、競艇の舟券購入などに全額費やしていたとのことです。

また、2021年1月~今年4月ごろまでの間、他の会計担当行事に対して「横綱から言われた」などと理由をつけて、慶弔費などに支出するために必要だとウソをついて力士会の口座から合計332万円を引き出させて、競艇に全額費やしていたそうです。

これらの事実は業務上横領罪や詐欺罪にあたる違法行為で、それも6年以上にわたり繰り返していた常習的犯行だと指摘しています。

口座から引き出した332万円は全額返還された一方、積立金から横領した2,187万円はまだ未返還で、動機についても酌量の余地はないとし、「本人が反省していることといった有利な事情を斟酌しても、その悲違行為の程度は著しく、行司として35年間勤続してきたという、その功を抹消してしまうほどの重大な背信行為があったものと判断せざるをえない。以上より、懲戒解雇にした上で、退職金についても全額不支給とするのが相当である。」としています。

そして、木村銀治郎さんに対する日本相撲協会による処分内容は「懲戒解雇処分としたうえで、退職金を全額不支給とする」ことが決定し、9日付で本人に処分を通知したとのことです。

こうしたトラブルを受けて力士会は今後、「金銭の管理体制を一新し、所属する力士の中から会計担当を選出し、当該力士において管理する体制へと改める。その上で、毎年度、力士会総会の場で、会計状況を報告させ、事後的にも、力士会全体で、不正な資金流出がないよう監視する。」との対応を発表しています。

スポーツ紙の取材によると、日本相撲協会は木村銀治郎さんを刑事告発しない見通しで、木村さんは法的処分を受けることなく懲戒解雇のみとなるようです。

この発表を受けてネット上では、

  • 2000万円使い込みは悪質すぎる 逮捕しろよ
  • 刑事告訴して逮捕させろ!甘いんだよ!
  • なんで警察に訴えないのか? 金取られたままかよ これが公益法人…
  • 八百長、暴行、横領…
  • 大相撲ってこんなのばっかりだね 国技名乗らないで
  • 白鵬も辞めて正解だわ 終わった業界過ぎる
  • こないだ宮内庁でもあったな どこも内部統制ガバガバだな
  • 現金手渡しで何千万も集めて記録も適当なんだろうな
  • なんで行司個人に管理させるんだよ 協会が厳重管理しろよ
  • この手の不祥事は定期的に必ず出てくるから、良心ありきの仕組みはやめたほうがいい
  • なんでこんな大金を複数人管理が出来ないのか 誘惑に駆られる体制にしてたのは協会の怠慢 他にも責任を取らせる人が居るんじゃないの?

などの声が上がっています。

力士会は2011年に、東日本大震災で被災した子供たちを支援することを目的に、1場所ごとに所属力士1人1万円ずつ積み立てることを決め、そのお金を使って土俵の寄贈などをしていました。

そうしたお金を行司が使い込んでいる疑惑が浮上し、力士会が残額の公開を求めるも行司は色々と理由を付けて応じず、そうした不審な行動によって力士らが日本相撲協会に告発し、調査が行われることになったと複数のスポーツ紙が先月報じていました。

それから2週間経って、木村銀治郎さんが横領していたことが公表され、2,000万円も横領して全てギャンブルに注ぎ込んでいたというのは非常に悪質ですし、6年間誰も横領に気づかなかったのも大きな問題だと思います。

お金の管理がずさんだったこともこうしたトラブルが起きた原因とみられ、日本相撲協会は今後、力士会所属の力士から会計担当者を選んで管理を任せるとのことですが、今後は1人ではなく複数人でお金の管理をするなど、管理体制を見直さなければ再発の恐れがありますし、これ以上の不祥事が起こらないようにしっかりと対策を講じてもらいたいものですね。

参照元
  • https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202506090000923.html
  • https://koken-publication.com/archives/1009
  • https://www.news-postseven.com/archives/20240728_1980399.html
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