今年9月16日をもって芸能界を引退することを表明している歌手・安室奈美恵さん(あむろ・なみえ 40歳)が23日、地元・沖縄県で県民栄誉賞を受賞したことが明らかとなり話題になっています。
安室奈美恵さんは沖縄・那覇の県庁で開かれた表彰式に出席し、翁長雄志知事(おなが・たけし 67歳)からは表彰状と共に、琉球王朝時代から伝わる金細工「房指輪(フサイービナギー)」と「ジーファー」と呼ばれるカンザシが記念品として贈られました。
まだ中学生だった1992年に全国デビューして以来、トップアーティストとして国内だけでなくアジア各国などでも高く評価されており、“平成の歌姫”として第一線で活躍していた功績が評価された形で沖縄県民栄誉賞が贈られ、翁長雄志知事は安室奈美恵さんについて、「全国の若者が安室さんのファッションをまねる『アムラー』現象が起こり、若者のファッションリーダーとしても一時代を築かれました」と功績を讃えていました。
<↓の画像が、沖縄県民栄誉賞の授賞式に出席した安室奈美恵さんの写真>
(翁長雄志知事はすい臓ガン[ステージⅡ リンパ節にも転移]により腫瘍の摘出手術を4月21日に受け、現在は抗ガン剤治療を受けているため、以前と比べてかなり痩せています。)
県民栄誉賞の授賞式では涙も見せていた安室奈美恵さんは式終了後に報道陣の取材に応じ、「今回本当に名誉ある賞をいただいて、とっても本当に本当に光栄に思っています。とてもびっくりしているし、デビューして25年の間に私がしている活動の中で、1人でも多くの方が笑顔になったりとか元気になってくださっているとするならば、25年間一生懸命頑張ってきてよかったと思います」
とコメントしました。
また、沖縄県に対してはどのような思いを持っているのか聞かれると、「すごく優しい場所でもあるし、ただただこう、自分に厳しい場所でもあるなあと。いつも帰ってくるたびに初心に戻してくれる場所ではあるので、すごく自分にとっては落ち着ける場所だなと思っています。そういう場所を1人でも多くの方たちに興味を持ってもらったりとか、好きになってもらえればいいなと思います」
と語っていました。
そして、安室奈美恵さんが沖縄県民栄誉賞を受賞したことに対してネット上では、
- 安室ちゃんは沖縄の宝!沖縄県民で安室ちゃん世代だから嬉しい!
- むしろ、今まで貰ってなかったんだって思った
- 翁長知事は安室ちゃんを政治利用しないでね
- 沖縄と言うより日本の誇り
- 国民栄誉賞でもいい位の活躍したと思う
- 沖縄のイメージ大きく変えてくれたよね!沖縄出身者が差別されてた歴史もあるのに、本当県民の誇りだ
- 沖縄県は沢山有名な芸能人いるけど、安室ちゃんはその中でもトップだと思う!!おめでとう!!
- たしかに安室ちゃんが売れてから 沖縄の印象って変わったと思う。いい方に それまではどうしてもヒメユリとか戦争ばかりがフューチャーされて、修学旅行で行く所って感じだったけど 悲しい歴史をも乗り越えた文化の良さみたいなのが広がったと思う これって凄い事だよね
- 安室ちゃんおめでとう!!! 日本の誇りです( ; ; )!あと数ヶ月しかメデイアで見られないなんて悲しすぎる…
などのコメントが寄せられています。
安室奈美恵さんが今回受賞した沖縄県民栄誉賞は、「広く県民に敬愛され、県民に明るい希望と活力を与える顕著な功績があったものに対して、その栄誉をたたえることを目的とし、知事がこれを表彰する。」ものとして1999年に創設され、1999年に春の甲子園で沖縄県勢でとして初の優勝を果たした私立沖縄尚学高校野球部が受賞者第1号となっています。
その後は、2008年の北京パラリンピック男子車イスマラソンで銀メダルを獲得した上与那原寛和さん、2010年の甲子園春夏連覇を達成した私立興南(こうなん)高校野球部、全米女子プロゴルフツアーで日本人として最多勝を記録した宮里藍さん、2016年のリオデジャネイロパラリンピック・ウィルチェアーラグビーで銅メダル獲得の仲里進さんが受賞しています。
また今年は安室奈美恵さんの他にも、プロボクシング・WBCフライ級王者の比嘉大吾選手、さらに比嘉選手の所属ジムオーナーの元プロボクサー・具志堅用高さんも県民栄誉賞を授与されることが今年2月に発表されていたのですが、比嘉選手は4月に行われたフライ級タイトルマッチで、体重超過によって「無期限資格停止処分」という厳罰を受けており、一方の具志堅さんらは管理責任を問われて戒告処分を受けており、県民栄誉賞が授与されるのかどうかは不明な状態となっています。
県民栄誉賞は各県で素晴らしい功績を残した方々が受賞していますが、沖縄出身の著名人は?と言われたら、安室奈美恵さんの名前を挙げる方は非常に多いと思いますし、沖縄県出身の芸能人たちの道を切り拓いたパイオニア的な存在だと思うので、県民栄誉賞が授与されるのも納得ですし、これまでの功績などから国民栄誉賞などを受賞しても不思議ではないような気もします。
そんな安室奈美恵さんが今年9月16日をもって芸能界を引退することを表明しており、20日をもってアジアツアーが終了し、残るは6月2・3日に東京ドームで開催のコンサートのみとなっています。
現時点でこれ以降の予定はまだ発表されておらず、残り3ヶ月半どのような活動をするのかは定かではないのですが、地元の沖縄でのライブ開催なども噂されており、県民栄誉賞の受賞を受けて最後に大規模なライブを行うかもしれないですね。
安室奈美恵さんが現役を引退するまでもう4ヶ月を切っているというのは信じ難く、寂しいものがありますが、最後まで全力で駆け抜けていく姿を見せてほしいなと思います。