「赤ちゃんが泣き止むCM」としても有名な中古ピアノ買取・販売会社『タケモトピアノ』のCMイメージキャラクターを長年務め、幅広い年代から親しまれている俳優、歌手、コメディアンの財津一郎さん(ざいつ・いちろう 本名=財津永栄 85歳)が現在何をしているのか、芸能活動はしているのか否か、財津さんの近況を週刊誌『週刊新潮』が報じています。
財津一郎さんは高校を卒業するまで地元・熊本で過ごし、1953年に上京後に早稲田大学文学部演劇学科を受験するも失敗、その後はアルバイト生活をしながら『榎本健一映画演劇研究所』で演技の勉強を重ね、『帝劇ミュージカル』の研究生にもなりました。
<↓の画像は、財津一郎さんの写真>
1962年には吉本興業へ入り、1964年には吉本新喜劇に参加、1965年には吉本新喜劇の座長に就任しました。
また、藤田まことさん主演の時代劇風コメディ番組『てなもんや三度笠』(TBS系 1962年5月~1968年3月放送)にレギュラー出演し、ここで生まれた「非っ常にキビシ~ッ!」「~してチョウダィ!」などのギャグが反響を呼び、一躍ブレークしました。
『てなもんや三度笠』終了後の1969年には吉本興業を退社し、拠点を東京へ移し、中井貴一さん主演映画『連合艦隊』、武田鉄矢さん主演ドラマ『3年B組金八先生シリーズ』(TBS系)、竹中直人さん主演のNHK大河ドラマ『秀吉』に出演するなど、俳優としても活躍していました。
他にも、牛モツ加工商品『こてっちゃん』(エスフーズ)や『バザールでござーる』(NEC)などへの出演でも注目を集め、中でも2000年から放送されている『タケモトピアノ』のCMは、財津一郎さんの代表作の1つと言っても過言ではないほどの知名度、支持を得ており、同じCMが約20年にもわたって放送され続けています。
しかし、財津一郎さんはしばらく表舞台に姿を現しておらず、『週刊新潮』によると最後のテレビ出演は、2007年10月7日放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で、映画への出演も2010年11月公開の主演映画『ふたたび swing me again』が最後とのことです。
そんな財津一郎さんの現在の状況について、元ABC朝日放送のプロデューサーで、『てなもんや三度笠』の生みの親である澤田隆治さんは、「お体の具合がよくないんですよ」と明かしています。
財津一郎さんの体の具合が悪いことが分かった経緯については、「『てなもんや三度笠』をCS放送の時代劇チャンネルが7月 28 日から放送することになったので、先日、その記念特別番組として、私と財津さんとやはり出演していた西川きよしさん、山本リンダさんらで番組について語り合おうということになったんです。ところが、財津さんはお体の具合がよくないということで辞退された。残念でした」
と説明しています。
財津一郎さんは1995年(当時61歳)に、「脳内出血」を発症したことで左半身に軽いマヒが残ったのですが、開頭手術を受けてリハビリの末に仕事復帰を果たしています。
ですが、役者仲間たちは以前から財津一郎さんについて「予後がよくないのかもしれない」と心配していたといい、財津さん自身も2010年に映画『ふたたび swing me again』が公開された当時、映画担当の記者たちに「これが最後の映画」と漏らしていたそうです。
財津一郎さんの近況を確かめるため、『週刊新潮』の取材班は日中に所属事務所『志母澤事務所』を訪れたそうですが、人の気配が無かったとのことです。
このように財津一郎さんは現在、体調が良くない状態にあるそうなのですが、この報道に対してネット上では、
- そうかぁ…ワタクシも気になってたの。19歳で関西に出て以来、財津さんは馴染みのある俳優さんです。
変わらないCMにも、スポンサーの心意気を感じます。お体ご自愛のうえ、ぜひぜひ復活を願っています。 - 昔、ミュージカル「アニー」を見た時、オリバーウォーバックス役を好演していたのが財津さんでした。演技は渋みがあるし、歌も声量があり上手で。また見たいなぁ。
- CM枠が空いているときに、相談するとすぐ提供契約をOKしてくれるのが「タケモトピアノ」らしいですね。ですから、財津さんのCMが長く続いているようです。
役者としてかっこいい人ですから、身体が動きにくい状態では、あまり公には出たくないのでしょうね。それも美学、良いんじゃないでしょうか。 - 忘れた頃に不意に流れるタケモトピアノのCM、赤ちゃんが泣き止むなと様々な話題がありますね。
以前マツコさんがCMが埋まらなかった時などに快く出稿してくれて番組サイドはいつも助けてもらってると話していました。
そんな企業だから未だに流れ続け、みんなの記憶に残ってるんでしょうね。 - この人の一番印象が強いのが、武田鉄矢主演ドラマ金八先生の教師役だった。味のあるいい演技してたのが魅力的でした。元気な姿を見たいものですね。
- ここ数年、このCMが流れるたびに「ほんとは(今は)もうだいぶ年だよな~(心配)」っておぼろげに思っていたのでこの記事が読めてよかった。
コミカルな中にも知的な雰囲気が他の俳優さんと違ってて、いい意味での違和感を子供ながらに感じていました。
復帰は厳しそうですが長生きしてもらいたいですね。 - 年齢も年齢ですから、仕事に復帰されるかは別としても長生きして、できれば体調も回復されることを祈りたいと思う
などのコメントが寄せられています。
『タケモトピアノ』のCMが放送され続けていることで錯覚していたところもあり、最後のテレビ出演は12年前、映画出演も9年前というのはちょっと驚きました。
また、体の状態が芳しくないことでテレビ出演を断ったという話も非常に気になりますが、年齢的に寝たきり状態などになっているのかもしれませんね…。
『週刊新潮』によると、番組出演辞退の連絡を入れたのも財津一郎さん本人ではなく、日本テレビ社員の長男(58)だったそうでし、所属事務所も休業状態にあるようなので、表舞台の復帰はかなり難しいということなのでしょう。
今後また新たな作品などで財津一郎さんの姿を見られないと思うと寂しいものがあり、今後『タケモトピアノ』のCMを見る度に何とも複雑な気持ちになりそうですが、少しでも元気に長生きしてもらいたいです。