今年5月と6月に公開された映画『64-ロクヨン- 前編/後編』で主演を務めた俳優・佐藤浩市さん(55)の長男・佐藤寛一郎さん(20)が、来年公開される映画『菊とギロチン-女相撲とアナキストたち-』(瀬々敬久監督)で俳優デビューすることが明らかとなりました。
これは2日発売の週刊誌『女性セブン』が報じているもので、同誌によるとこの映画では、寛一郎さんが佐藤浩市さんの息子だということは伏せて宣伝する予定となっており、この映画のキャスティングに佐藤さんは一切タッチはしていないといいます。
<↓の画像が、佐藤浩市さんの息子・寛一郎さんの写真>
寛一郎さんは幼少期の頃は役者になるということを拒んでいたそうで、寛一郎さんにとっては父親代わりと言えるほど親しい関係にあるという佐藤さんの友人の明石家さんまさんは、今年6月5日放送の『さんまのまんま』(フジテレビ系)に佐藤さんがゲスト出演した際、寛一郎さんについて「かんくんっていうんですけどね、なかなかいい男なんです」と話し始め、「男前が3代続いて、役者になるとか、ならないとかいろいろ5才くらいから言ったけど、本人は『イヤだイヤだ』っていう日もあったしね」と明かしていました。
また、佐藤さんもこれに対して「ぼくも20才前にこの仕事を始めたけど、それまでは人に言われても『いや、やらないっす』って言ってたもん」と語っていました。
しかし、佐藤さんの父親で寛一郎さんの祖父である俳優・三國連太郎さん(享年90)が、2013年4月14日に急性呼吸不全のため亡くなり、当時16歳だった寛一郎さんも葬儀に参列した際、映画関係者が寛一郎さんに声をかけたことがきっかけで役者を目指すようになったそうで、もともと音楽に興味があったものの、スカウトされて演技について考えるようになったといい、それから佐藤さんや三國さんの出演作を改めて見直して父親と祖父の偉大さを感じ、俳優を志すようになったとのこと。
<↓の画像は、三國さんの葬儀で撮影された写真>
そんな寛一郎さんは、その後アメリカも短期留学し、役者の勉強を続けてきたといい、ついに来年公開される『菊とギロチン-女相撲とアナキストたち-』で俳優デビューを果たすそうです。
寛一郎さんが出演する『菊とギロチン』では、新人女優・木竜麻生さんが映画初主演を務めており、その他に東出昌大さん、韓英恵さん、渋川清彦さん、山中崇さん、井浦新さん、嘉門洋子さん、嶋田久作さんらが出演。
この作品は第1次世界大戦後の大正末期の日本を舞台にし、その当時農村を中心に盛んだった女相撲興行の女力士たちと、格差の無い理想的な世界を夢見る若きアナキスト達の出会いを軸に描いた内容で、ロマンスありアクションあり、社会風刺ありの骨太エンタテインメントになっているとのことです。
- 瀬々敬久 最新自主企画『菊とギロチン -女相撲とアナキスト-』特報!(YouTube)
寛一郎さんが演じるのはアナキストの古田大次郎役となっており、どのような演技を見せてくれるのか楽しみですね。
名優と呼ばれる祖父と演技派俳優として高い評価を得ている父親を持ち、その2人と同じ役者という道で活動していくということから大きなプレッシャーなどがあり、デビュー後には親の七光りなどと叩かれることになるのはほぼ確実で、かなり辛い思いをすることになるかと思いますが、それに耐えて一人前の俳優へと成長してほしいものです。
ちなみにですが、佐藤さんは1986年にモデルの女性と結婚し、子供が1人誕生したものの3年後に離婚し、1993年に舞台女優だった広田亜矢子さん(女優・広田レオナの従妹、俳優・原田芳雄の長男でミュージシャン・俳優の原田喧太さんの妻の姉)と再婚し、寛一郎さんが誕生しています。