ニッチェ優勝のTHE W 2025でエルフ荒川と粗品がバトル、TVer再生回数も好調か。番組打ち切り説も回避なるか

マセキ芸能社所属の『ニッチェ』（2005年結成）が優勝を果たした、今年の『女芸人No.1決定戦 THE W 2025』（日本テレビ系）の視聴率が発表されました。

9回目を迎えた『THE W 2025』は13日19時から生放送され、平均世帯視聴率は6.7％、平均個人視聴率は4.1％（関東地区、以下同）となっていました。

『THE W』は吉本興業と日本テレビがタッグを組み、2017年からスタートした女芸人限定のお笑い賞レースで、他の賞レースとは違ってネタの形式などは問わず、女性芸人のNo.1を決めるものです。

『M-1グランプリ』や『キングオブコント』では、勝ち残れない女性芸人たちに大きなチャンスを与えるこの大会を巡っては、開催発表当初から賛否の声が上がっていました。

そして、初回の平均世帯視聴率は13.1％を記録し、その年の『キングオブコント』は世帯視聴率が9.7％、『M-1グランプリ』は15.4％で、まずまずの視聴率となっていました。

しかし、大会全体のレベルが低く、盛り上がりに欠けることで注目度は徐々に下がっていき、第2回の平均世帯視聴率は11.5％、第3回は11.6％、第4回は10.1％、2021年の第5回は8.9％まで落ち、第6回は7.3％、第7回は8.2％、そして昨年の第8回は世帯6.6％、個人4.1％で、過去最低の数字となっていました。

2022・2023年は土曜のゴールデン帯（19～22時）の放送だったものの、数字が取れないことが原因なのか、昨年は平日の放送になっており、番組の打ち切りも近いのではないかと囁かれていました。

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そうした中で、今年の『THE W』は毒舌芸で有名な『霜降り明星』の粗品さんを審査員に起用し、粗品さんは事前に公開されたコメント動画で、「THE Wはあんまり見てなかったんですよ。普段おもんないんで。」「レベルが低すぎるんで」「審査員もボケッとして、『どっちもおもろかったんですけど、こっちの方がよかったです』って言うやつばっかり」「日テレが“血の海”になったらすみません。俺も本気でやりますから。わざと悪く言うとか、逆にわざと『よかったよ』って言いませんから。本気で向き合わせてください。」などと語っており、大きな注目を集めました。

＜↓の画像が、霜降り明星・粗品さん＞

その言葉通り、本番では忖度無しにファイナリストたちのネタをバッサリと斬り捨て、4年連続4回目の決勝進出となった『エルフ』に対しては“公開説教”を行い、「質の悪い客の前でしかネタ試せてないから、こんな全国の賞レースの決勝戦であんなことやってしまう」「おもろない客を笑かしてるようやったらアカン」と厳しく指摘しました。

＜↓の画像は、『THE W』ファイナリスト常連のエルフ＞

これにエルフのボケ担当・荒川さんは耐えられずに、「ホントにありがたいんですけど、Wから出て行ってくれませんか！迷惑なんです」と言い放つほどでした。

• エルフ荒川さんが粗品さんに反撃したシーン（X）

そして、今年の『THE W 2025』は7年ぶり3回目の決勝進出となった『ニッチェ』が優勝し、賞金1,000万円を獲得しましたが、粗品さんは「賞金1000万円にしてはレベルの低い大会やったと思う」と辛辣なコメントをするなどし、“放送事故”状態との声もネットでは上がっていました。

ただ、粗品さんはファイナリストたちのネタを批判しつつも、良いと感じた点などを挙げたり、どこが問題だったのかを分かりやすく説明し、それに対して視聴者からは称賛の声も多く上がり、今年の『THE W』は例年以上の盛り上がりを見せていました。

粗品さんは『THE W』の生放送終了後も、自身のYouTubeチャンネルでも約1時間半にわたって、ファイナリストのネタ批評を行っており、すでに再生回数は140万回を突破しています。

こうして例年以上に番組は盛り上がったものの、リアルタイム視聴率は昨年とほぼ同じでしたが、2年連続でのワースト視聴率更新は阻止しており、見逃し配信サービス『TVer』では15日午前11時の時点で、総合ランキング5位にランクインし、バラエティ部門では現在も2位となっています。

今年大きな反響を呼んだことを受けて、来年も粗品さんが審査員を務めれば視聴率はさらに上昇する可能性もありますが、2年連続で視聴率は微妙な結果となり、果たして来年も開催されるのかどうかに注目したいです。