昨年3月に独立し、年末の『NHK紅白歌合戦』にも出場した歌手・氷川きよしさん(本名=山田清志 47歳)が、昨年に信仰をカミングアウトした宗教法人『創価学会』のVTRに出演し、2023年11月に亡くなった故・池田大作名誉会長(いけだ・だいさく 享年95)への思いを語っていたことを週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が伝えています。
氷川きよしさんは昨年11月に、創価学会の機関誌『WORLD SEIKYO』(聖教新聞社)のインタビューを受け、祖父母の代から創価学会を信仰している宗教3世であることや、かつて池田大作名誉会長から受けた激励の言葉などを明かし、「今でも私の中には、先生が残してくださった多くの言葉があります。胸中の先生と常に一緒なのです。これからも、いつも見守り続けてくださった先生ヘの報恩感謝の心を忘れず、自分らしく歩んでいきます」
などと語っていました。
また、2022年末をもって芸能活動を休止後に、海外に渡って現地の創価学会員と交流していたことなども告白しており、氷川きよしさんはかねてから学会員だと囁かれていたものの、創価学会への信心をメディアに語ったのは初ということで話題になりました。
そんな氷川きよしさんが、2月22日から学会員向けに配信されている『SOKAセミナー』のVTRに登場したことをデイリー新潮が伝えています。
創価学会ウオッチャーは『SOKAセミナー』について、「会員が参加する座談会などの際に視聴されることが主で、会員しか見られません。シリーズの中には信者の著名人が信仰に至った動機やそのご利益などを語るものがあります。過去にはナイツによるVTRや、鈴木奈々と加藤茶夫人・加藤綾菜との対談もありました。著名人が体験を語る映像を見て、会の結束を強める目的があります。また、上映会に非会員の友人や家族などを呼び、入会を呼び掛けるツールとして使われることもあります」
と説明しています。
氷川きよしさんが出演したVTRのタイトルは『第5回 SOKA連続セミナー』で、このVTRでは氷川きよしさんが“お兄ちゃん”と呼んで慕っているタレント・彦摩呂さんが喫茶店のマスターに扮し、氷川さんとトークをする内容で、「20年以上にわたって親交を深めてきた芸術部員の二人が、浮き沈みの激しい芸能界で悩み葛藤しながらも、信心根本に宿命転換を果たした信仰体験や、励ましと感謝の心あふれる友情のドラマを語り合う」
と宣伝しているとのことです。
ちなみに、彦摩呂さんは創価学会・芸術部の副芸術部長を務める幹部で、同じく創価学会員であることを公表している『ナイツ』の塙宣之さんは芸術部の副書記長を務めています。
VTRを視聴した創価学会関係者によれば、VTRで氷川さんと彦摩呂さんはまず出会いについて明かし、2001年にあるワイドショー番組で共演し、その際にお互い学会員であることが分かり意気投合、そこから公私ともに支え合う仲になったそうです。
彦摩呂さんは「泣きながら(氷川が)夜中、家に来ることもあって。KIIちゃんの背中さすりながら一緒にお題目を挙げた思い出があります」というエピソードを明かし、そして「(自分は)何のコネもないのに祈りだけでここ(芸能界)にいる」と語ると、氷川きよしさんが「自分もそうですよ」とうなずく場面もあったとしています。
また、氷川きよしさんは創価学会への信心について、「お祖母ちゃんの代からずっと信心してきて、父と母共に信心してて。母は戸田先生(2代会長)に抱っこされて。福岡の八女ってところが母の故郷なんですけど、戸田先生が来られて抱っこされたんですって。そういうのをずっと聞いてたから当たり前のように自分は学会員だった」「色んな批判とか中傷されるじゃないですか。でもこの信心してたら“絶対に負けない”って気持ちが湧いてくる」「(池田)先生の指導を読んで“いじめる方が悪いんだ”“自分は間違ってないんだ”、そういう気持ちになれたから今こうやって頑張れている」「いつも壁にぶち当たると題目をあげて乗り越えてきた」
などと語っているとのことです。
この他にも、活動休止中にアメリカに渡った際、創価学会員でグラミー賞を受賞しているジャズピアニストのハービー・ハンコックさんと会ったことを明かし、「あなたの使命は日本の地で、自分のこの姿とその歌で実証を示していくんだよ。池田先生の弟子として使命を果たしていくんだよ」
などと言われ、日本での歌手活動再開を決意したとも話したそうです。
氷川きよしさんがそもそも歌手になることを決意したのは、創価学会のイベントで池田大作名誉会長の前で歌唱したことがきっかけだったそうで、「自分の使命は広宣流布」「これからも広布のために、広布のお役に立てるように歌い続けていきたいなと思っています。それが自分の使命だと確信しています」
と宣言し、「池田先生が作ってくださった世界は宇宙レベル」とも語っていたとデイリー新潮は伝えています。
この報道を受けてネット上では、
- やっぱりね。そうだろね
- 知らなかった……やばい見る目変わるわ……
- 開き直りやがって!すべてのタブーを全面に出してきやがったな!
