女優・杏さん(本名=渡辺杏 36歳)の父親としても知られる俳優・渡辺謙さん(63)が、年内をもって芸能事務所『ケイダッシュ』を退所し、独立することを発表しました。
渡辺謙さんはケイダッシュを通じて、「この度、渡辺謙は21年お世話になった株式会社ケイダッシュから独立することになりました。俳優としてあと10年、自分に何が出来るのか?世界への挑戦をずっと支えてくれた川村会長が『可愛い子には旅』と快く送り出してくれました。本当に感謝しています。これからも作品作りに真摯に向き合いたいと思っています。」
とコメントしています。
ケイダッシュもコメントを発表し、「2022年12月31日をもって専属契約満了につき、円満に弊社を退社することとなりました。来年1月1日より独立し、引き続き俳優としで活動して参ります。2002年1月の弊社所属以来21年に亘り、日本のみならず世界を舞台に活動して参りました。今後とも渡辺謙への一層のご支援、ご鞭撻をいただけますよう、宜しくお願い申し上げます」
としています。
渡辺謙さんは高校卒業後に『演劇集団 円』の研究所に入所し、1982年に劇団員に昇格、役者として本格的な活動を開始し、映画『瀬戸内少年野球団』『タンポポ』『海と毒薬』、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『はね駒』に出演、1987年にはNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』で主演を務め、全話の平均視聴率は大河ドラマ史上最高の39.7%を記録しました。
その後、2002年に高橋克典さん等が所属のケイダッシュに移籍し、2003年公開のトム・クルーズさん主演映画『ラスト サムライ』でハリウッドデビュー、『アカデミー賞』や『ゴールデングローブ賞』の助演男優賞にノミネートするほど演技が高い評価を受け、活躍の場を世界に広げました。
ケイダッシュの川村龍夫会長は当時インタビューで、「それだけのテクニックを持った渡辺謙はすごい役者だなと思う。真剣ですよ。どの役者も真剣ですけど、その度合いが違う。他の人がチャンスを得て向こうへ行っても難しいと思う」
などと絶賛していました。
<↓の画像は、渡辺謙さんとケイダッシュの川村龍夫会長の写真>
また、2017年3月に週刊誌『週刊文春』に不倫スキャンダルをスクープされ、当時妻だった女優・南果歩さんとの離婚説が浮上した際には、本人に代わって川村龍夫会長が『女性自身』の取材に応じるという異例の対応を行い、「離婚の可能性はゼロですよ。彼は事態をきちんと収拾できるはずです。」「彼は前の離婚の渦中にうちに移籍してきて、私は彼の苦悩や憔悴ぶりをつぶさに見ています。あんな苦労を再び背負うわけがない。」
などと語っていました。
渡辺謙さんはケイダッシュに移籍する前に、前妻・由美子さんの金銭トラブル、宗教問題によって自宅が差し押さえられていたことなどを報じられ、その後は2年にわたって泥沼の離婚裁判を繰り広げました。
その裏で渡辺謙さんは、業界で『田辺エージェンシー』『バーニングプロダクション』と並んで大きな力を持つケイダッシュへ移籍し、これによって過熱するマスコミの報道を封じることに成功しました。
2017年の不倫スキャンダルでも川村龍夫会長が週刊誌の取材に応じたり、ワイドショー番組では渡辺謙さんの不倫報道を取り上げるも、司会者たちは厳しく批判することなく「夫婦間の問題だから」などと語っていました。
ただ、渡辺謙さんはアメリカでの活動を経て、ケイダッシュとの間に距離が生じていたとの報道もありました。
それから5年が経って独立を発表し、今後国内での仕事が減少するなどの影響が懸念されますが、独立後も俳優として国内外で活躍する姿を見せてほしいですね。