俳優・窪田正孝さん(くぼた・まさたか 32歳)が、主演予定だった舞台『酔いどれ天使』を降板したとの情報を23日発売の週刊誌『女性自身』が報じています。
舞台『酔いどれ天使』は、故・黒澤明監督と三船敏郎さんが初めてタッグを組んだ映画を舞台化したもので、映画監督の三池崇史さんが演出、蓬莱竜太さんが脚本を手掛け、9月に東京・明治座、10月に大阪・新歌舞伎座で公演が行われる予定となっています。
三船敏郎さんが演じた主人公には桐谷健太さんが起用され、他に高橋克典さん、佐々木希さん、高嶋政宏さんの出演が発表されているのですが、当初は窪田正孝さんが主演に起用されていたと『女性自身』は伝えています。
<↓の画像は、舞台『酔いどれ天使』のキャスト写真>
記事では舞台関係者が、「実は、もともと窪田正孝さんが主演を務めるはずだったんです。1月の時点では、ポスター撮影のスケジュール調整もしていました。なのに発表2週間ほど前に突然、降板が伝えられました。理由を聞いたところ、『窪田さんが新型コロナウイルスへの感染リスクを考えた末に降板したいと申し出た』とのことでした。周囲は必死に説得したようですが、彼は最後まで意思を曲げなかったそうです」「発表直前のドタキャンなので、驚きを隠せませんでした。所属事務所のスタッフも関係各所に謝罪して回っていました」
と証言しています。
新型コロナウイルスの感染リスクを考慮した上で、降板を申し出たのならば仕方がないと思うものの、これに対して関係者からは疑問の声が上がっているといいます。
その理由について芸能関係者は、「まだ発表されていませんが、窪田さんは10月期のドラマ『ラジエーションハウス』(フジテレビ系)に出演しています。すでにクランクインしているのですが、彼はその撮影には参加しているのです。」
と、2019年4月期放送の月9ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』の続編に出演することを挙げています。
<↓の画像は、窪田正孝さん主演ドラマ『ラジエーションハウス』の写真>
続けて、「観客のいる舞台の方が、ドラマより危険という判断なのかもしれません。ただ、あれほどの作品をドタキャンするほど、リスクに差があるのでしょうか。劇場側も対策はとるでしょうし。それに、そもそも舞台での感染リスクの話なんて最初から分かっていたと思うのですが…」
と、窪田正孝さんの判断を疑問視しています。
そして、窪田正孝さんの降板は舞台への影響が懸念されているといい、「『酔いどれ天使』が9月から始まるため、『ラジエーションハウス』の撮影はわざわざ前倒ししてもらっていたんです。また明治座も朝ドラ俳優である窪田さんの出演を売りにしていました。それだけに失望の声が上がっています。『以前の窪田さんはどんな仕事も断らなかったけど、結婚して人間が変わってしまった』なんて言う人もいました」
とも芸能関係者は語っています。
『女性自身』はこのように、窪田正孝さんが主演舞台を緊急降板し、関係者等の間で物議を醸していることを報じているのですが、これに対してネット上では、
- 奥さんが妊娠されたとか、何かどうしてもご本人の中で譲れないものがあったのかも。人が変わったとか、ワガママとかそういう話じゃないと思う
- 普段なら断らない人だと思いますが、こういった感染症流行の時期なので、仕方ないと思います。家族のことを大切にしている方なんだと思います。
- 水川あさみさんが妊娠されたのでは?コロナで母子感染も確認されてるから心配では?
ドラマなら決まったメンバーですが、舞台で観客入るとなると、どちらも確実とは言えないけど不特定多数は心配でしょう - もしおめでたなら、初産になるし高齢出産だし、感染に対してより慎重になるだろうし。
そうじゃなかったとしても、聞こえてくる彼の人柄を考えたら、何か余程の理由があったはずだと思うけれど。 - コロナ禍でどうするべきか、きっと葛藤はあったんじゃないかな。一般人もワクチンが安心して受けられるようになるまではリスクは大きいと思うし。
あさみちゃんの身体を思ってのことだと思います。
などの声が上がっています。
窪田正孝さんは、新型コロナウイルスへの感染リスクを理由に、舞台降板を申し入れたとのことですが、首都圏への緊急事態宣言は21日に解除されたものの、新規感染者数は下げ止まり状態が続いているほか、変異型の感染者数が全国的に少しずつ増加し、変異型は従来のものよりも50~70%ほど感染力が強いと考えられています。
政府のコロナ対策プロジェクトに携わった筑波大学・倉橋節也教授が行った試算によれば、5月ごろに第4波、9月頃には第5波が襲ってくる可能性があるとし、6月過ぎごろから変異型の感染者数が一気に増加するのではないかとしています。
今後の感染者数の増加に関してはあくまでも予想ですが、日本のワクチン接種率に関しても、海外と比較すると極めて低い状況にあります。
そうしたことなどから、リスクを考慮した上で、観客を入れる舞台への出演を断るというのは、決しておかしな判断ではないと思います。
ちなみに、窪田正孝さんは25日からスタートする東京五輪の聖火リレーで福島県内を走る予定でしたが、昨年時点でスケジュールの都合を理由に辞退していたことが発表されています。
そして、『女性自身』の報道を受けてネット上では、妻で女優・水川あさみさんの第1子妊娠が判明したことにより、突然の舞台降板となったのではとの憶測も飛び交っていますが、現時点でそういった情報は特になく、水川さんと舞台降板が関係しているのかは不明です。
窪田正孝さんの舞台出演は、2019年に主演した『唐版 風の又三郎』が最後で、コロナを理由に降板したのが本当であれば残念でなりませんが、『ラジエーションハウス』の続編が今年10月期に放送予定といい、ドラマでまた良い演技を見せてほしいものですね。