人気俳優の斎藤工さん(さいとう・たくみ 37歳)が1日、東京・六本木周辺のゴミ拾いを行う企画『たくみひろい』を開催し、ネット上では称賛する声が数多く上がっています。
『たくみひろい』は、斎藤工さんや泉里香さんがCM出演している求人情報専門の検索エンジン『Indeed(インディード)』が企画したもので、10月15日から「エコ活動アルバイト」としてボランティア参加者をサイト上で募集していました。
募集要項の仕事内容は「今年のハロウィンで、楽しくエコ活動を広めていくゴミ拾い『たくみひろい』を実施」、求める人材は「ハロウィンを楽しみにしている方、ハロウィンで出るゴミが許せない人」、給与は「たくみひろい限定オリジナルグッズ『たくみパペット』」となっていました。
<↓の画像が、参加者にプレゼントされる『たくみパペット』の写真>
そして、抽選で選ばれた80人のボランティアたちは1日午前8時前から六本木の公園に集合しており、斎藤工さんは1971年公開の名作『時計じかけのオレンジ』の主人公・アレックスに仮装した姿で登場しました。
<↓の画像は、『たくみひろい』に集まったボランティアらの写真>
ゴミ拾い開始前に参加者の前で挨拶を行った斎藤工さんは、「朝が本当に弱くて朝から何かをする人たちを尊敬しています。ハロウィンの翌朝に仕事があると、夜騒いでいる人たちにいろんな感情を持ちますね。同時に夜騒いでいる人に憎悪的なものを感じます」
と胸の内を明かしていました。
<↓の画像は、参加者の前で挨拶する斎藤工さんの写真>
『たくみひろい』については、「こういう清掃のボランティアは素晴らしいと評価を受けたりしますけど、本当に素晴らしいのはボランティアを必要としないことが最もいいのではないかと思います。僕らがこうやってすることが当たり前になり過ぎないことが良いと思います。話題の渋谷に乗り込んでやりたいなというくらいな感じですが、こうやって皆さんが集まって下さったという思いは希望の光のように嬉しく思います。ゴミ拾い一緒に頑張りましょう」
と語り、ボランティア参加者や普段清掃活動を行っている六本木商店街の方たちと共に、路上のゴミ拾いなどを約1時間行いました。
<↓の画像が、六本木でゴミ拾いを行った斎藤工さんらの写真>
斎藤工さんはゴミ拾いをしながら、参加者たちと積極的にコミュニケーションを取るなど、『たくみひろい』のリーダーとして雰囲気作りに励んでいたといい、通行人からの声掛けにも気さくに応じていたそうで、今回行ったハロウィンのゴミ拾い企画については、「僕らのアクションが届いていると願う」「今日だけでなく、これからの自分が問われてる気がした。偽善っぽいことをやったなと思いつつ、どこか自分のスイッチが入った気持ちです。とても学びの多いイベントでした」
と感想を語っています。
そして、今回行われた『たくみひろい』という企画、ゴミ拾い活動を行った斎藤工さんらに対してネット上では、
- 斎藤さんの行動は偽善でもなんでもなく、素晴らしい事だと思いますが、騒いだ連中には届かないんだろうな…
- 拾ってくれる人、掃除してくれる人は本当に素晴らしいなと思うけど、結局汚した人が綺麗にするなりゴミを然るべき場所で処分できるようにならないと何も解決にならないと思う。
- 偽善だと言って何もやらない人より、偽善かもと思いつつやる人のほうが全然素晴らしい。偽善でもいいから人の役に立てればいいじゃん
- 掃除も芸能人としての仕事のひとつなのかもしれないけど、ワイドショーには渋谷の喧騒より、こっちを長く取り上げて世間に広めて欲しい
- メディアは発信力のある芸能人の方々が率先してる こんな行動こそ前面に出して報道してほしい。これだけ社会問題になってるのに、今日もまだハロウィンに参加したアピールしてる芸能人って…アホやろと思うさ。
- この間の広島の時もそうだったけど、この人は自分が持つ影響力を良い力に変えていると思う。本当に素晴らしい人だと思う。若作りしてハロウィンと全く関係ないコスプレして渋谷に行ってるおばさん芸能人とか、こういう人をちょっとでも見習え。
などのコメントが寄せられています。
斎藤工さんは今年7月に西日本を襲った「平成30年7月豪雨」で、甚大な被害を受けた広島の被災地をプライベートで訪れ、民家に流れ込んだ土砂の掻き出し作業などを行っていたことが明らかになっています。
<↓の画像が、広島でボランティア活動をしていた斎藤工さんの写真>
斎藤工さんはボランティア活動に力を入れている方で、移動映画館『cinema bird(シネマバード)』というイベントを大地震の被災地などで行っており、今回実施した『たくみひろい』はCM出演している『Indeed』で募った企画ではありますが、斎藤さんがボランティアに力を入れていることがきっかけで実施されたものだったのかもしれませんね。
ちなみにですが、ハロウィン後のゴミ拾いは斎藤工さんだけでなく、ヒップホップMCのZEEBRAさんらも1日の早朝5時から、ハロウィンで大量に人が押し寄せた東京・渋谷でゴミ拾い活動を行っており、ZEEBRAさんらは「PLAY COOL」を合言葉に数年前から様々な場所で清掃活動などを行っています。
有名人たちがこうした活動を行うことによって、少しでも街にゴミを落とす人が減ればいいなとは思います。
今年は特に渋谷で、若者が軽トラックを横転させたり、痴漢行為、暴行、窃盗事件などが発生し、10月31日までに13人もの逮捕者が出るなど大荒れ状態になっていたことから、来年再び大きな騒動が起きたり、路上にゴミが大量に捨てられるといったことにならないように、行政や自治体側が対策に乗り出してほしいところですね。