1989年1月8日から使用されている元号「平成」に代わる新元号が4月1日に決定し、【令和(れいわ)】に改元することを菅義偉官房長官(すが・よしひで 70歳)が発表しました。
<↓の画像が、新元号【令和(れいわ)】を発表した菅義偉官房長官の写真>
4月30日に天皇陛下(85)が生前退位されることで、30年にわたって続いた平成は終わり、皇太子さま(59)が新天皇に即位される5月1日午前0時に、248個目となる新元号【令和】に改められることが決まっています。
<↓の画像は、皇太子さま(左)と天皇陛下(右)の写真>
【令和】の出典元は、日本に現存する最古の和歌集『万葉集』といい、古典に基づく元号は、日本で最初の元号「大化(たいか)」(645年~650年)からこれまで一度も無く、史上初とのことです。
なお、新元号の考案者は公にはしない方針としています。
<↓の画像は、新元号をめぐる今後の主な日程>
政府は3月14日に、様々な学問を専門とする複数の学者たちから新元号の考案を依頼しており、以下の6つを条件として絞り込みました。
- 国民の理想としてふさわしい良い意味を持つ
- 漢字2字
- 書きやすい
- 読みやすい
- 過去に元号や天皇の死後の『おくり名』として使用されていない
- 俗用されていない(人名、地名、企業名などに使われていない名称)
安倍晋三首相(あべ・しんぞう 64歳)は新元号【令和】について、『万葉集』にある「時に初春の令月、気淑く風和ぐ。梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」が出典元とし、【令和】の意味については、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている。」
と説明しています。
<↓の画像が、新元号【令和】の意味を説明した安倍晋三首相の写真>
また、「(万葉集は)皇族・貴族だけでなく、防人や農民まで幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、我が国の豊かの国民文化、長い伝統文化を象徴する国書。悠久の歴史と香り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。
としています。
厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、ひとりひとりの日本人が明日への希望とともに、それぞれの 花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたいとの願いを込め、決定した。
文化を育み、自然の美しさを愛でる平和な日々に心からの感謝の年を抱きながら、希望に満ち溢れた新しい時代を国民の皆さまとともに切り開いていく。新元号の決定とともにその決意を新たにした」
そして、新元号発表を受けてネット上では、
- シンプルでいいと思います。令和時代がいい時代であることを祈ります。
- 令和がいい時代になりますように。平和な時代でありますように。
- なじむまで2、3ヶ月かかるかな 他にどんな候補があったのだろう。
- まだピンと来ないけど、良いと思います。平成の時も最初はしっくりこない感じだったが、直ぐに馴染んで来ました。令和が良い時代になりますように…
- こんにちは、新しい新元号。平成の世は災害が多過ぎた。新元号の時代は災害の少ない時代であって欲しいと思う。
などのコメントが寄せられています。
平成が終わるにあたり、様々なテレビ番組などで新元号予想が行われ、平成には様々な災害や事件があったことなどから、「和」「安」「明」を含む元号、さらに過去の元号で最も多く使用されている「永」が入る元号を予想する声も多くありました。
そうした中で少々意外な『万葉集』を出典元とした【令和】が新元号に決定し、当然ながら違和感があるのですが、昭和に続いて再び「和」という文字が入り、この漢字には「やわらかな、しなやかな、穏やかな」などの意味があるため、多くの国民が望むように、平成よりも災害などが少なく平和な良い時代になってほしいですね。
ちなみに、お笑いコンビ『メイプル超合金』のボケ担当・カズレーザーさん(34)は、本名が「金子和令(かねこ・かずとし)」ということで新元号発表後にツイッターを更新し、一言「びっくりしました」とツイート、この投稿に相方・安藤なつさん(本名=安藤和代 38歳)が反応し「令和 和令 え、すご」とツイートしています。
また、憲法学者で早稲田大学政治経済学術院長・政治経済学部長などを務めている川岸令和さん(かわぎし・のりかず 1962年生まれ)は、読みは違うものの新元号と同名ということで大きな注目を集めており、現在各メディアからの取材が殺到しているそうです。