昨年デビュー60周年を迎えた歌手・俳優の橋幸夫さん(本名=橋幸男 78歳)が、引退することが明らかになりました。
橋幸夫さんの引退は『東京スポーツ』(東スポ)の取材で判明したもので、『スポーツ報知』がコンサート主催者に確認をしたところ「事実です」と認めたとし、80歳(傘寿)の誕生日を迎える2023年5月3日にラストステージを行い、引退する意向だそうで、来週に記者会見を行う予定とのことです。
東スポが芸能関係者に取材したところ、橋幸夫さんはここ数年、活動を続けるべきか辞めるべきかを考えていたそうで、「年齢による声の衰えはどうすることもできず、このままでは観客やファンを満足させるパフォーマンスは出せない」と思い、引退を決意したといいます。
橋幸夫さんは若い頃に、自衛隊員や警察官に憧れを抱いていたといい、「自衛隊や警察官の方々もサラリーマンと同じように定年がある。でも歌手にはない。納得いくステージができなくなり、ケジメをつける意味でも2年後の誕生日を最後に、もう歌うのはやめよう」
と、80歳の誕生日をもって辞めることを決め、2022年1月~2023年5月3日の誕生日まで、引退コンサートを行う予定だそうです。
また、今年12月にラストシングルとなる引退曲をリリース予定とのことです。
芸能関係者は、「関係者の一部からは『これでは引退ビジネスじゃないか?』と批判の声が出ることも覚悟のうえで、長い間、応援してくださったファンの前で最後の雄姿を見せたいそうだ」
と語っています。
そして、橋幸夫さんの引退に対してネット上では、
- 長い間お疲れ様でした。年内ラストシングルで引退ツアー。まだまだコロナが終息してませんが頑張ってください。
- 年齢からすると、歌手活動だけでなく芸能界からも引退かな…
- これだけ長い間、歌手活動続けてこられた、引退発表もせずに引退したら、その方が残念だと思う、引退ビジネスなんて言う方が失礼
- 橋幸夫さんほどの方なら引退ビジネスやったって何ら問題ないでしょう。
これだけ長い期間、活躍されてきたのだからファンにとっても「これが最後」とキリをつける為にコンサートに足を運ぶ機会になるはず。 - 一生歌い続けるのだろうと思ってたから、この決断には驚き。“歌手引退”ってことだけど、ドラマは出たりするのかね。
『ノーサイド・ゲーム』での“悪役”は見事だったから、俳優業は続けて欲しいな - まぎれもなく歌謡界のレジェンドの一角。声の衰えを感じて後進に道を譲ることはかなり苦渋の決断だとは思う
けど、声の出なくなった橋さん、元気のなくなった橋さんを見たくないという気持ちもファンにはあるでしょうから - 長年続けてきたものを止めるのは精神的にも大変なものですよ。でも残りの2年でゆっくり引退にむけて、歌いながら進んでいくのもありだと思いますね。
最後までファンの心に歌を届けてください
などの声が上がっています。
橋幸夫さんは1960年にシングル『潮来笠(いたこがさ)』で歌手デビューし、同年の『第11回 NHK紅白歌合戦』に初出場を果たしました。
その後は西郷輝彦さん、舟木一夫さんと共に「御三家」と呼ばれてアイドル的な人気を集め、女優・吉永小百合さんとのデュエット曲『いつでも夢を』のほか、『霧氷(むひょう)』、『子連れ狼』、『恋のメキシカン・ロック』などのヒット曲を生み出し、これまでに180枚以上のシングルをリリースしています。
俳優としても活躍し、2010年以降にはNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』、大泉洋さん主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)にも出演していました。
そんな橋幸夫さんは昨年『スポーツ報知』のインタビュー取材で、デビュー50周年のタイミングで現役引退を考えていたことを告白し、生涯現役とも考えていないとした上で、「『自然といなくなったな』と、皆さんに思ってもらってもいい。その方が格好いいかなとか、この休み期間中に考えたりもしました。どういう所までを『現役』というかは分からないけど、僕自身がどれだけ楽しんでやれるかが大事だね」
と語っていました。
橋幸夫さんはデビュー60周年を迎えた昨年に、個人事務所から古巣の『JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント』に復帰しており、再来年に引退してしまうというのは少々驚きなのですが、声の衰えなどが原因というのであれば仕方がないですね。
引退は2年後で、来年1月から引退ツアーを行う予定といい、新型コロナウイルスによる影響で今後どうなるかは分かりませんが、引退まで多くのファンが喜ぶようなパフォーマンスを披露していってほしいです。