元タレント・歌手の“マーシー”こと田代まさしさん(本名=田代政 68歳)が、自身のYouTubeチャンネル『MARCY’Sちゃんねる』(登録者数:約7万人)などで、2019年に起こした4度目の薬物事件による保護観察期間の終了を報告し、ネット上では様々な声が上がっています。
田代まさしさんは2019年11月に、覚醒剤の所持・使用、大麻所持により違法薬物事件で4度目の逮捕となり、2020年3月に一審で懲役2年6ヶ月(うち懲役6ヶ月は保護観察付き執行猶予2年)の実刑判決が下されました。
この判決を不服として、減刑を求めて高等裁判所に控訴するも同7月に棄却され、一審の実刑判決が確定しました。
その後、持病の糖尿病悪化などによって緊急入院し、治療を終えて2020年11月に福島刑務所に収監され、2022年10月27日に出所後は再び音楽活動をしたり、YouTubeチャンネルの更新を再開させるなど、再び表舞台で活動しています。
そんな田代まさしさんが、2年間の保護観察期間が終了したことをインスタグラムやYouTubeで報告しました。
保護観察とは、犯罪者が社会で更生できるように保護観察官・保護司が指導や支援を行うもので、田代まさしさんは定期的に東京保護観察所で薬物検査を受けるなどしていました。
そして、YouTubeでは今月27日をもって保護観察期間が終了したことや、定期的な薬物検査も全て陰性で終了したことを報告したうえで、応援してくれているファンをはじめ、ミュージシャンの長男・竜也さん(芸名=田代タツヤ 41歳)、元タレントの長女・小夏さん(芸名=田代コナツ 35歳)、友人らの支えに感謝の言葉を述べました。
続けて、2年にわたる保護観察期間を振り返り、「ぶっちゃけた話、最初は2年間という保護観察期間、最初のころは『めんどくせえな』『だったら半年間刑務所にいればよかった』と何度思ったことでしょう。しかし、最初のころは週1回の薬物検査が、日が経つにつれて月1度になり、日を重ねていくうちに“薬物を使う”という抑止力、歯止めになっているということをすごく改めて実感いたしました」
としています。
また、周囲の人たちに検査結果を報告することも抑止力に繋がっていたといい、「私にとって、この2年間は今振り返ると全然無駄ではない、私にとって素晴らしい2年間だったと思いますが、いろいろなアクシデントもありました。しかし、そういうのを乗り越えて現在の私がいます」
と語っています。
ただ、2001年に薬物事件で初めて逮捕されて以降、再犯を繰り返して3度も実刑判決を受けており、薬物依存症の怖さは身を持って感じているとし、最後の逮捕から現在まで約5年使用していないものの、保護観察官からは「人生の通過点として考えてください。終わりではありません。これからが大変です」と言われ、その言葉に納得したといいます。
そのため、「毎月の保護観察所での検査はしなくてよくなりましたが、自主的に『ダルク』という場所で、毎月同じように検査をして皆様にご報告したいと思っています。」
と語っています。
今後の夢についても言及し、自身がテナーボーカル、歌手・鈴木雅之さん(68)がリードボーカルを務めるグループ『ラッツ&スター』(旧名:シャネルズ)のメンバー全員が再集結し、もう一度ステージに立ちたいと語り、そのためにも日々前進を続けていくとしています。
田代まさしさんは2001年に初めて薬物事件で逮捕され、2002年2月に懲役2年・執行猶予3年の判決を受け、この事件によって事務所をクビになりました。
その後、芸能界復帰が検討されていた中で、2004年6月には車を運転中に、Uターン禁止場所でUターンしてバイクと衝突する事故を起こし、相手に大ケガを負わせて道路交通法違反などで書類送検され、芸能界復帰やラッツ&スターの再集結計画などは白紙となりました。
この事件から3ヶ月後には再び覚醒剤とナイフ所持で逮捕、2005年3月に懲役3年6ヶ月の実刑判決が下され、妻と離婚しました。
出所後の2008年から表舞台での活動を再開させ、2009年には“師匠”と慕っていた志村けんさんの楽屋を訪れて土下座謝罪し、2ショット写真を志村さんがブログで公開したり、テレビ番組で田代さんは「薬物を使いたいとは全然思わない。目の前に出されてもすぐ捨てられる」などと語っていました。
<↓の画像は、2009年に志村さんがブログで公開の2ショット写真>
同年には田代まさしさんがブログで、ラッツ&スターの鈴木雅之さん、佐藤善雄さん(68)と共に食事したことを報告し、グループの再集結についても語ったことを明かしていました。
<↓の画像が、2009年にブログで公開した鈴木雅之さん、佐藤善雄さんとの写真>
しかし、2010年9月に再婚相手でもある女性とともに、覚醒剤、コカイン、大麻を所持していたとして逮捕され、鈴木雅之さんは当時、「本当に何と言っていいか言葉になりません。あれだけ多くの人に迷惑をかけたのだから、そのことを肝に銘じて生きてほしかったです。本当にあいつは大馬鹿です」
とのコメントを発表しました。
この3度目の薬物事件で、2011年7月に懲役3年6ヶ月の実刑判決が下り、2014年7月に仮釈放されて以降、表舞台での活動を徐々に再開させながら、薬物依存リハビリ施設『ダルク』のスタッフとして社会復帰支援活動なども行う中で、2015年7月には駅のホームで女性のスカート内を盗撮しようとしたとして書類送検され、罰金30万円の略式命令を受けました。
こうしたトラブルを経て、2019年にはNHKの番組に出演したり、YouTubeチャンネルの開設など活動の幅を広げていたなかで、4度目の薬物事件を起こして現在に至ります。
重度の薬物依存症とみられる田代まさしさんは、このように何度も薬物事件やその他様々な事件を起こしてきた過去があるため、動画では「売人の方に言っておきます。もう来ても買いませんよ」とも語っていますが、今後またちょっとしたきっかけがあれば手を出す可能性は十分あります。
それを防ぐために、定期的に薬物検査を受けて、その結果をSNSやYouTubeで公開するのはいいことだと思いますし、かなりハードルは高いとみられるものの、ラッツ&スター再集結という大きな夢を掲げて、それをモチベーションにして日々前進していくことも重要だと思います。
元プロ野球選手の清原和博さん、元俳優の高知東生さんらも薬物事件を経て社会復帰し、新たに様々な活動を行っていますが、田代まさしさんも引き続き周囲のサポートを受けながら、薬物を使用することなく目標達成に向けて努力を続けていってもらいたいです。