アメリカ出身の歌手で、2013年と2014年の2年連続でNHK紅白歌合戦に出場しているクリス・ハートさん(30)が、日本国籍を取得(帰化)するための準備をしていることが明らかとなりました。
クリスさんは12年に日本人の瞳さんと結婚しましたが、その時から国籍取得を考えてきたそうで、「若い頃から日本をリスペクトしてきた。いつか子供ができた時のことを考えて帰化申請しようと思った」と語っています。
日本国籍を取得(帰化)するためには、正当な在留資格を持ち、5年以上継続して日本に住所を有して住んでいること等、6つの最低条件があるのですが、クリスさんは2010年2月に来日し今年で5年となり、永住権の取得も検討したそうですが、「日本人になるというより“この国のために頑張る”という約束や命をかけた感謝を形にすること」と帰化することを決断したそうです。
そして、今年4月にアメリカ・サンフランシスコに住んでいる両親にはそのことを伝えたそうで、その報告に対して驚いていてはいたものの、何となくは分かっていたようで応援してくれているとのことです。
現在は、弁護士と相談しながら書類集めをしている段階で、申請をしてから認められるまでに約10ヶ月掛かり、申請が順調にいった場合でも日本国籍取得となるのは来年の春頃になるようです。
これにネットでは、
- いまの歌手の誰よりも心こもってるのではないか??人柄も良さそうだし笑顔素敵だね。なによりここまで日本愛してくれてるのはありがたい
- 完全に日本に溶け込んでますからね。日本人になったらより頑張ってほしいね。カバーだけでなくオリジナル曲をもっと聴きたい
- 心の葛藤があったと思いますが、日本国籍を取得するんですね。人柄の良さがお顔から滲み出ているように思います。早く日本国籍を取得できると良いですね!これからも頑張って下さい。応援しています。
- ご両親にしてみたら息子が他の国へ帰化することは複雑だとは思うけど、前にテレビで密着取材してる番組を見たけどクリスのご両親も親日派だった。
だから心配はいらないかな - 売れてる時はいいけど、売れなくなったら辛いんじゃねぇのかな。そん時は自国にも帰れないし。奥さん日本人だからどうにかなると思うけど…
などのコメントがありました。
クリスさんは2012年3月に放送されたカラオケ番組『のどじまん ザ!ワールド』(日本テレビ系)で優勝を果たし注目を集め、翌2013年5月にユニバーサル・ミュージックからメジャーデビューを果たし、同6月にリリースされた1stアルバム『Heart Song』はオリコンの週間ランキングで3位を記録、同年10月~11月にかけて全国ツアーを行い、大晦日の『NHK紅白歌合戦』に出場し、その後も順調な活動をしています。
そんなクリスさんが日本の音楽に興味を持ったのは12歳の時だったそうで、日本の番組が放送されているチャンネルにて、ダウンタウンが司会の音楽番組『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)に出演していた相川七瀬さんやSPEEDなどの曲を聴き、J-POPオタクになったとのこと。
そして、13歳の時に初来日し2週間だけホームステイしたところ、帰国してからも日本のことが忘れられず、オフコースの『言葉にできない』を聴いた際に日本に帰りたいと泣きたくなったことで、どうしても日本に住みたいという思いが強くなり、10年かけてやっと2009年に移住することができたそうです。
クリスさんはこれまでに日本語の曲を数多くカバーし、今年6月3日には新カバーアルバム『Heart SongⅢ』をリリースするのですが、クリスさんは音楽を通して日本の文化や良さを伝えていきたい、少しでも日本の力になりたいという思いを持っており、歌う時には常に日本人ならこの曲をどう感じるだろう、どうすれば伝わるんだろうと考えているそうです。
- クリス・ハートさんの『I LOVE YOU』のMV動画(YouTube)
クリスさんからは日本人以上に日本に対する想いや愛を感じ、日本人が忘れてしまったものをまた思い出させてくれるような存在のような気がします。
来年無事に申請が認められ日本の国籍が取得出来た後も、素晴らしい歌声、日本語の素晴らしさを感じさせてくれるような曲を聞かせてほしいと思います。