昨年2月放送の時代劇ドラマ『眠狂四郎 The Final』(フジテレビ系)への出演を最後に表舞台から姿を消し、週刊誌『フライデー』の取材に芸能界引退宣言をした俳優・田村正和さん(たむら・まさかず 75歳)の近況を『女性自身』が報じています。
記事ではテレビ局関係者が、「最近、田村さんが出演した過去作品の使用許可を取ろうと事務所に電話をかけたんです。ですが全く連絡がつかず、事務所は閉鎖状態。なんとかつかまえたマネージャーさんも、『私も田村さんとはしばらく話をしていない』と言っていました。お元気だといいのですが……」
と語っているほか、妻・和枝さん(78)の姿もここ数年、見ていないことから心配しているといった近隣住民の話も伝えています。
<↓の画像は、田村正和さんと妻・和枝さんが49年前に結婚時の写真>
そして、『女性自身』の取材班は現在の田村正和さんと妻・和枝さんの様子を確かめるため、6月中旬に田村さんへの自宅へと向かい、直撃取材を敢行しています。
田村正和さんはその日、麦わら帽子をかぶり、洒落た装いで東京都内の自宅から姿を現したそうで、自宅周辺を20分ほど歩いて自宅へ戻るところを直撃し、現在どのような毎日を過ごしているのか聞くと、「のんびりしているよ(笑)。たまに天気の良い日は、気が向いたらこうやって歩いてみたりね」
と答えたとしています。
<↓の画像は、2018年4月『フライデー』撮影の田村正和さんの写真>
また、近隣住民から心配の声が上がっている妻・和枝さんの近況については、「カミさんは、俺より元気。心配ないよ(笑)。夕方になったらカミさんと2人で食事して、ニュース番組やテレビを見て、そして寝る。健康的な毎日ですよ」
と明かしたとのことです。
自身の体調も万全?という問いには、「う~ん、それは普通かな。前に心臓を悪くして、手術もしたからね。だから無理はできないんです。生きるうえで、体はいくつになっても大切だからね」
と過去に心臓の手術を受けたことを初告白しています。
ちなみに、2017年4月に『女性自身』は田村正和さんが冠動脈性心疾患の手術を受けたと報じていたのですが、同誌の直撃取材に対して「いいえ」と手術を否定し、激ヤセした理由については、「歳を取ると、やせる人と太る人がいるでしょう。俺はやせたんだよね」と答えていました。
<↓の画像は、2017年に『女性自身』撮影の田村正和さんの写真>
それから2年が経ち、田村正和さんは心臓手術を初告白しており、田村さんの知人は心臓手術について、俳優生活を続けている間は頑なに手術を拒否していたとし、「完璧主義者で知られる田村さんは『俳優をやっている間は体にメスを入れたくない!』とかねて考えていたようです。撮影が終わったことで、ようやく手術を決断することができたのだと思います。また、ずっと心配してくれた奥さんを安心させたいという思いもあったのでしょうね」
と語っています。
そして、『女性自身』は田村正和さんに老後について話を聞くと、「僕はもう、やり切ったから『静かに死にたい』っていう感じかな」と答え、記者が俳優復帰を願う質問をすると「あとは静かにフェードアウトするだけだね」
と否定した上で、「映画もテレビもやったし、舞台もやった。昭和から始まって、平成まで。もう十分じゃないかな。令和はまだだけれどね。フフフ」
と語り、不敵な笑みを浮かべていたとのことです。
なお、今回の『女性自身』の記事には田村正和さんの近影は掲載されておらず、芸能界引退を宣言した田村さんに配慮した形なのか、本人からNGが出たのかは不明です。
この報道に対してネット上では、
- 老いてもカッコいいなー
- もう俳優としての活躍を見られないと思うと寂しい。健康に気をつけて長生きして頂きたい
- かっっこいいなー。頑張ってきた人は いつまでたってもかっこいい!ゆっくりと楽しいことだけをして過ごして欲しい
- 古畑での若々しい姿が、つい最近の事ように感じるんやけどなぁ。。。
- 私生活を見せず、語らず、ずっと俳優。田村正和として生きて、そして田村正和として終えることが彼の望みだと思います。引き際も、彼らしいと思いました。
- 田村さんの美学から言えば、衰えて悲しい引退より、最後はひっそりとご夫婦の生活を楽しむ今が満足なら、もうそっとしておいてあげたいな。
ただ、ただ、お疲れさまでした。素晴らしい俳優人生でしたね。 - パパはニュースキャスターが大好きでした。笑ってる田村さんが子供心に素敵だな~って思ってました。
今はゆっくりと過ごされているのですね。穏やかな笑顔の多い毎日であることを願っています。 - 私生活を切り売りせず、バラエティーなどにも出ず、俳優一本でやって来た方だから年をとっても老いを感じないオーラがある。
ポリシーがハッキリしている方だろうし、独特の美学がある方だから私生活を追い掛けない方がいい。また新たな作品で素敵な演技が見られたらいいな
などのコメントが寄せられています。
阪東妻三郎さんの三男として誕生した田村正和さんは、成城学園高校在学中の1961年に俳優デビューを果たし、1970年代までは時代劇を中心に活躍、1980年代にはホームドラマ、トレンディドラマへの出演でブレークし、1990年代以降には『カミさんの悪口』、『古畑任三郎』、『総理と呼ばないで』、『オヤジぃ。』など数多くの作品で主演し、活躍を続けていました。
しかし、芸能界引退宣言をする数年ほど前からあまり体調が良くなさそうで、声量も以前と比べて明らかに落ち、セリフも聞き取りにくいと感じることが増えており、これ以上俳優活動を続けるのは難しいのかもしれないとは感じていました。
そうした中で、2017年には体調不安が報じられ、昨年4月に『フライデー』の取材に対して芸能界引退宣言をしており、「自分としては、もう十分にやったなと。」と答え、昨年2月放送の『眠狂四郎 The Final』を観て「『これじゃダメだな』と痛感したんだ。オンエアを見る気にさえならなかった。自分にしか分からない、『これはもうアカンな』という感覚…」といい、これが引退を決意する要因だったと打ち明けていました。
田村正和さんのような独特な雰囲気、オーラを放つ俳優は他にはおらず、できれば今後またドラマなどに出演してほしいという気持ちはありますが、田村さんは非常に拘りが強い方として有名なので、自分が満足のいく演技が出来ないと思った以上は復帰の可能性はほぼゼロに等しいのでしょうね。
残念ではありますが、これから奥さんとともに穏やかな余生を過ごしてもらいたいです。