2017年に芸能界を引退した元人気子役の“細山くん”こと細山貴嶺さん(ほそやま・たかね 27歳)が、ニュースサイト『NEWSポストセブン』のインタビュー取材で現在の姿を披露し、引退後の仕事や今後について語り反響を呼んでいます。
細山貴嶺さんはかつて大手芸能事務所『ホリプロ』に所属し、『おはスタ』(テレビ東京系)、『元祖!でぶや』(同)、『ラジかる!!』(日本テレビ系)、『世界一受けたい授業』(同)など、複数のバラエティ番組などに出演し、“おデブ子役”として活躍していました。
<↓の画像が、中学生時代の細山貴嶺さんの写真>
しかし、その体型から学校では酷いイジメに遭い、そのストレスを食べて発散していたことでピーク時には体重が110キロ近くまで増え、中学3年生の時に本格的にダイエットを開始し、60キロ台前半まで体重を落としました。
<↓の画像は、ダイエット成功後の大学生時代の細山貴嶺さんの写真>
その後は、広尾学園高校を卒業後に慶應義塾大学法学部政治学科へ進学し、大学2年の夏からカリフォルニア大学サンディエゴ校に1年間留学、大学卒業と共に芸能界を引退しました。
そんな細山貴嶺さんは芸能界引退後に、大手外資系金融会社『ゴールドマン・サックス証券』に入社し、エリートビジネスマンに転身していたそうです。
NEWSポストセブンの取材に細山貴嶺さんは芸能界引退後の仕事について、「オペレーションズ部門(業務統括本部)で日本国債の決済などの業務を担当していました。ただ、3年弱で外資系生命保険会社傘下の資産運用会社に転職したんです。GSではバックオフィス業務(後方支援)だったので、トレーダーやリサーチ、セールスなど顧客と関わるフロント職で、実際にビジネスを動かす仕事をしたいと思い、在籍中に米国証券アナリスト(CFA)の1次試験に合格しました。ところが、GSでは試験で学んだことを活かすことができず、活かせる仕事がしたいなあと思っていたところ、エージェントから声をかけていただいたんです。」
と、ゴールドマン・サックス証券に入社から約3年後の2020年1月に、別の資産運用会社に転職したことを明かしています。
<↓の画像が、現在の細山貴嶺さんの写真>
資産運用会社では、大企業などの資産運用を手掛けていたといい、芸能界引退後の年収については、「年収はGS時代の910万円から950万円に上がり、直近では1,150万円でした」
と明かしています。
芸能界での最高年収は600万円程度だったそうで、タレントとして大活躍していたころよりも現在の方が稼いでいるといいます。
芸能界引退を決意した理由については、「子役から大人になり、さらに、太ったキャラだったのに痩せてしまったので、新しいキャラ作りは難しいな、と感じていました。なので、大学を卒業したときは、これからはまったく別の人生を生きよう、と思っていました。」
と説明しています。
ただ、芸能界で国内外の様々な著名人と会う機会もあり、多くのことを学んだことから、「もう芸能界のお仕事をしない、という気持ちではなくて、もし経済や金融のコメンテーターなどとして需要があるなら使ってもらえたらおもしろいかな、と思ったりはしています」
と、今後も表舞台で活動する可能性を示唆しています。
さらに、今年8月には資産運用会社を退社したことも明かし、転職してから間もなく新型コロナウイルスの影響で在宅勤務となり、家に引きこもっていたことでメンタルを崩していた時期があったといい、「僕が本当にやりたいことは別にあるんじゃないか」などと考え、退職を決意したそうです。
また、金融機関で5年働いてみて自分には合っていないと感じ、改めて自分の人生を振り返り、「本当にやりたいことは動物を救う仕事なんだ」「自然と“消えていく命”を助けたい」「今は原点に戻って、保護ネコや保護イヌ、捨てあひるの問題に取り組みたい」
と強く思い、9月からは、アヒルの遺棄防止などを啓蒙する特定非営利活動法人(NPO法人)『あひるネットワーク』の理事を務めているといいます。
細山貴嶺さんは現在、「人間と動物が共生できる持続可能な社会を作る」という目標を掲げ、「ひとつの理想案として、保護イヌ・ネコと共生型の老人ホームをやりたい。今後、法律改正で殺処分の危機にあるイヌ、ネコが増える可能性があります。一方で、高齢者の増加とともに老人ホームももっと求められていくと思うので、その両立ができたら。動物にはアニマルセラピー効果があるので、動物と高齢者は相性がいいんですよ」
と語り、すでに起業に向けて動き始めていることを明かしています。
<↓の画像は、起業することを明かした現在の細山貴嶺さんの写真>
そして、細山貴嶺さんが明かした芸能界引退後の仕事、今後の活動などに対してネット上では、
- 人生超勝ち組で草
- バイタリティに溢れとるな。在宅勤務でのんびり低賃金で働ければ満足のワイとは違う
- 子役でも堂々としてたし頭もいいし、ダイエットも成功したし、起業してもきっと上手くいくよ!
- すごいよなぁ。世界一受けたい授業出てた時もよく正解当ててたイメージある。頭良さそうな子だったもん
- めちゃくちゃ優秀じゃん。芦田愛菜ちゃんもだけど、芸能活動しながらでも勉強できるもんなんだなあ。
- 子役ってやっぱり頭良いよね。大人に混ざって、芸能界の荒波のなか仕事してるだけあるわ
などの声が上がっています。
細山貴嶺さんは芸能界引退から1年後の2018年5月に、『AERA』(朝日新聞出版)のインタビュー取材を受けており、過去のイジメ体験から「イジメの無い世の中をつくるために政治家を目指そう」と思い、慶応大学では政治学を学んだことを明かしていました。
ただ、すぐに政治家を目指すのではなく社会での経験が必要だと思い、ゴールドマン・サックス証券に入社したと語っていたのですが、新たな目標を見つけて現在は起業家になる準備を進めているそうで、新たな分野にも積極的に挑戦する姿勢は素晴らしいですね。
細山貴嶺さんは2012年に著書『デブ、死ね、臭い!を乗り越えて』を出版し、その後はNPO法人が主催のイベントで講演活動を行ったり、クイズ番組で獲得した賞金100万円を使って母校に本を寄贈するなど、以前から様々な奉仕、社会貢献活動を行っていました。
そのため、新たに動物保護関連の活動を始めたことや、これから始めようとしている活動も理解できますし、それが成功となるかどうかは分かりませんが、目標達成に向けて頑張ってほしいですね。