ギタリスト・布袋寅泰さん(ほてい・ともやす 57歳)が、29日に発売するニューアルバム『GUITARHYTHM 6』の収録曲『Thanks a lot』で、1988年に解散した4人組ロックバンド『BOOWY(ボウイ)』のメンバーでベーシストの松井常松さん(まつい・つねまつ 58歳)、ドラマーの高橋まことさん(本名=高橋信 読み同じ 65歳)と31年ぶりに共演したことが明らかになりました。
3人が共演するのは、1988年4月4・5日に東京ドームで開催された解散ライブ「“LAST GIGS”」以来31年ぶりで、レコーディングは今年2月に、布袋寅泰さんが生活拠点としているイギリス・ロンドンで行われたそうです。
<↓の画像が、31年ぶりに共演した元BOOWYの3人の写真>
(左から布袋寅泰さん、高橋まことさん、松井常松さん)
『Thanks a lot』の作詞・作曲、ボーカルは布袋寅泰さんが担当し、31年ぶりのセッションだったものの、絶妙なコンビネーションでレコーディングが進んだそうで、布袋さんはレコーディングを振り返り、「まこっちゃん(高橋)の大きなカウントから8ビートが走りだす。いつもは険しい表情の松ちゃんが寡黙なダウンストロークを刻みながら静かにほほ笑んでいる」「懐かしい仲間と交わす音のラリーは言葉以上に心に響いた。31年ぶりのセッションで僕のギタースタイルの原点はこのリズム隊にあることを再確認した」
と語っています。
高橋まことさんは、「オファーがきた時はビックリしました。レコーディングをしたロンドンは、BOOWYで(1985年に)マーキークラブで演奏をして以来だから、興奮で眠れませんでした。でもスタジオで3人顔を合わせたら、30年ぶりなのに、なんだか昨日からやってます、みたいな感覚でした」
と31年のブランクを感じなかったと明かしています。
松井常松さんも、「それぞれが違う道を歩み出してから随分と長い時間が経過したわけですが、一緒に音を出すという作業を進めてみると、変わらない部分は変わらない。不思議で感慨深い時間を共有させていただきました。過去にタイムスリップしたような感覚にとらわれます」
とコメントしています。
<↓の画像は、31年ぶりにセッションした3人の写真>
なお、3人が31年ぶりに共演した楽曲『Thanks a lot』は、アルバム発売に先駆けて、6日から各音楽配信サイトで先行配信がスタートしており、布袋寅泰さんは自身のインスタグラムでレコーディング時の映像を公開しています。
そして、31年ぶりに元BOOWYの3人が集結したことに対してネット上では、
- あともう一人と言いたいが、やっぱり伝説のままでいい。
- 氷室さんが居ないとBOOWYじゃない、、ボーカルは布袋さんでは、、
- これからも氷室さんは、参加することは絶対にないだろうね。それが彼の美学だろうし、馴れ合いやアットホームな空気も苦手だろうし・・・
再結成を望む声もあるが個人的には氷室さんには今のままでいてほしい。 - ヒムロック抜きのBOOWY…解散のキッカケの一つの出来事の再現を見ているようで凄く辛い…
メンバーの誰かを無視して一部だけで再会を喜ぶなんて氷室さんなら絶対にしないと思う。 - こういうことをするからこの人は好きじゃない。解散の原因の一つとなったことと同じことをまたやろうとしているんだね。
- 一線退いたとは言え、氷室抜き…まぁ今がこんなんだからこそ、当時の音や映像がものすごくありがたく感じる。
なんども再結成するような所と一緒にはなってほしくない。
…けど、無理とは思っていてもやっぱり最後に一回くらいは見てみたい
などのコメントが寄せられています。
やはり氷室京介さん(58)抜きで3人が再集結したことに対して不満の声など、否定的な反応が多く上がっており、複雑な気持ちになっているBOOWYファンは多い様子です。
<↓の画像は、元BOOWYのボーカル・氷室京介さんの写真>
氷室京介さんはBOOWY解散後、間もなくソロ活動をスタートさせ、ソロでもBOOWYに負けないぐらいの人気を得ていたのですが、2014年に約7年前から右耳の調子が悪いことを告白し、2016年5月開催のライブ「KYOSUKE HIMURO LAST GIGS」をもってライブの活動無期限活動休止としました。
しかし、今後も音楽活動は続けていくとしており、「ゆっくりアルバム作って…これ以上ゆっくりだと引退に近いんだけど」「60(歳)くらいになったらアルバムでも出すかと。」「時間をかけてアルバムを作ろうかなと思います」
などとラストライブで語っていました。
そのため、布袋寅泰さんの新曲のレコーディングに参加することは可能だったとは思いますが、氷室京介さんはBOOWY解散後に布袋さんとは距離を置き続けているため、今回3人での再集結になったとみられます。
氷室京介さんは3人の共演をどう思っているのか気になるところですが、4人が再び揃った姿も見たいものですね。