爆笑問題の太田光さん(50)が、18日深夜に放送されたラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)にて、現在大きな騒動に発展しているアートディレクター・佐野研二郎さん(43)の盗用疑惑について言及しました。
(↓の画像は、佐野研二郎さんの写真)
佐野さんの盗用疑惑騒動の発端となったのは、佐野さんがデザインを手掛けた2020年夏季オリンピック東京大会、パラリンピック東京大会の公式エンブレムに対して、ベルギーの『リエージュ劇場』のロゴマークに酷似していると、このデザインを手掛けたベルギーのグラフィックデザイナーが指摘したことで、佐野さんはこれに対して会見を開いて「事実無根」と完全否定したものの、デザイナーはIOC(国際オリンピック委員会)を正式に提訴して国際問題に発展する事態に。
(↓の画像左が、佐野さんがデザインした公式エンブレム、画像中央がベルギーの『リエージュ劇場』のロゴ、画像右はバルセロナのデザイン事務所が手がけた『東日本大震災支援』のロゴ)
さらに、佐野さんがデザインしたとされていたサントリー「オールフリー」のキャンペーン用トートバッグに対して、ネット上で盗用疑惑が浮上し、その後30点中8点に関して第三者のデザインをトレース(描き写し)したことを佐野さん側が認めて、取り下げの申し出を行い、スタッフのデザイナーが行ったものと釈明をしました。
(↓の画像は、トレースを認めたトートバッグとオリジナルデザインの比較写真)
この他にも、佐野さんがデザインを手掛けた作品には盗用を疑われているものが数多く存在し、現在でも検証が行われ続けている状況にあります。
そんな中で、太田さんは『爆笑問題カーボーイ』にて、「佐野さんもさぁ…、みんな見つけすぎなんじゃないの。そんな見つけることじゃないか。ね、見つけんのに必死だろ、みんなさぁ…落ち着こうよ」「いいじゃねぇか、あんなトートバックぐらい」「(東京五輪のエンブレムも)みんなそんなに興味あるかね、どうでもいいんだけどな」などと語っていたのですが、これに対してネット上では、
- 確かにこじつけレベルのものも多いし、必死こいて探すほうもどうかと思うが、だからといってあのエンブレムがパクリ濃厚であることに変わりはないし許すつもりもない
- トートバッグくらいと思うかも知れないけど、探せば探すほど出てくるって状況もアカンやろ。今までどんだけ世間を上手く欺いてきたんだよって話。
- 人のものコピってお金貰うのは犯罪でしょ。デザイナーの子供みたいなものなんだよ、デザインってのは。必死に見つけすぎって言うけど、それだけ見つかるくらい、オリジナルがないデザイナーってことじゃない
- トートバッグなんか、ほとんどの人はどうだっていいと思っているはず。問題はそういう人が五輪エンブレムを作ったということ。
- バッグどうこうの問題ではなくて、五輪のエンブレムでの信用問題からきてるものだから、騒ぎになるのは当然
などのコメントが寄せられています。
確かにネット上での検証は少しエスカレートし過ぎなのではないかと感じますし、これはこじつけなのではないかと感じるものも確かにあるのですが、トートバッグに関しては30点中8点のトレースが発覚し、これを佐野さんも認めて取り下げを行っており、これまで佐野さんがデザインした他の作品に、盗用とみられるものがないか検証が行われるのは当然の事なのではないかと思います。
そして、このままでは東京五輪だけでなく、日本に対するイメージも悪くなる可能性が十分にあるため、決してどうでもいい話ではないでしょう。
東京で五輪が開催されるのは1964年以来56年ぶりのことになるため、盗用疑惑が浮上して提訴もされてしまったエンブレムを使用するのではなく、クリーンなデザインを新たに選出してもらいたいものですね。