2015年新語・流行語の年間大賞は『トリプルスリー』と『爆買い』!『安心して下さい~』『五郎丸』はトップテン入り
その年に話題になった新語・流行語を決定する毎年恒例の『2015 ユーキャン新語・流行語大賞』(現代用語の基礎知識選)が1日に発表され、『トリプルスリー』(プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐外野手、東京ヤクルトスワローズの山田哲人内野手)と、『爆買い』(ラオックスの羅怡文社長)の2語が年間大賞に選ばれたことが明らかとなりました。
『トリプルスリー』は、ワンシーズンで打率が3割以上、ホームラン本数が30本以上、盗塁数が30位上の記録を残したことで、今年はソフトバンクの柳田選手とヤクルトの山田選手が達成し、それぞれのチームのリーグ優勝に導き、これまでの長いプロ野球の歴史で10人しか達成していない記録で、2選手が同時に記録達成をしたのは史上初の快挙で大きな話題になりました。
そして、「今年、野球界はセリーグではヤクルトが14年ぶりの優勝、パリーグはソフトバンクが2年連続優勝を果たし、その優勝チームの中で、プロ野球ファンのハートをわしづかみにしたのが、(柳田と山田の)二人の選手だった」とのことから大賞に選ばれたとのことです。
『爆買い』は、中国から日本に訪れた観光客らが、ドラッグストア、家電量販店、百貨店などで化粧品、医薬品、お菓子などを一度に大量購入することを指しており、日本に大きな経済効果をもたらし、日本人を圧倒して世間を驚かせたことなどが選考理由に上げられています。
また、この2語の他にトップテン入りしたのは、お笑い芸人のとにかく明るい安村さんのギャグ『安心してください、穿(は)いてますよ。』、ラグビー日本代表の五郎丸歩選手の『五郎丸(ポーズ』、東京五輪・パラリンピックで話題になった『エンブレム』、スポーツキャスターの松岡修造さんの熱いメッセージが入った日めくりカレンダーから『まいにち、修造!』が選出され、その他に『一億総活躍社会』、『アベ政治を許さない』、『SEALDs』、『ドローン』がトップテン入りとなり、『ラッスンゴレライ』、『あったかいんだから』、『火花』も候補50語に入っていたものの、上位には入りませんでした。
・大賞受賞語と受賞者
『トリプルスリー』:柳田悠岐選手(福岡ソフトバンクホークス)、山田哲人選手(東京ヤクルトスワローズ)
『爆買い』:羅怡文さん(ラオックス 代表取締役社長)
・トップテン受賞語と受賞者
『アベ政治を許さない』:作家の澤地久枝さん(作家)
『安心して下さい、穿いてますよ』:お笑い芸人のとにかく明るい安村さん
『一億総活躍社会』
『エンブレム』:夏野剛さん(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 参与 エンブレム委員会 委員)
『五郎丸(ポーズ)』:五郎丸歩選手(ラグビー日本代表・ヤマハ発動機ジュビロ)
『SEALDs』:奥田愛基さん(SEALDsメンバー)
『ドローン』:野波健蔵さん(千葉大学 大学院工学研究科・工学部 特別教授)
『まいにち、修造!』:スポーツキャスターの松岡修造さん
この結果に対してネット上では、
- 今年はなんかパッとしないな~
- トリプルスリーって流行ったか…野球興味ない人にはトリプルスリーって何?ってなるし、爆買いも初めて聞いた人も多いんじゃないかな…
- 火花のほうが一般にはセンセーショナルだった気がするんだが…
- シールズが受賞とか、もう日本終わってる
- 年間大賞というより下半期大賞じゃないかね。1〜6月頃に流行ったのは7月以降に流行った方が選ばれやすい気がする
- 野球まったく知らないからトリプル3なんて言葉いま初めて知ったぞ。
- 今年の流行語大賞に異議あり!全然流行ってないし、選者のセンスを疑う。まだ、安心して下さいや火花の方がよかった。
- トリプルスリーなんて野球ファンじゃなきゃ知らないだろうね。爆買いも多少話題になっただけという印象。今年は去年に比べると象徴的な出来事がなかったのかな…
などのコメントが寄せられていました。
昨年はお笑いコンビ・日本エレキテル連合のギャグ『ダメよ~ダメダメ』が年間大賞を取り、2013年は『じぇじぇじぇ!』、『倍返し』、『今でしょ!』、2012年は『ワイルドだろぉ』など、ここ数年は芸能関係のネタが年間大賞を受賞しており、今年も『安心してください、穿いてますよ。』、そして芥川賞を受賞しピース・又吉直樹さんの中編小説『火花』などが話題になったことから、年間大賞に選ばれるのではないかと思いましたが…
そして、ネット上では『トリプルスリー』と『爆買い』が年間大賞に選ばれたことに対して批判的なコメントが多数寄せられており、中には今回初めて聞いたという方もいたのですが、『トリプルスリー』に関しては野球に全く興味がない方は知らない可能性が高く、そこまで世間に浸透していたわけでもないため批判的な声が多く上がるのはしょうがないことかもしれません。
今年はこのような結果となりましたが、果たして来年はどのような言葉が生まれ、流行るのか楽しみなところですね。
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