結婚し子供誕生の照強が偽造有印公文書行使事件で逮捕。格闘家転身、RIZIN出場を目標に掲げるも…

昨年3月に現役を引退した大相撲の元前頭で、自称格闘家・照強容疑者（てるつよし 本名＝鈴木翔輝 旧姓＝福岡 30歳）が、偽造有印公文書行使容疑で逮捕されたことが分かりました。

警視庁本所警察署の発表によると、照強容疑者は昨年7月21日22時過ぎに、自宅近所の東京・墨田区内の路上で、車のダッシュボードに身体障害者らに交付される「駐車禁止除外指定車標章」を偽造して掲げ、違法駐車した疑いが持たれているとのことです。

駐車禁止除外指定車標章を掲げることにより、「車両通行禁止」「駐停車禁止」「駐車禁止」の交通規制が除外され、取り締まりの対象外となります。

＜↓の画像は、駐車禁止除外指定車標章の見本＞

照強容疑者はこれを偽造して違法駐車していた疑いが持たれており、事件が発覚した経緯は、路上駐車に対して警察に苦情の電話があり、警察が現場に駆けつけて標章を確認した結果、偽造防止用のホログラムが無かったことで偽物と判明し、使用していたのはすでに死亡した人物名義の標章だったそうです。

＜↓の画像が、偽造した駐車禁止除外指定車標章＞

警視庁の取り調べに対して照強容疑者は、「偽造されたものと知りながら、カラーコピーして使っていた」などと容疑を認めているといい、逮捕前の事情聴取では「（標章は）知人から借り、4年前から使っていた」と話していたとのことです。

今年2～3月にも元時津風親方の坂本正博さん(51)が、駐車禁止除外指定車標章を偽造し違法駐車したとして偽造有印公文書行使容疑で逮捕、送検されており、警視庁は関連があると見て捜査を進めているといいます。

そして、照強容疑者の逮捕報道を受けてネット上では、

• かなり悪質。罰金だけでなく厳罰に
• すぐにバレると思わなかったのか？ 別の部屋の親方も捕まったわけで、なぜ破棄できなかったのか？
• よく高級車に貼ってるのよく見ますね。車高が高い車とか。乗り降り大変じゃないですか？ってツッコミたくなるような車。もっと逮捕してよ。
• いつの間に「鈴木」姓になったんだろ。母の姓でも、妻の姓でもないようだし。
• 力士時代から応援して、両国のお店も応援して、パパにもなられたのにガッカリ

などの声が上がっています。

照強容疑者は兵庫・淡路島出身で、小学3年生の時に両親が離婚して父親に引き取られ、4年生のころから相撲を始めて中学時代には全国大会でベスト16入りしましたが、徐々に生活が荒れていき学校にもほとんど行かなくなり、3年時には髪を染めて全国大会に出場、中学卒業後に伊勢ヶ濱部屋に入門しました。

＜↓の画像は、伊勢ケ浜親方と照強容疑者＞

2010年3月場所で初土俵を踏み、2年後に平成以降では3番目の若さで幕下に昇進、2016年に幕下優勝を果たし、2019年3月場所で初めて十両から前頭に昇進して新入幕となりましたが、2022年11月場所では、19歳の時に発症したという持病の糖尿病が悪化して全敗、その後も不振が続いて2023年3月場所で幕下に降格し、それから1年後に現役を引退しました。

現役引退後は、母親が経営するたまねぎ関連会社を手伝いながら格闘技に挑戦し、昨年9月に格闘技イベント『巌流島』で格闘家デビュー、同10月開催の『JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE』にも出場し、2戦2勝の成績を残しており、『RIZIN』への参戦を目標に掲げています。

＜↓の画像は、昨年格闘家デビューした照強容疑者＞

また、今年6月には東京・両国に相撲体験型レストラン『SUMOLAND in 両国』をオープンし、運営会社の取締役を務めており、6月にスポーツ紙の取材を受けた際には、「14年間お世話になった相撲なので、両国でオープンしたかった。外国の方に来てもらい、世界に相撲を発信したい」などと語っていました。

私生活では、2022年夏に師匠・伊勢ケ浜親方の長女の同級生で、複数の飲食店を経営する3歳年上の女性と結婚、今年1月に第1子となる長女・うずちゃんが誕生しており、自身のX（旧ツイッター）では嬉しそうに子供との写真を公開していました。

このように公私ともに順調だった中で、駐車禁止除外指定車標章を偽造して使用するというかなり悪質な行為で逮捕され、ファンからは落胆の声が上がっています。

偽造有印公文書行使罪の法定刑は「1年以上10年以下の懲役」と重く、照強容疑者は4年前から偽造したものを使用していたとのことから、起訴される可能性は十分あるとみられ、事件の行方に注目したいです。