人気ヴィジュアル系ロックバンド『X JAPAN』メンバーでギタリストのPATAさん(本名=石塚智昭 50歳)が、大腸憩室炎及び門脈血栓症のため、1月15日から東京都内の病院に緊急入院していたことを3日所属事務所が発表しました。
入院後はICU(集中治療室)で治療を受けていたそうですが、現在は深刻な状況を脱しているといい、小康状態を保っていると診断され、点滴で栄養補給を行っているとのことです。
こうした状況を受けて、3月12日から予定していたイギリス・ロンドンのウェンブリー・アリーナ公演を始めとする現在決まっているX JAPANの活動の一部を当面延期することを発表し、ウェンブリーアリーナ公演に関しては、2017年3月4日を振替公演としており、ニューアルバムの発売日に関しては状況を見ながら検討する予定。
そして、各メンバーはコメントを発表しており、
ドラムやピアノなどを担当しているYOSHIKIさん(本名=林佳樹 50歳)は、「悲しい気持ちで心がいっぱいです。言葉では表せないほど、ファンの皆様を悲しませてしまって本当に申し訳ないと思っています。”SHOW MUST GO ON“(ショ ーは続けなければならない)といつも口にしていますが、今はPATAの容態を見守ることしかできません。これ以上X JAPANに悲劇が起きないことを祈るばかりです。ファンのみなさんなくしてX JAPANはありません。今まで以上になく強くなって復活することを約束します」。
ボーカルのToshlさん(本名=出山利三 50歳)は、「ファンの皆様には、ご心配、ご迷惑をおかけしてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。今後も XJAPANとして再びPATAと一緒に音楽活動ができることを楽しみにしております」。
ベースのHEATHさん(本名=森江博 48歳)は、「ウェンブリー公演、ニューアルバムが延期となりましたことを、心よりお詫び申し上げます。完璧な状態でのX JAPANをファンの皆様にお届けする為にお時間を頂くこととなりました。完全復帰の際には最高のサウンドを奏で、最高なステージを繰り広げてまいりま すので、今後の活動にご期待下さい」。
ギター・ヴァイオリンのSUGIZOさん(本名=杉原康弘 46歳)は、「PATA さんのいないX JAPANはありえない。俺は待ち続けます」。
<↓の画像左からPATAさん、HEATHさん、YOSHIKIさん、Toshilさん、SUGIZOさん>
PATAさんはX JAPANの他に、ハードロックバンド『Ra:IN(ライン)』でも活動をしているのですが、22日に出演を予定していたライブへの出演をキャンセルし、公演が延期となっており、その理由についてYOSHIKIさんは「先週から入院している。(20日夜に)話をしました。血栓ができているためで、状況は良くなっています」と説明。
またYOSHIKIさんは1日に、自身のツイッター上で「今週、PataそしてXJAPANの今の状況をアナウンスする予定です」と発表していました。
そして、これに対してネット上では、
- 一筋縄ではいかないのがX。PATAさんの快方を心より願っています!!
- お酒の飲みすぎかな?早く元気になってね〜。一番問題起こさなそうな人がまさかのニュースだ〜
- ICUってそんなに悪いのかな…心配…。若い頃に相当無理したんだろうなぁ、、、ロックな生き様といえばロックな生き様なんだけど、Xは本当にロックすぎて、、
- まずはしっかり休んで栄養摂って、それからゆっくり体力回復させてからギター触ってください石塚先生。
- ただただ、PATAが遠くないうちに無事に復帰してくれることを祈ります。本当に色々なことが起きるバンドだから、心配になります。。T-T
- 残念だけどライブの延期はしょうがないとして、流石に概ね完成してるであろうアルバム発売に何故検討の余地があるのだろう?アルバムまで出さない理由は無いよなぁ。なんでなんだろ
などのコメントが寄せられています。
幸いにも深刻な状況からは脱し、小康状態を保っているとのことですが、PATAさんも50歳を超えており、退院したとしてもこれからの活動がどうなるのか心配になりますね…。
PATAさんが患っている大腸憩室炎と門脈血栓症についてなのですが、大腸憩室炎というのは40歳を超える人で多くなる病気だそうで、大腸憩室というのは、大腸粘膜の一部が腸管内圧の上昇によってのう状に腸壁外に突出したものをいい、便などがつまり炎症を起こすと腹痛や発熱、下血をきたし、極稀に急に大出血してショック状態になることもあるといいます。
門脈血栓症は、門脈(消化管を流れた血液が集まって肝臓に注ぐ部分の血管)が血液のかたまりによって閉塞した状態をいい、肝硬変を患っている成人の約25%にみられ、ほとんどの場合症状はみられないそうなのですが、腹部に体液ががたまり脾臓(ひぞう)が腫大し、食道で重度の出血が起こることや、吐血、下血などの症状がみられるそうです。
一日も早く病院を退院し、音楽活動を再開することに期待しますが、決して無理はせずに身体を第一に考えてほしいですね。