アニメ制作会社の“京アニ”こと『京都アニメーション』の第1スタジオで18日、放火による火災事件が発生し、この事件による死者は27日時点で35人、重軽傷者の数は33人(うち10人は現在も入院中)にも上り、放火事件としては平成期以降では最多の死者数という凄惨な放火殺人事件となりました。
この事件はアニメファンだけでなく、多くの国民に衝撃を与えており、著名人たちからも悲しみの声、様々な支援の声が上がっていますが、昨年の漫才日本一を決める『M-1グランプリ』とピン芸日本一を決める『R-1ぐらんぷり』を最年少で優勝し、現在人気急上昇中のお笑いコンビ『霜降り明星』のツッコミ担当・粗品さん(本名=佐々木直人 26歳)が28日、約115万円を支援金として京アニへ寄付していたことをツイッター上で公表し、大きな反響を呼んでいます。
ギャンブル好きを公言している霜降り明星・粗品さんは28日に、「長門に来る馬教えてもらった」と綴り、スマホ画面を撮影したスクリーンショット画像2枚を投稿しました。
<↓の画像は、霜降り明星・粗品さんのツイート写真>
画像1枚目は、競馬の馬券購入額と払い戻し額を撮影したものとなっており、「小倉3R 3歳未勝利」のレースで8番の馬に88万8800円賭け、払い戻し金額は賭金の1.3倍となる115万5440円と示されています。
<↓の画像が、霜降り明星・粗品さんが投稿したスクリーンショット写真>
画像2枚目は、三菱UFJ銀行のネットバンキングからの振込明細で、粗品さんは払い戻し金の全額115万5440円を、京アニが26日に支援金の専用預かり先として公開した口座へ振り込んだことを示すものとなっています。
霜降り明星・粗品さんは以前からアニメ好きを公言しており、好きな作品として京アニが制作した『涼宮ハルヒの憂鬱』のほか、『ひぐらしのなく頃に』や『とらドラ!』などの深夜アニメを挙げており、『涼宮ハルヒの憂鬱』にちなんだ数字を賭けて見事に的中させ、そっくりそのまま義援金として振り込んだようです。
<↓の画像は、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の写真>
そして、これに対してネット上では、
- 真の男
- やることイケメン過ぎ
- アニメ好きの鏡
- なんやただの聖人か
- 一生応援するわ
- 貴方は神ですか?尊敬します。これからずっと応援します
- エンドレスエイトにかけた8でかけてるところが、ちゃんと作品を知っていて愛を感じた
- 金額も賭けた馬も全部8というエンドレスエイトリスペクト 素晴らしいです
- エンドレスエイトにあやかって8番の馬に888800円賭けて、それを全額京アニに寄付…漢やでぇ…。
- ほんますごいわ。そんな大金募金できへんで
- 吉本が大変な時に素晴らしい
- プラスになった分だけやなくて、元金も含めた金額を寄付したんやね。結果論とはいえ、カッコいい。
などの絶賛コメントが殺到しています。
あくまでも競馬で勝ったお金ではありますが、115万円を全額寄付するというのはなかなか出来ることではなく、今回の件で霜降り明星・粗品さんの好感度が急上昇している様子です。
霜降り明星は昨年のM-1優勝、粗品さんはR-1優勝も果たしたことでテレビ番組への出演数は激増しており、相当な額のギャラを貰っているのではないかと思うのですが、4月時点では仕事量に見合ったギャラが振り込まれていないことを明かしています。
4月に受けたインタビューで粗品さんは、「最近忙しすぎて、タクシーの移動が増えたんです。そうすると、領収書もらって立て替えておくんですけど、昨日ついに所持金が0円になりまして、今日、沖縄に来るのに羽田まで行かれへんぞってなって、久しぶりに借金しました(笑)」「貯金もなくて…。賞金も全部使ってしまって、給料も普通にないんで。ギャラにまだ“M-1バブル”が反映されてないんですよ。だから死ぬほど働いても金がないっていう状況で…。」
と語っています。
一方の相方・せいやさんは、金遣いが荒くないことから借金もせず普通に生活が出来ているものの、「すごい僕ら忙しいんですけど、その見合った『うわ、これが芸能界か』という感じにはなってない」
とギャラ事情を明かしています。
それからすでに3ヶ月が経過しているので、粗品さんの借金は無くなり、現在はかなり金銭的にも余裕が生まれているのかもしれませんが、競馬で当てた全額115万円を支援金に回すのは太っ腹で、アニメ好きを公言するだけありますね。
なお、京アニへの支援金額は30日までに総額13億円を超えており、京アニが設置した専用口座には約5万3200件からの振り込みがあり、合計金額は約10億5900万円、そこにアニメ関連団体などの募金も含めると、支援金の総額は計13億4400万円にも上ることが明らかになっています。