『3年A組』最終回視聴率が自己最高記録。菅田将暉の演技、内容が大反響でスピンオフドラマ配信のHuluのサーバーダウン

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菅田将暉『3年A組』柊一颯

菅田将暉さん主演の学園ミステリードラマ『3年A組 今から皆さんは、人質です』(日本テレビ系 日曜22時30分)の最終回(第10話)が10日に放送され、平均視聴率が自己最高の15.4%で有終の美を飾ったことが分かりました。

2015年4月に新設されたに日本テレビ系の日曜ドラマ枠ではこれまでに、窪田正孝さん主演の『デスノート』、岡田将生さん主演の『ゆとりですがなにか』、松坂桃李さん主演『視覚探偵 日暮旅人』、山崎賢人さん主演『トドメの接吻』、賀来賢人さん主演『今日から俺は!!』など、バラエティ豊かな作品が放送されてきましたが、『3年A組』が最終回で記録した15.4%は同枠史上最高の最終回視聴率となっています。

なお、同枠史上最高の視聴率は『デスノート』の初回で記録した16.9%です。

菅田将暉さんが主演の『3年A組』は、魁皇高校3年A組の担任教師・柊一颯(ひいらぎ・いぶき)が、卒業式10日前に生徒29人を人質にとって校舎に立てこもり、半年前に自殺した学園のスター生徒・景山澪奈(上白石萌歌さん)がなぜ自ら命を絶ったのか、死の真相に迫る授業を行っていくというストーリーでした。

生徒役ではNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『半分、青い。』でヒロインを務めた永野芽郁さんのほか、元AKB48・川栄李奈さん、元Dream5の大原優乃さん、日比美思さん、女優・今田美桜さん、福原遥さん、俳優・神尾楓珠さん、GENERATIONS・片寄涼太さんなどの若手俳優たちが出演していました。

<↓の画像は、『3年A組』メインキャストの写真>
『3年A組』生徒役

主人公の柊はガンを患っており、自身の命も残り少ない中で、景山澪奈を自殺に追いやったSNSの問題をあぶり出していきながら、生徒たちに暴力もいとわない過激な言動をしながらも、心に直接訴えかける熱の込もった熱血授業が大きな反響を呼びました。

そして、10日放送の最終回ラストシーンでは、柊が前日に予告していた架空SNS『マインドボイス』でライブ中継を行い、カメラ目線で10分以上にわたって、「それだよ、それ。そのお前の自覚のない悪意が、景山澪奈を殺したんだよ。つまんねえ生き方してんじゃねえぞ。見苦しいんだよ」などと、絶えず心無いコメントを寄せてくるSNSユーザーに怒りを込めながら自身の思いを訴え続け、その姿に多くの視聴者が胸を打たれていた様子でした。

<↓の画像が、『3年A組』最終回で菅田将暉さんがカメラ目線で訴えかけるシーン>
3年A組・最終回で菅田将暉がカメラ目線で語るシーン

最終回終了後には、日本テレビが国内でサービスを展開している動画配信サービス『Hulu(フールー)』にて、Hulu限定スピンオフドラマ『3年A組 今から皆さんだけの、卒業式です』の前編の配信がスタート(後編は17日午前0時から配信)し、番組終了直後から視聴者のアクセスが殺到したことによってHuluのサーバーがダウン、約30分にわたってサイトに繋がりにくい状態となりました。

ここまで大きな反響を呼んだ『3年A組』が最終回を迎え、ネット上の反応を見てみると、

  • 今現在の社会問題になっているSNSについての怖さを取り扱ってくれた作品で良作だと思います。菅田君の演技力には引き込まれた。視聴して良かった。
  • 中学生の息子と毎週楽しみに見てました。ドラマが終わってしまうのが寂しいですが、親としても考えさせられるドラマでした。
    これをみて、SNSにのせる前に考える行動が、大切だと痛感しました。他人事ではないですね。
  • 最終回、よかったです。涙が止まりませんでした。今のSNS時代に合っていて、色々と考えさせられる内容で 凄くいいドラマでした。ありがとうございました。
    菅田将暉さんの演技は本当に素晴らしかった。菅田さんだから 成功したんだと思います。生徒の皆も、よかったです。撮影お疲れ様でした。
  • 3A終わってしまい寂しいですが、 柊先生の教えを胸に刻んで、これからも頑張っていこうと思います。
  • 現代のネットやSNSに対することなどを鮮明に描いてくれて心に響き最終回だと思うと寂しいです。 自分が発信する言葉の重さを感じます。
    自分の身体は人を傷つけるためにあるのではなく、人と楽しさや幸せを分かち合うためにあるというとこが特に響きました。平成最後に最高のドラマをありがとうございます。
  • 感動しました!こんなにハマったドラマ久しぶりでした。毎週涙が止まらなかった。
    色々世の中で起こっていることを考えさせられるドラマでした。また見たいし、菅田くんの演技これからも楽しみです。

などと、感動したというコメントが多く寄せられています。

『3年A組』の初回平均視聴率は10.2%、第2話も10.6%、第3話で初回を上回る11.0%を記録し、その後もほぼ2ケタをキープしながら、最終回前の第9話で12.9%、最終回で15.4%、全10話の期間平均視聴率は11.5%と、リアルタイム視聴者が年々減少している中で、かなり高い数字を獲得しています。

今年1月から民放で放送の作品の中では、最終回で記録した15.4%は暫定トップ、全話の期間平均視聴率も同様にトップとなっており、非常に多くの視聴者から注目されていた作品でした。

一方で、景山を自殺に追いやったのは実はSNSだったという結末、これまでのストーリー展開、菅田将暉さん演じる教師が生徒たちに毎回罵声を浴びせるなど、パワハラまがいの言動を繰り返していたことに対して批判的な声もあり、賛否両論となっていた作品でした。

しかし、普段SNSを利用している若者たちには突き刺さるものがあった様子で、単なる学園ミステリーではなく、社会派ドラマとして良い作品だったのではないかと思いますし、もう少しドラマを観たかったという思いにさせられました。

『東京スポーツ』(東スポ)が9日にネット配信した記事では、視聴者の反響を受けて『3年A組』がシリーズ化されそうと報じ、日本テレビ関係者が「シリーズ化、映画化の検討がすでに始まっています。若い世代の視聴者をこれだけ取り込んだ実績は次につながる」などと語っているのですが、今後スペシャルドラマなどで復活することに期待したいですね。

参照元
  • https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201903110000196.html
  • https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/1304440/
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