EXILEのATSUSHIさんが、ジブリ作品の音楽を手掛けていることで有名な音楽家・久石譲(62)さんとのコラボ曲「懺悔」を今月16日にリリースされ話題になりましたが、予想外の悲惨な売り上げ枚数になっているようです。
この曲は東京国立博物館で開催中の『京都~洛中洛外図と障壁画の美』のテーマソングになっており、ATSUSHIさんが作詞と歌唱を担当、久石さんが作編曲を担当しており話題性はあるはずなのですが、現在のオリコンランキングは8位、推定売り上げ枚数は18738枚と、2万枚を切る不調ぶりです。
同週トップは、同日にリリースされた2PMの新曲で、同じエイベックスの若手アイドルユニット・Dorothy Little Happyよりも下にランクする結果になっています。
今年のシングルCD売り上げ枚数見ると、AKB48関連グループ、嵐、EXILEがトップ10を全て占めるなど、昨今の日本音楽業界では「AKBと嵐、EXILE以外のCDは売れない」と言われているだけに一体どうしたことなのでしょうか。
どうやら、これには“特典商法”が関係しているようで、EXILEは、今年4月発売のシングル『EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~』で、ライブチケットにCDを付属させたり、メンバーの写真付きミュージックカードや全種コンプリート特典にフォトアルバムを付けるなど、アイドルさながらの商法で、ネット上で騒動になりました。
この甲斐あって、同シングルは、現在までに100万枚の売り上げ枚数を記録していますが、今回のコラボ曲ではそういった特典はなく、ATSUSHIさんが正々堂々と勝負するかたちとなっている。
また、今年5月にもATSUSHIさんは、ピアニストの辻井伸行との共作『それでも、生きてゆく』を発表しており、こちらも今回同様に特典はなく、初週週間売り上げは2万3,000枚で3位と微妙な結果だったため、CDの売上げは特典ありきなのかもしれない。
- EXILE ATSUSHI&久石 譲「懺悔」のMV(YouTube)
これにネットでは、
- 特典つけないと売れない時代なんですね…
- これが普通の本当の売り方
- 今CD買おうとおもわないもん
- 音楽だけで勝負したのはいいことだと思う
- 一気に人気が出る歌じゃなく、長く残るような歌だから、別にいいんじゃない
などのコメントがありました。
今年のCD売り上げランキングを見ると、AKB48、SKE48、嵐、SKE48、NMB48、乃木坂48が上位TOP10を独占しており、どのグループも1枚のシングルCDを数種類同時リリース、もしくは特典を付ける特典商法で売り上げを伸ばしています。
音楽のネット配信、動画共有サイトによってCDの売り上げが落ちているので、これも一つの販売戦略なわけですが、この露骨すぎる売り方には数年前から批判の声が出ています。
ランキング上位には特典などを付け、数種類販売しているシングル曲が独占し、これによって単独でCDリリースをしている曲は下位なってしまいます。
これでは公平性を欠き、ランキングの意味を成さないものなっています。
これら特典を付け販売しているCDはランキングから除き、特典の付いていない通常盤CDのみ売り上げにカウントするなど対処をしてもらいたいですね。
これも公平性を欠き、根本的な解決方法ではなんですけどね…。