今年12月5日に公開予定の映画『杉原千畝 スギハラチウネ』の製作報告会見が19日に都内で行われ、出演者の唐沢寿明さん(51)や小雪さん(38)等が出席しました。
小雪さんは今年3月に、3人目の子供を妊娠している事がスポーツ紙などによって報じられており、7月に出産を予定し現在妊娠8ヶ月である小雪さんは、ふっくらとしたお腹を抱えて登場したのですが、この会見で小雪さんがある発言をしたことで批判が殺到しているようです。
(↓の画像は、会見に出席した唐沢寿明さんと小雪さんの写真)
ちなみに『杉原千畝 スギハラチウネ』は、第二次世界大戦時に、旧ソ連占領下だったリトアニアのカウナス領事館に赴任し、ユダヤ人難民にビザを発給し続け6,000人の命を救い、「日本のシンドラー」と呼ばれた外交官・杉原千畝(ちうね)の生涯を描いている作品で、杉原千畝を唐沢さんが演じ、小雪さんは千畝を支えた妻・幸子を演じています。
そして、小雪さんはこの会見で3人の子供を育てた幸子について「幸子さんも、大変な時代に3人のお子さんを育てていらっしゃる。演じる自分も子供を持つ女優として、女性として、強くならざるを得ないです」とコメント、更に「女優としても女性としても、いろいろな経験をさせていただくことは本当にプラスになっている。親になって初めて人間にさせていただいていると思っている。自分一人で生きてきたように錯覚しがちですが、親がいて周りの人がいて、いろんなことを感じながら、(人の)力を借りて生きてこられたんだと痛感しています」とコメントしました。
しかし、この“親になって初めて人間にさせていただいていると思っている”という部分が物議を醸しており、「子供を産めない女性は人間じゃないとでも?」「不妊で悩んでいる人は気になるし傷つく」等といった批判が寄せられています。
また、小雪さんは日本語吹き替えに挑戦した映画『スノーホワイト』のレッドカーペットイベントが、2012年5月20日に都内で行われ出席した際に、翌朝に控えた「金環日食」(太陽の方が月より大きく見えるために、太陽が完全に隠れず月の外周に太陽の光がリング状に見える現象)に関して司会者から「見ますか?」と質問を寄せられたところ、小雪さんは「見ました。育児とか忙しくて、なかなか空を見上げることはないけど」と回答し、司会者から「明日なんですけれど…」と突っ込まれるという珍事が発生しており、今回の発言によって掘り返されることになり、更に2人目の子供を韓国で出産した際にトラブルを起こしており、これに関連づけて批判が寄せられているようです。
これにネットでは、
- これ、まずいでしょ。本意はもちろん違うんだろうけど、文字面だけだと、子供を産まねば人に非ず、ってことに繋がる発言。注目を集める人だけに言葉はもっと慎重に選ばないと。
- 言いたいことはわかる。子育てしてたら結構思う。でも誤解されかねない発言。ママ友同士でのトークなら良いけど、いろいろデリケートな事だから。産んで育てて、経験で成長できた、くらいなら良かったのかも。
- 小雪さん・・・・そう思うのは自由だよ。だけど、公のコメントとしてはどうなんだろう、それって。子供ほしくても出来ない人もいるよ。結婚したくても出来ない人もいるよ。病気や、さまざまな理由で諦めなくてはならない人もいるよ。我が子に囲まれて毎日が幸せで充実していることから出た言葉なのでしょう。でも、そういう言い方は色々な取り方が出来てしまう分、その言葉で傷付く人がいる事も忘れないでね。
- 小さい子供のいる親って本当自分の事しか考えられなくなるのね。
- その言葉が不妊に悩む女性や産まない人生を選んだ女性を傷つけると思わないんだろうか。親戚のデリカシーのないおばさんみたいだな
などのコメントがありました。
「親になって初めて人間にさせていただいていると思っている」というのは自身に対して言っているもので、子供を産んでいない人は人間ではないという意味ではないものだと思いますが、誤解を招く可能性がある発言ではあることからしっかりと前置きをするか控えるべき発言ですね。
こうしたイベントでの質問やコメントは、事前に決められたものだと思われますので、誤解を与えて不快な思いをさせないようにしっかりとチェックしてほしいものです。