- ズンズン来てるな もうどうにでもなれという感じ
- 熱狂的なおばさんファンが多いのはそういう理由なのね
- こちらの宗教団体はLGBTに寛容なんだな 次々と限界突破をしていく
- 大作氏亡くなってから公明党の票も減ったし、巻き返しのため立候補あるか?
- 歌手目指したきっかけも学会の影響とか、なんかすごいなぁ 事務所をすっぱり辞めれたのも、こういう所属を昔からしてて、助けて貰える環境が整ってたからなんだろね。
今までは全国のマダム達ファンの為に歌ったたが、今後は受け入れてくれる学会のマダム達の為に歌う。やたら良い子、明るい子、従う子は必ず何かあるもんだ。鈴木奈々とかもだが - 最近特に悪い噂も聞かないし、統一の件もあって新興宗教ももう好き勝手やれないだろうから、まあ本気で信仰してるならお好きにどうぞしか無いわな
公明党も全く増えないしそれどころか党首が落ちてるし、実際減りまくってるんだろうな信者 - 何を信じようが勝手にしてくれ 周りを巻き込むなよな
などの声が上がっています。
氷川きよしさんはデビュー以来所属していた『長良プロダクション』からの独立を経て、創価学会繋がりの交友関係もオープンにするようになっており、昨年にはインスタグラムで彦摩呂さんのほかに、加藤茶さんと妻・綾菜さん、岸本加世子さん等との写真が公開されました。
<↓の画像が、昨年9月に氷川きよしさん&彦摩呂さんの合同誕生日会が行われた際の写真>
また、今年1月の『KIYOSHI HIKAWA+KIINA. 25th Anniversary Concert Tour -KIIZNA-』のラスト公演では、彦摩呂さんがトークコーナーに出演し、ステージ上で2ショットを披露したほか、同じく創価学会員である『TM NETWORK』の木根尚登さんも登場し、木根さんが手掛けた楽曲なども披露していました。
<↓の画像は、彦摩呂さん、TM NETWORK・木根尚登さんとの写真>
昨年8月には、タレント・久本雅美さんが氷川きよしさんのコンサートを鑑賞したことをインスタグラムで報告し、彦摩呂さんや木根尚登さん等との写真も公開し、創価学会員との強い“絆”をアピールしていました。
<↓の画像は、久本雅美さん、TM NETWORK・木根尚登さんとの写真>
氷川きよしさんがここに来て創価学会員であることをアピールし始めた理由は、独立によって大きな後ろ盾を失ったことも理由の1つとみられるほか、創価学会は学会員の高齢化などによって会員数が年々減少しているとかねてから指摘されており、加えて池田大作名誉会長が亡くなったことでも創価離れが進んでいると予想されているため、氷川さんが広告塔的な役割を担うようになったのではとの見方もあります。
ちなみに、創価学会は公式サイトで現在の会員数について827万世帯としているものの、創価学会を支持母体とする公明党は選挙での得票数が減少傾向にあり、『Foresight』(新潮社)が2000年に報じた記事では実際の会員数について「2~300万世帯で500万人くらい」としていました。
元創価学会員で西東京市議会議員を務めるピン芸人・長井秀和さんによれば、街頭演説などに創価学会の芸術部員が来ると多くの人が集まるなど、その効果は絶大とのことから、氷川きよしさんも今後は創価学会の布教VTRだけでなく、公明党の選挙応援にも登場するといったことも十分考えられます。
氷川きよしさんが何を信仰しようと自由ですが、あまりにも創価学会色が強くなるとイメージなどに悪影響が及ぶ可能性がありますし、宗教関連の活動はほどほどに歌手活動に力を入れていってほしいですね。