西日本を中心に襲った西日本豪雨による被害は非常に深刻で、死者数は220人以上という平成最悪の豪雨被害となっており、土砂災害や水害などで自宅から避難し、現在も避難所生活を余儀なくされている被災者は数千人いると発表されています。
＜↓の画像は、『読売新聞』が5日にまとめた被害状況＞
こうした深刻な状況にあるため、著名人たちも積極的に被災者支援に動き出しており、ジャニーズ事務所は7月に、社会貢献・支援活動を行っていくことを目的とした『Johnny’s Smile Up ! Project』を立ち上げ、所属タレントやスタッフたちが避難所で炊き出しなどを行ったり、コンサート会場などに義援金を募る募金箱を設置するなどの活動を始めています。
一方で、事務所単位ではなく個人的に被災地を訪れ、一般のボランティアに混じって土砂の掻き出しなど、ボランティア活動をしている方もおり、シンガーソングライター・俳優の吉川晃司さん（きっかわ・こうじ 53歳）も被災地を訪れ、ボランティア活動をしていたことが判明し、ネット上で大きな話題になっています。
＜↓の画像は、吉川晃司さんの写真＞
吉川晃司さんは広島県安芸郡府中町出身で、府中町も川の氾濫などによって甚大な被害が出た地区の1つなのですが、同じく広島出身でミュージシャン仲間の酒井まろさん等と被災地を訪れ、ボランティア活動を行ったようです。
酒井まろさんは6日にフェイスブックを更新し、吉川晃司さんから、「1ヶ月前、大雨が降り出すと誰よりも先に、『大丈夫か？気をつけろ！危ないと思ったら早めに避難しろ！』。被災地にボランティア行くと言えば、『長袖と安全靴！ゴーグルと防塵マスクは必ず持って行くように！』。現場で作業をしていると『熱中症対策！水分と塩分はこまめに摂ること！』」
というアドバイスをもらい、酒井さんが2度目のボランティアへ行く時には、「わしも行くわ！」と言って仕事を調整し、広島県福山市でのボランティア活動に参加したそうです。
そして、現地を訪れた吉川晃司さんは、周囲にバレないように2日間作業を行い、家が損壊してしまったおばあさんの話も聞いてあげて、再び変装して帰っていったと明かした上で、現地で撮影した写真を公開しています。
＜↓の画像が、酒井まろさんのフェイスブックへの投稿写真＞
夕刊紙『日刊ゲンダイ』の記事では芸能評論家・野島茂朗さんが、今回ボランティア活動に参加した吉川晃司さんについて、「吉川さんは東日本大震災の際も被災地を訪れて、被災者に手を貸していました。今回は、お父さんのご出身が原爆ドームの近くということもあるでしょうけど、とにかく困った人を助けたいという意識が強くあるようです。」
と語っています。
また、「『LUNA SEA』や『X JAPAN』のギタリスト、SUGIZO（スギゾー）さんも被災地でのボランティア活動に汗を流し、現場監督をしているといった情報や様子をSNSにアップしていますが、吉川さんはそうしたことは一切、自らは発信していない。炊き出しをしたとマスコミに流し、喧伝したりする芸能人のボランティアとは明らかに一線を画していて、そうしたところがまた、男らしい、かっこいいと称賛を集めているのです。実際、現場では優しく頼りがいのある兄貴分とされ、気配りもあって『リアルヒーロー現る』と大人気だそうです。」
と、吉川晃司さんの行動を絶賛しています。
ちなみに、吉川晃司さんの他にも、俳優・谷原章介さん、斎藤工さん、タレント・MEGUMIさん、はるな愛さん、お笑い芸人・ブルゾンちえみさん、シンガーソングライターのナオト・インティライミさんらも避難所を訪れたり、ボランティア活動に参加するなどしており、自らSNSで情報発信している方もいれば、逆に吉川さんのように自らは被災地を訪れたことを明かしていない方もいます。
著名人が被災地に寄付したり、ボランティア活動に参加したことを大っぴらにすることに対しては賛否両論ありますが、個人的には「やらない善よりやる偽善」だと思いますので、いくらそれが自身のイメージアップなどを狙ったものだったとしても、被災地に少しでも良い影響を与える行為なのであれば批判するのではなく、素晴らしい行動だと称賛し、より多くの支援活動を促した方が良いのではないでしょうかね。
ですが、吉川晃司さんのように個人的に被災地を訪れ、周囲にバレないようにしながら黙々と作業をしていたというのはやはり、格好良い、素晴らしいなと思います。
今回は吉川晃司さんの行動が注目を集めましたが、今後もこうした支援活動が話題になることによって、被災地の現状などがより多くの人に伝われば良いなと思いますね。