団長安田が防災士の資格取得、中目黒の住宅街で発生の大火事で初期消火活動に参加。行動に絶賛の声相次ぐ

松竹芸能のお笑いトリオ『安田大サーカス』のリーダー・団長安田さん（本名＝安田裕己 51歳）が、東京都内で発生した火事の消火活動に協力し、20日に東京・目黒消防署で目黒消防署長から感謝状が贈呈されました。

安田大サーカス・団長安田さんが消火作業に参加したのは、9月2日に東京・中目黒の住宅街で発生した大きな火事で、東京消防庁のポンプ車など51台が出動し、約4時間後に火はほぼ消し止められましたが、この火事で住宅4棟と車両3台が焼損、火元とみられる住宅から女性1人の遺体が見つかりました。

団長安田さんはこの日、火災発生現場から約100メートル離れたハウススタジオでYouTubeの撮影を行っていたところ、近くで煙が上がっていることに気づいて現場へ向かったそうです。

その時点ではまだ消防隊は到着しておらず、現場近くでは電線に火がついて切れたり、火元から約10メートル離れた中目黒八幡神社の木に飛び火し、神主らが水を撒くなどしていたため、「ぼく、ここやります」と言って消火活動に参加したといい、そして消防からも「今こっちで手いっぱいなので、それまでホースでお願いします」と言われたため、延焼を防ぐために神社で30分ほど消火活動に協力したとのことです。

団長安田さんは当時を振り返り、「30分くらいでしたが煙がすごくて、炎の熱さは怖いくらいだった。消防隊員の人は勇気がある大変な仕事をされている。当たり前のように火を消しているが、当たり前じゃない」と、消防隊への感謝を語っています。

団長安田さんは昨年12月に「防災士」の資格を取得しており、その経験も生きて周辺住民への声掛けなども行えたといい、「すごい熱風を感じた。防災士の資格の時にも津波や火災の時はまず逃げると学んだので、ご近所さんに『逃げて、逃げて』と呼びかけることができた」「燃え広がらない、二次災害が起こらないようにという思いだけでやっていたので、できることはできたのかなと思います」などと語っています。

初期消火活動を行ったことで20日に目黒消防署長から感謝状が贈られ、今回のことをメンバーに伝えるも「特に何もない」としたうえで、「クロちゃんは人の活躍とか人が表彰されるとかを苦手としてる人種の方なので。『ふーん』って言って奥歯を嚙んでました（苦笑）」と明かしています。

＜↓の画像は、目黒消防署・植松秀喜署長から感謝状を受け取った団長安田さん＞

そして、火災現場で初期消火活動に参加した団長安田さんに対してネット上では、

• 阪神・淡路大震災経験してるのもあるのかな、いざというときにすぐ対応できる大人になりたいですね
• 行動できる人すごい。自分も日頃から何かあった場合、助けたいとは思っていても、いざその場に居合わせると何をして良いのかパニックになりそう。そんな中、行動をとれる人は素晴らしい。
• 自分が同じ立場になった時どう動けるかって考えたら厳しいと思いますね。素晴らしい機動力と判断力です。
• 隙あらばクロちゃんのエピソードぶっ込んでくるの好き　話題に入れようとするの仲間思いだな
• クロちゃんはよく団長の悪口を言っているが、本当は良い人なのね
• 資格を取っただけではなく、こうした有事の際に実践できるのは素晴らしい。
  ただ、あくまでちゃんと知識を持った人だからできることであって、ハンパな正義感だけで真似すると、命を落とすことになったり、下手すると二次災害につながる可能性もあるので、的確な判断と危なくなったら逃げる勇気も必要

などの声が上がっています。

団長安田さんは1995年1月に発生した阪神・淡路大震災の被災者で、幼稚園からの幼馴染だった当時20歳の親友を亡くしており、崩壊したビルの前で呆然と立ち尽くす団長安田さんの姿を『読売新聞』が当時撮影していました。

＜↓の画像が、崩壊したビルの前で呆然と立ち尽くす団長安田さん＞

この時の経験などがきっかけとなり、防災士の資格を取得したそうなのですが、それによって落ち着いて火災現場周辺の住民に落ち着いて避難を呼びかけたり、初期消火活動にも参加したというのは本当に素晴らしい行動だと感じます。

ただ、一般人が火災現場に遭遇した際には、二次被害を防ぐため周囲に火事を知らせること、現場から逃げることが重要とも団長安田さんは語っています。

そして自ら消火活動に参加してみて火事の恐ろしさや、消防士がいかに大変な仕事かを身をもって感じたとも明かしていますが、消防署長から感謝状も贈られたことが複数のメディアに報じられて団長安田さんの好感度は急上昇しており、今後は防災関連の仕事が激増しそうで、これから防災士の資格を生かした活動も頑張ってほしいですね。