コロナ禍に芸能人のYouTube進出が加速する中で、来年結成35周年を迎えるお笑いコンビ『爆笑問題』が、ついにYouTubeチャンネル『テレビの話』を開設し反響を呼んでいます。
YouTubeチャンネルは9日に開設し、時事ネタを取り入れた4本のコント動画をアップしており、コントには『BOOMER』の河田キイチさん、事務所の後輩の『日本エレキテル連合』、『ウエストランド』の井口浩之さんらがレギュラー出演し、太田光さんの妻で元芸人でもある所属事務所『タイタン』の太田光代社長らも登場します。
動画の監修は、『森三中』の大島美幸さんの夫で放送作家・脚本家の鈴木おさむさんが担当し、コント動画を毎週火・金曜日の週2回アップしていくとしています。
このタイミングでYouTube進出を決めた理由について太田光さんは、「ずっとコント番組をやりたかったんだけど、なかなか地上波ではできなかったんでね。いまYouTubeでもテレビと遜色なくできることも分かったんで。それで始めてみようというのがきっかけだね」
と語っています。
YouTube進出にあたっては太田光代社長や、元日本テレビのプロデューサーで、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』、『踊る!さんま御殿!!』、『太田上田』といった番組を手掛けてきた“ガースー”こと菅賢治プロデューサー等に相談し、相方の田中裕二さんには直前まで伝えずに水面下で進めてきたそうです。
コント動画について太田光さんは、「コントといっても、ほぼ漫才に近い。アドリブも入るし、時事問題も取り上げやすいようにワイドショーを舞台にした。元統一教会ネタもやる。ガーシーほど(過激)じゃないけど(笑)。設定だけゆるく作って、ロケを挟んだり広がっていったら遊べるかなと。テレビなら数字が悪いと終わらされちゃうけど、タイタン主催なら登録者数3人とかじゃなきゃダメ!とはならないだろう」
と語っています。
YouTubeチャンネルでは有名人とのコラボも目指していくといい、「今狙っているのはクドカン(宮藤官九郎)とラスボスの三谷幸喜さん(笑)」
と明かしています。
そして、爆笑問題のYouTube進出に対してネット上では、
- コンビでゴールデンのレギュラーないしな
- 信者の数がはっきりするね
- YouTubeで暴れ回って欲しい
- 2ヶ月に一回漫才ライブもやってるよね。ネタを作り続けるのは素晴らしい
- 爆笑は大衆にはウケないコア層が多いユーチューブの方がいいかも
- こういう実力の割にはメディアに出てる芸人は爆死して人気が無いのが露呈するからやらないほうがいい
- 10年ぐらい前かな、カーボーイで太田は「職業をユーチューバーと語る奴は自分は馬鹿ですとの一緒」とラジオで話したことがあったが、時代の流れには逆らえないとのことですね。
- テレビだけ見てると太田がはしゃいで田中が突っ込むパターンの単一だけど、ラジオを聞いてると太田の哲学の深さに驚く。そしてどれほど本を読んでるのかがすごく分かる。YouTubeでそんな話がたくさ出る事を願います
- 動画何本か見たけど昔ながらのコテコテの深夜番組向きのコント。太田さんがやりたいことがふんだんに盛り込まれてる感じだね。ボケやツッコミのフレーズは今のテレビでは使えないんだろうなぁ。
最近は職業としてYouTuberをやる人も増えてきたけど、自分の主張したいことやりたいことをやる。これこそ本来のYouTubeの使い方だなぁと思った。
などの声が上がっています。
太田光さんはMCを務める『サンデー・ジャポン』(TBS系)などで、YouTube進出に対しては否定的な発言をしており、その理由については「今さらもう面倒くさくて。新しいことやりたくない」と語っていました。
その一方で、『くりぃむしちゅー』の上田晋也さんとの冠番組『太田上田』(中京テレビ)のYouTubeチャンネルが2020年4月に開設され、3ヶ月後にはチャンネル登録者数が10万人を突破し、現在は42万人超えとなっており、太田光さんはYouTuberデビューに対してまんざらでもない様子でした。
そんな太田光さんは芸能人のYouTube進出を巡っては、安易な企画動画をアップしている芸能人に苦言を呈していたこともあり、爆笑問題のYouTubeチャンネルでは企画ものではなく、コント動画を配信していくそうで今後が楽しみですね。
太田光さんはYouTubeで「キワドいことをやる意識はない」「YouTubeのルールに歯向かっていこうとは一切思っていません」と語っていますが、爆笑問題はテレビ番組でも年に数回、きわどい時事ネタを盛り込んだ漫才を披露し反響を呼んでおり、YouTubeではより攻めた内容のネタを是非とも披露してほしいです。