13日に50枚目のシングル『REBORN』をリリースしたシンガーソングライターの山下達郎さん(64)が、17日放送のラジオ番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』(TOKYO FM 日曜14時)に出演し、コンサート中に大声で合唱するファンに対して苦言を呈したことで大きな反響を呼んでいます。
17日放送の番組では、「ひとつ気になるお便りですが」として、リスナーから寄せられた1通のメールを紹介し、その内容は「私が達郎さんのライブに行くと、大盛り上がりの場面でついつい大声で合唱してしまいます。隣の妻に『あなたの声しか聞こえない』と大ヒンシュクです。周りの方にも迷惑かも。これってダメですか?」というものでした。
このメールを呼んだ山下達郎さんは「ダメです。一番迷惑なアレです。あなたの歌を聞きに来ているのではないのです」とハッキリ答え、「僕が自分の隣でそういうオジサンがいたら、私は言いますよ」と話して「ふふふ」と笑っていました。
また、同じリスナーから寄せられたもう一つの相談も読み上げ、その内容は「(山下さんの)コンサートチケットには『3歳以下のお子さんは無料』とあるので、孫をライブデビューさせたい」というものでした。
これに対しては、「『就学児童以下は入れない』というライブがありますが、私のところはしておりません。核家族化が進んでいるのは知っておりますので、子どもさんが入れないとなると、お母さんがライブに入れないことになります」と語った上で、「小さなお子さんがひたすら泣かれるとライブに支障をきたしますので、お母さんなりお父さんなりが連れて出られるとか。そうした一般常識の節度をお守りいただければ」と、周囲のお客さんに配慮をしてほしいと呼び掛けていました。
そして、山下達郎さんがラジオで語ったことについてネット上では、
- まさしく!そんなに歌いたいんならカラオケ行ってこいーーー!と言いたくなる。
- アーティスト側からこう言ってくれるのはありがたい
- その通りだと思う。家でも偶に歌番組見てると隣で大声で歌われるとイラッとする。
- 歌っている方が『一緒に!』とか掛け声掛けたら歌うけどそれ以外は基本NGでしょ
- 周囲に迷惑をかけるくらい大声はやめてほしいよな…楽しみ方は色々あるけど、達郎さんがおっしゃる通り。
- 自分もよくライブに行くからわかる!!もちろん一緒に歌いたくなる気持ちもわかる。歌いたくなっても小声でおねがいしたい。大声で歌いたいならカラオケで本人が出るライブバージョン見ながら歌ってね!!
- まさに達郎さんのライブ行った時、後ろの人が歌ってて、結局ずっとイライラして全く楽しめなかった。バラードでまで一緒に歌うとかホントやめて欲しい。
- 先日浜省のライブで隣のお姉さんが全曲大声で歌っていた。参りました。本当に誰の歌聞きに来たのか。悔しかったです。
- 山下達郎さんのライブは、なんらかの事故で万が一マイクが使えなくなっても、肉声で声が届く大きさのホールでしかやらないのが本人のポリシーだそうです。本人がそう言った後、ちゃんとアカペラで歌ってくれました。それだけしっかりこだわってる人ですから、聞く側としても心して聞きたいものだなあ、と思います
などと、山下さんの意見に対して賛同する声が多く上がっています。
その一方で、「個人の自由やん」、「夢中になって歌いたい気持ちは分からなくもない」といった声も上がっています。
山下達郎さんはこれまでに数多くのヒット曲を生み出しており、思わず口ずさみたくなるような曲も多くあることから、ライブ中につい気分が乗ってしまい、歌いたくなる気持ちも分からなくもありません。
しかし、もし観客が大声で歌ってしまうと、山下達郎さんの歌声が聴きづらくなりますし、観客の歌声が耳に入ることでライブに集中できず、全く楽しめなくなってしまう可能性があることから、いくら個人の自由と言えども、周囲に迷惑が掛かるような大声で熱唱するというのはNG行為だと思います。
コーラス部分などでアーティスト側から求めてきた場合に、観客が大声で応じるのは分かるのですが、それ以外では基本的にアーティストの歌声を聴くというのが観客のマナーなのではないでしょうかね。
ただし、大音量のバンドサウンドが流れるロックバンドのライブであれば、大声でもある程度声はかき消され、周囲の観客の耳にもそこまで声が届くことはないと思いますし、ライブはアーティストと観客の一体感が醍醐味という部分もあるため、観客が大声で歌ってもセーフかアウトかについては、どのようなアーティストなのか、楽曲なのかなどにもよると思います。
また、未就学児がコンサートに参加することについては、同様にアーティストや他の観客に迷惑を掛けるようなことがないよう、周囲に配慮することが最低限のマナーでしょうね。
今回、山下達郎さんがラジオ番組でこのように言及したことで大きな反響を呼んでいるのですが、アーティスト側が発言をすることの効果は大きいと思うので、迷惑な行為などについては今後も言及していってほしいです。