4人組の人気ロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」でドラムを担当している山口智史さん(30)が、「フォーカル・ジストニア」と呼ばれる神経性の症状が悪化したことにより活動を控え、休養することが23日に公式HPで発表されました。
発表によると、2009年4月~6月にかけて行われたライブツアー「イルトコロニーTOUR 09」のライブ中に、バスドラムを鳴らす右足が意思とは異なり動かせなくなる瞬間があり、後に「フォーカル・ジストニア」という神経性の症状であることが分かったそうです。
山口さんはリハビリを続けて回復や悪化を繰り返しながら、これまでツアーやレコーディングを行ってきたものの、今年の夏に突然症状が悪化したことから、山口さんから「もうステージには立てない」と申し出があり、それを受けてメンバーは「ライブ中にドラムが止まっても、自分達は演奏を止めない。安心して叩いて欲しい」と言葉を掛け続けていたそうで、実際に過去のライブ中にバスドラムが途切れた時には、メンバー全員が山口さんのもとに駆け寄り「大丈夫!」と笑顔を向けたことが何度もあるといいます。
しかし、山口さんはすでに心身ともに限界を迎えていたことから、脱退を希望していたそうで、よ話し合った結果、無期限の休養として籍は残すことにし、今後のライブに関してはオーディションによって決まったサポートドラマーの方が山口さんの代役を務めるとのことです。
- RADWIMPS『おしゃかしゃま』MV(YouTube)
- RADWIMPS『ふたりごと』(YouTube)
- RADWIMPS『有心論』(YouTube)
フォーカル・ジストニアは、演奏家が演奏の際に主に使う部位が硬直して動かなくなったり、意思とは違う方向に動いてしまう神経症状で、一定期間内に指を繰り返し動かすことが原因で、精神的なストレスが掛かった時などに症状が強くなるとされているものの、発症の詳細や効果的な治療法、リハビリ方法は確立されていないそうです。
これに対してネット上では、
- X JAPANのYOSHIKIもヘルニアとか色々と抱えていたな。ドラムの負担って大きいのかもしれないな。どうか、ゆっくりリハビリして頑張ってください。
- ドラマーの人は特に故障が多いよね。それだけ負担がかかってるんだろうけど。お大事に…
- 今だに毎日聴いてますが、、、。いつも笑顔でドラム姿を見て、本当に好きなんだなぁと思って見てました。復帰を待ちます。
- 大好きな事を仕事にしてるのに、思うようにできないなんて、本人もメンバーも悔しいだろうね・・・。自分より若い世代のバンドで、楽曲も演奏も歌詞も「こりゃスゲエ!」って思ったバンドのひとつ。焦らず、じっくり治療してほしい。
- 脱退を希望したってことは相当重症なんだろうね。でも、ファンはもちろんのことメンバーはさとしを待ってると思うから無理はしてほしくないけど必ず復帰してもらいたい!
などのコメントが寄せられていました。
今回山口さんがジストニアを発症していることが明らかとなりましたが、昨年3月に、人気ロックバンド「氣志團」でドラムを担当していた”ユッキ”こと白鳥雪之丞さんが、職業性ジストニアを完治させるためにバンドから離れることが発表されました。
また、米米CLUBでサックスを担当していたフラッシュ金子さん(本名=金子隆博 51歳)もこの病気を発症したことから、その後キーボードを中心に音楽活動を継続し、その他にもコブクロの小渕健太郎さん(38)は2011年に「発声時頸部(けいぶ)ジストニア」を発症したことから半年休養、世界的なピアニストのレオン・フライシャーさん(87)は右手にジストニアが発症し、一時は左手のみで演奏をしていたそうです。
普遍的な効果がある治療法、リハビリ方法は確立されていないものの、治療によって完治されている方もおり、山口さんはまだ若いため、諦めること無く治療を続けていつかまたステージ復帰をしてほしですね。